『江戸の風花』 /鳥羽 亮 | 本の虫太郎のブログ

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『江戸の風花』 (えどのかざはな)
鳥羽 亮 (とば りょう)


面白さ ★★★☆☆ (ホシ三つ)

正統派の剣豪小説+父娘の情=感動クラス


作者/鳥羽 亮について


1946年、埼玉県出身。

大学卒業後、小学校の教師となる。

40代でワープロを買い、練習用に小説を書き始める。

1990年、『剣の道殺人事件』で、第36回江戸川乱歩賞を受賞。

推理作家としてデビューする。


中学・高校と剣道に打ち込み、大学2年で、剣道3段取得。

このため、科学的・合理的なアプローチをした剣豪小説も執筆。


直心影流 毬谷直次郎

深川群狼伝

剣客春秋

など、シリーズ化しているもの多数。


【この本の内容】


子連れ侍平十郎 「上意討ち始末」に続く完結偏。


長岡平十郎は、萩野藩の家臣だったが、政争に巻き込まれ

数人の藩士を手にかけていた。

平十郎に上意討ちがかかるが、討手を切り抜け、

五つになる娘の千沙を連れて脱藩する。

(ここの詳細は、前作に書かれています。)


娘の千沙を連れて、江戸に向かう平十郎。

父娘は、追っ手の目をくらますため、巡礼の衣装で旅をしています。


国家老・古畑に命じられた芋川ら4人の手練が、平十郎の後を追います。


江戸に入った平十郎は、手持ちの金もつき、道場破りで金をかせぐ

ようになる。

その中で出会った、一刀流景山道場の景山信次郎に助けられ、

住み込みで、道場の師範代として働く。


景山の娘・佳江(よしえ)との恋。

景山道場と塚原道場との確執。

そこから起こる斬り合い。


さらに、執拗に平十郎を狙う、芋川らの追っ手。

江戸の萩野藩上屋敷で、芋川らの手助けをするのは、

「猪切の天童」の異名をもつ、伝説の男・天童恭之介。


平十郎父娘に安住の地はあるのか?

ストーリーは、起伏に富み、次から次へと読ませて行きます。


剣の立ち合いにも工夫が凝らしてあり、鳥羽さんらしい

リアルな立ち回りです。

最後のクライマックス、天童との立ち合いは、

びっくりするような殺陣を用意しています。


鳥羽さんの本は、藤沢周平さんに近い、

人へのやさしさがあり、好きです。


剣豪小説の好きな方には、たまらない小説です。

子連れ侍平十郎をよろしく。

(作者になりかわりまして、お願いしております。)



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