「わからない」が起きるとき | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

先生が言う「私についてきなさい」は

「たいした高みではないから、
さっさと上がってきなさい」である。

作家の橋本治氏はいう。

たいした高みではないと思えるのは
昔にそこへ上がったから。
何も知らず、
その高みを下から見上げている生徒
にとっては、それが
「たいした高みでない」
かどうかは別の話である。

「人間の理解は、
 順を追って起こるもの」

教えられる側には、
教えられる側の筋道がある。

「わかるでしょ」
といくら念を押されても、
わからない者にはわからない。

「なにをどうわかればいいのか」
がわからない以上、
「わかった」
という理解は得られない。

(「わからない」という方法、橋本治、集英社新書)