敗者の報道/みのもんた(TAC出版) | ほんだな

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課題図書 「敗者の報道」みのもんた(TAC出版)

 

 

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「♪、みのもんたの逆襲、今立ち上がるとき、、、」

 

 なぜ、みのもんたには、「逆襲」という言葉が相応しいのか? 様々な捉え方がある。同期だった、久米宏(TBS)とのアナウンサーとしての格差(みのは文化放送)。裏番組でタモリ(笑っていいとも!)との正午のブラウン管を引っ張ったライバル関係(午後は◯◯、おもいッきりテレビ)。
 
 そんな不屈の時代を経て、みの節炸裂の「プロ野球・珍プレー好プレー大賞」から、ファイナルアンサーの声、後の溜めが伝統となったの「クイズミリオネア」。何と言っても、みのが第一線から退く契機となったも、最大のインパクトを与えた番組、それこそ、「みのもんたの朝ズバッ!」。

 

 とにかく社会にズバッと物言いぶった切る。怒れるものにはガチンと言う。そして、何よりも番組の代名詞となった、「ズバッ!8時またぎ」でのパネル芸とメクリ芸。あと、意外にも、土曜日の「みのもんたのサタデーずばッと!」が好評で、月曜から金曜日の「朝ズバッ!」が始まった。それを知る人も少ないのではなかろうか。

 

 逆襲をけしかけて成功してきた人間が、「みのもんた」。けれども、そんな逆襲の風雲児は、次男の不祥事には打ち勝つことができなかった。それにより、月曜から土曜日の朝の顔から失脚したのである。加えて、同時期に、YOUTUBEで動画の再生回数を重ねに重ねた(今も重ねている)、某女性アナウンサーへのセクハラ疑惑。

 

 でも、みのもんたはやはりヒーローなのである。けれども、嫌われ者で。それを根拠づけるのが、「浪速のみのもんた」と言えば、「ミヤネ屋」が好評も何かとバッシングを受ける、宮根誠司。「名古屋のみのもんた」と言えば、暴力事件で失脚した、宮地佑紀生。なのである。そんなヒールなスターとして伝説を作ったのが、みのもんた。

 

 みのもんた論は尽きることがないが、テレビやラジオにおいて、一時代を作った偉大なる人物だとは、言うまでも無い。