棋士の羽生善治氏は、対局の後に
自分ひとりで対局を振り返る。
勝ったか負けたかの結果だけでなく、
「勝ったけれど、ラッキーだった」
「負けたけど、
あの選択はいい手だった」
と分析する。
大事なことは、
「切り替えるために、
自分なりに総括すること。
これが消化不良だと、
脳裏にひっかかる面が多くなって
引きずる。
反省や検証は大事ですが、
実戦の中ではやってはいけません。
総括したら、
スパッと次の対局に切り替える。
この繰り返しです」
という。
棋士は、毎週タイトル戦が続く。
だから「切り替え」が大事。
「負けた責任を突き詰めすぎると
完全に自己否定になって
ダメージが大きすぎる。
ちょっといい加減なくらいの
気持ちのありようや、記憶の持ち方
が大切です。
これがなかなか難しい、、、」
(アエラ '14,3,31、捨てる哲学、羽生善治)