尊敬する人への想いの言葉 | 想いが伝わる本を書くブログ

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武蔵野デジタル出版社長の牛田肇がモーモーするブログです♪

私は、大学時代、

演劇にのめり込んでいました。

そのきっかけが、つかこうへいでした。




先日、友人と飲みながら

その理由を聞かれ、話すうちに

当時は言葉に現せなかったことが

年月を経て話せている

不思議な感覚を感じました。




つかこうへいのどこにひかれたの?。。




「つかこうへいは、




どんな人にも

生きる理由がある

生きる意義がある

ということを伝えています。




それで、タブーな題材を取り上げます。




ハゲ、愛人、同性愛者などなど




全ての人に生きる理由があると

生きる主張ができると。




否定はしない。




奥底にある光を見つける。




その光が発見できたとき、

その光は、誰にも否定できない。

唯一の実存する理由を示してくれる。




そのためには

うわべだけでなく

奥底にあるものを突き詰めて 

魂からの言葉にする。




その言葉を発することができれば

希望や未来が見えてくる。




だから、つかこうへいの舞台は

最後に希望がある。

生きる希望を見失っていたといても、

希望を与えてくれる。




しかも、

つかこうへいの舞台は台本がない。

全て、口伝え。

台本を読むのでなく、

体がその言葉を発するまで

役者を追い込む。

そうして役者から出た言葉は、

観る者の心に響く。




そんな演劇が、

つかこうへいなのです」




つかこうへいは

そんな世界があることを、

私に気付かせてくれました。




つかこうへいは、

在日であることを後に明かしています。




作品は、自らに対してでもあったのです。

だから、

「そんな理由は理由じゃない!」

とさらに詰め寄ります。




それは、生きるため。




どんな人に対しても同じ。




そんな優しい気持ちを感じます。




私がつかこうへいに興味を持った時は




つかこうへいが演劇活動を

休止していた時でした。




つかこうへいの生の舞台も見れず、

どこかの劇団での上演を

見るほかありませんでした。

どれだけ見ても、

本物を見たい気持ちは満たされません。




そして、1989年、

つかこうへいが演劇活動を再開し、

復活第1作の岸田今日子主演の

『今日子』を見ることができました。




初めて本物のつかこうへいの舞台に触れ、

感動してよくは覚えていないのですが、

「見れて良かったぁ」

という思いでいっぱいでした。




その後、つかこうへいは




幕末純情伝、飛龍伝、熱海殺人事件

(幕末純情伝は、初日・中日・千秋楽

 ・名古屋の4回観ました(^^;)


など、次々と上演を重ねていきました。




どれを見ても、登場人物の一人一人、

全員に生きている理由があることを

強烈に伝えてきます。




魂の燃え方が違います。

生きていいんだ。

生きなければいけないんだ。

ということを感じさせます。




本当にすごいなぁと思うのです。




もう、つかこうへいさんはいません。




実際にお会いしていないですが、

とても身近に感じます。




とても大事なことを

青春時代に気付かせてくれた先生であり

永久に尊敬する人です。

















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