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本の虫太郎のブログ

本を読み、映画を見ての晴耕雨読の毎日。楽しいですよ。


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『スターダスト』 /原題 STARDUST


面白さ ★★★☆☆ (ホシ三つ)

星のような小さな輝きのある映画


ジャンル/ SF・ファンタジー

製作/ 2007年 アメリカ


監督/ マシュー・ボーン


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1971年 イギリス ロンドン生まれ

過去の作品に

2001年「ミーン・マシーン」

2004年「レイヤー・ケーキ」  007のダニエル・クレイグを

主演にしたクライムムービー


スタイリッシュな映像とスピーディな展開が特長

映画の中に、ユーモアのセンスが光る期待の監督


【 CAST 】


(1)クレア・ディンズ (流れ星の美女・イヴェイン)


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1979年 ニューヨーク出身

主な出演作として

1994年「若草物語」で映画デビュー

1996年「ロミオとジュリエット」のジュリエット役で、レオナルド・ディカプリオと共演


(2)ミシェル・ファイファー (魔女・ラミア)


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1958年 カリフォルニア州出身

主な出演作として

1980年「マンハッタンラプソディ」で映画デビュー

1989年「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」

1992年「ラブ・フィールド」

1992年「バットマン・リターンズ」


(3)チャーリー・コックス (トリスタン)


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1982年 ロンドン生まれ

2004年「ヴェニスの商人」

2005年「カサノヴァ」

      

(4)ロバート・デ・ニーロ (キャプテンシェイクスピア)


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1943年 ニューヨーク出身

主な出演作として

1974年「ゴッドファーザー PartⅡ」

1976年「タクシードライバー」

1978年「ディア・ハンター」

1987年「アンタッチャブル」

1989年「俺たちは天使じゃない」


【この映画について】


ニール・ゲイマン原作のファンタジー超大作。

ニールゲイマンには珍しい正統派ファンタジーです。


イギリスのウォール村(人間界と魔法世界とを区切る長い壁のある村)

の貧乏青年トリスタン(チャーリー・コックス)は、村一番の美しい娘

ヴィクトリア(シエラ・ミラー)に恋をして、壁の向こうに落ちた流れ星を

愛の証として持ち帰ることを彼女と約束する。


流れ星が落ちたのは、魔法の国「ストームホールド」の国王が亡くなり、

王位継承の印であるルビーのネックレスが夜空に舞い上がり、

星のひとつを弾き飛ばしたからだったのです。


しかも、地上に落ちた流れ星は、イヴェイン(クレア・ディンズ)という美女

になっていました。


このイヴェインを追うのは、魔女ラミア(ミシェル・ファイファー)。

流れ星の心臓を食べると若返ることができるのです。


ミシェル・ファイファーは、大好きな女優さんなので、

私としては、フレーフレー!と応援させていただきました。

珍しくコメディタッチの魔女を演じてます。


王位継承の印ルビーのネックレスをイヴェインが持っているので、

ストームホールドの王子たちが彼女を追います。

このストームホールドの王を演じていたのは、なんと

あの名優ピーター・オトゥールさまです。


この方は、「アラビアのロレンス」以来、大好きなので、

さまをつけさせていただきます。


彼女を追う王子の一人、セカンダスは、ルバート・エヴェレットが

演じています。

いい味してますよ。


トリスタンは、イヴェインを助けて、ウォール村を目指して、旅をしますが、

さあどうなるでしょう?


イヴェインを無事助けることができるのか。

はたまた、トリスタンの恋の行方は。

結末は、見てのお楽しみ!


肩のこらない楽しい映画です。

特に面白いのは、トリスタンたちを助ける空の海賊「キャプテン・シェイクスピア」です。

ロバート・デ・ニーロが、楽しく演じています。

この人、何をやらしてもうまいもんです。

この映画で、一番印象に残りますです。はい。



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この監督・マシュー・ボーンは、テンポが速くて、飽きさせずに話を進めていきます。

なかなかの手際だと見ました。

脇に豪華な配役をして、主役は、今から旬な役者を持ってきてます。

チャーリー・コックスが、ダサイ村の青年から洗練された青年に変身して

いくところを上手く押さえています。

(変わったのは、服とヘアスタイルだけかよと、ツッコミましたが。)


じっくり見ると、見所満載のファンタジー映画です。



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本の虫太郎のブログ-青龍哭く


『青龍哭く』(せいりゅうなく)

森 詠(もり えい)


面白さ ★★☆☆☆(ホシ二つ)

