バレエは「過酷な芸術」だと言われる
高速のターン、ジャンプ、複雑な
ステップなど、強靭な足が求められる
20代が中心のバレエの世界で、
バレリーナの吉田都氏は、
18歳で英国に留学し、
30歳で世界三大バレエの一つ、
英国ロイヤルバレエ団で、
トップであるプリンシパルとなり
10年以上その座を守ってきた。
クラシックバレエは基本がすごく大切
で厳しい。
でも、決められた中で自分なりの表現
をしているという。
「イギリスに行って一番驚いたのは
同じソロでも、みな違うように
踊っていること。
振り付けは一緒なのに、
なぜだろうと注意してみると、
体の角度だったり、
手の使い方だったり、
本当に微妙な違いだったのです。
基本がきちんとできるのは
当然のレベルであって、
そこから先のプラスαが
一番大切だと感じました」
(プロフェッショナル仕事の流儀、吉田都 バレリーナ、NHK出版)