そんな刑事はおらんやろ!クラス


作者/森 詠について


1941年、東京都生まれ。

東京外国語大学卒業後、「週刊読書人」の記者を経て独立。

1971年、『黒い龍』で作家としてデビュー。

世界をまたにかけたスパイ、情報小説で人気を博す。

『燃える波濤』が長編としての代表作。

その後、青春小説などジャンルの幅を広げて活躍している。


1982年 『燃える波濤』で、第1回日本冒険小説協会大賞「感謝感激大長編賞」

1994年 『オサムの朝』で、大10回坪田譲治文学賞


【この本の内容】


哀しいオルゴールの旋律が流れるとき、血の制裁が執行される―。
中国の闇組織で「青龍」と呼ばれる凄腕の処刑人が日本に潜入した。
神戸で中国人学者を血祭りに上げ、横浜・中華街に姿を現す。
ハマの狼犬・海道刑事は、プロの仕事を逸脱した青龍の動きに、

いつしか自分と似た匂いを感じ始めるが…。
中国史の闇に隠された凄惨な過去。
海道の熱い魂が燃える。


というキャッチコピーです。

凄腕の処刑人という文句に引かれて読みました。

こういう言葉に弱いんです。


筋立ては面白いですが、主人公に感情移入できませんでした。

ハマの狼犬(ハウンドドッグ)シリーズの中の1冊なんですが。


主人公の海道刑事が、あまりにもよくあるパターンなのかもしれません。


(よくあるパターン)

①元はエリート警官で、故あって降格されている。

②猟犬のように犯人を追い詰め、検挙率ナンバーワン。

③でき過ぎるので、身内からは嫌われている。

  でも、良い上司・同僚からは、好かれている。

④タフで、射撃の腕も一流、強引な捜査・単独捜査が得意。

 女性にもモテル。但し、独身。


新宿鮫の鮫島警部もこのパターンですが、

あっちほど人物描写が行き届いていない気がします。


刑事として、時々チョンボをしますし、

そんなんすぐ分かるやろ!というツッコミを入れてしまうほど

推理が遅れたりしますので、

そんな刑事おらんやろ!と思いまして、


大変申し訳ないのですが、


途中から、「青龍」ら犯行グループを応援してしまいました。

ひょっとすると、これは、作者の思う壺かもしれませんが。


まあ、それでも、

中国の文化大革命・『紅衛兵』当時の話を根っこに据えて、

日本・香港・中国本土を舞台にスケールの大きな作品となっています。

お時間のある方は、ドーゾ。


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『 霧の密約 』


伴野 朗 ( ともの ろう )


面白さ ★★☆☆☆ (ホシ二つ)

薀蓄はそこそこにのクラス


作者/伴野 朗について


1936年、愛媛県松山市生まれ。

朝日新聞社の秋田支局を振り出しに外報部、インドシナ特派員などを経て

上海支局長を務めるかたわら、執筆活動。


「五十万年の死角」で第二十二回江戸川乱歩賞、

「傷ついた野獣」で第三十七回日本推理作家協会賞連作短集賞を受賞。


鋭く深い歴史観を巧みな語り口に乗せた冒険・推理小説で知られ、

特に中国に取材した作品では他の追随を許さない。

主な作品には、他に

「三十三時間」

「必殺者」

「大航海」

「始皇帝」などがある。


【 この本の内容 】


1901年霧の都ロンドンである事件が発生した。

日英同盟の締結の外交交渉にあたっていた

日本の全権大使 林 薫(はやし ただす)が、

何者かに狙撃されたのだ。


現場に居合わせたスコットランド・ヤードの

フラナガン刑事は、早速捜査に乗り出す。

遺留品からポーランドの秘密結社が、

さらにその後ろで糸を引くロシアの影が浮かび上がる。


そのころ、ロシアの秘密警察オフラーナは、

清の実力者・袁世凱(えんせいがい)に

新たな刺客の派遣を依頼していた。


袁がロンドンに送り込んできた凄腕の刺客は

暗号名『朱雀』(すざく)。

京劇の女形役者出身の美貌の青年だった‥‥‥。


ここから、稀代の刺客『朱雀』とスコットランド・ヤードの

スペシャル・ブランチとの死闘が始まる。


この『朱雀』は、七星小刀の達人であり、

変装術の名手でもある。

女にも 英国人にも 老人にも 誰にでも変装できる。


林駐英公使を守るのは、織部啓介(林の遠縁に当たる書生)。

彼は、UCLで医学を学んでいる学生だが、

南派少林拳の名手・黄飛鴻(こうひこう)の最後の弟子として

飛翔力と蹴りが一体となった「鷹翼功」を使う。


これに、ロンドン留学中の夏目金之助(夏目漱石)が

絡みます。


小説としては、歴史の薀蓄(説明)が、随所に入りますので、

ちょっと興をそがれるところがあります。

これは、この小説が朝日新聞に連載されていたためでは

ないかと思われます。


歴史の薀蓄の捌き方を工夫いただき、最後の戦いで織部青年に

少林拳をもっと揮わせていただければ、ホシ四つだったと思います。

私的には。


それでも、筋立ても良く、物語の展開もスピーディで、とても面白い

本です。

極上のエンターテインメントですよ。

時間のある方は、一読あれ。