Julie Mania 2 ~ハートを見せてみな~ |  CHOCOLATE YELLOW 

Julie Mania 2 ~ハートを見せてみな~

沢田研二 “AMAPOLA” 


Julie Mania 1 ~生きるのがとても好き~』 
 ↑ 
前回のブログでは、ジュリーが多くの人から引用されるという話をしました。 

今回は逆に、ジュリーの方が誰かの引用しているというお話と共に 
前回出来なかったジュリーマニアのライブのお話もしたいと思います。 

ジュリーの引用の中にはジュリーがジュリー自身を引用しているものもあります。 

僕のような80年代ジュリーの世代からすると、 
いつもいつも不思議でたまらないジャケットがありました。 

それは、70年代初頭のシングルレコードです。 

ジュリー2作目のシングル“許されない愛”と3作目の“あなただけでいい”。 

なんでこんな事をしたんだろう…という漠然とした思いがありました。 






























こういうの大好き♪ 


“あなただけでいいは”前作“許されない愛”のジャケット写真を 
青くコーティングして、薔薇を口にくわえているように絵が付け足されています。 

白抜きのタイトルも同じ位置にあるけど、その下の2本ラインの中にある言葉は 
かたやB面の曲名で、もう一つは「沢田研二」とアーティスト名が表記され 
完コピでないところがまたミステリアスでもありました。 

当時はニューロック、アートロックなどと呼ばれた時代で 
もしかしたら制作意図かと思ったりもしますが、“あなただけでいい”が 
“許されない愛”のアンサーソングだったという記録もありません。 

アートロックなどはアルバムでの表現重視でして 
シングルにここまでのこだわりを見せる事はなく 
ポリドールレコードの上手な使い回しのような気もします。 


ところが、こんな感じのデジャヴ感満載のシングルジャケットが 
10年後にも再び現れるんですよ。 

“TOKIO”、“恋のバッド・チューニング”に続く80年代の3作目のシングル 
“酒場でDABADA”では、くわえタバコで、珍しくヒゲをはやした 
男っぽいジュリーが、頬に手を当てている姿で写っています。 

そして続く80年代4作目の“おまえがパラダイス”の 
ジュリーはヒゲを剃り、可愛らしい笑顔で同じポーズを撮っています。 
 


当時のポップスのジャケット写真は、出来る限り前後のシングルと 
同じアングルや同じポーズを避けて差別化を図るのが通例ですが、 
ジュリーは頬杖をつくという前作と同じポーズをしています。 
こちらも完コピではなく、一か所だけ同じで、あとは異なり 
意図的なのか偶然なのか、謎めいています。 


写真ではなく、音楽的なデジャヴ感もあります。 
1971年に沢田研二ソロ名義でリリースした1stシングル“君をのせて”。 

僕は80年代ジュリーにゆかりが深いので、この曲は後付けで知るんですよ。 
このためイントロの「チーン」というチャイムを聞くと 
いつも1984年のシングル“AMAPOLA”だと思ってしまうんですよね。 

大人になってやっと“AMAPOLA”ではチャイムと同時にピアノを鳴らしている 
と聞き分けられるようになるのですが、しかしこれも 
あながちイントロだけの類似点ではないと思います。 

双方とも、ストリングスアレンジでコーティングされており 
グラマラスなロックのジュリーには、やや「甘ポーラ」なテイストであります。 

実際、ジュリーは長い間“OH!ギャル”と“君をのせて”が嫌いだと 
公言していたように、ストリングスを強調した歌は目指すところでは 
なかったのかもしれませんが、しかしそれでもちゃんと着こなしてしまうのが 
またジュリーのカッコイイところでもあります。 

“AMAPOLA”は、ポリドールレコードからの最後のシングルであり、 
これまで年間3~4枚ペースでコンスタントにリリースしてきた 
最後のシングルでもあります。続く“灰とダイヤモンド”まで 
1年近くのインターバルを置くことになり、お茶の間時代の終わりでもあります。 

つまりポリドール最初と最後のシングルが同じチャイム音始まりの 
ストリングスアレンジという事になります。 

それはまるで、ジョン・レノンの1stアルバムの冒頭で重い鐘が鳴り 
生前最後の『ダブルファンタジー』の冒頭で軽いチャイムが鳴るように 
ひとつの時代の輪郭を描いているようでした。 

“君をのせて”のアレンジの背景には、タイガースやPGYなどの 
バンドサウンドとの差別化を強調したとも考えられます。 

一方“AMAPOLA”の方も、ポリドールからの移籍を待たずして“麗人” 
“ス・ト・リ・ッ・バ・ー”、“おまえにチェックイン”、“晴れのちBLUE BOY” 
“6番目のユ・ウ・ウ・ツ”などのヒット曲で寄り添っていたEXOTICSという 
バンドが解散したため、やむなくこのアレンジになったのかもしれません。 

この年の紅白では“AMAPOLA”が選ばれ、僕ら当時のジュリー好きには 
通常営業っぽくない年寄りめいた曲が選択された事に違和感がありましたが 
よく考えたらバンドが既にいなかったという事なんですよね。 

僕は“AMAPOLA”を聴くといつも紅白の事を思い出すんですよね。 

レコードでは、一番が英語詞、二番が日本語詞という 
“恋に落ちて”の逆パターンでありますが(両方湯川れい子さんの日本語詞) 
この紅白では全編日本語で歌われています。 

そして間奏でジュリーがピストルで胸を撃たれ、 
胸から赤い血が噴き出すという演出の衝撃さもさながら、 
白組なのにピンクの衣装と赤い血という 
スーパースターだからこそ許される、裏切り方も圧巻でした。 

そんなスーパースターが2008年に還暦を迎え、東京ドームのライブをした時 
誰もが真赤な衣装で登場するだろうと思っていましたが、 
またしてもジュリーは真っ白になって裏切ってくれました。 

沢田研二 “そのキスが欲しい” 


さて、2/19(日)に銀座タクトでジュリーマニアのライブに行ってきました。 
いつもは金曜夜のライブなのですが、この日は日曜日のまだ明るい時間でした。 
歩行者天国を歩いてタクトに来たのは初めて。 
一瞬、町ぐるみでボーカルの佐藤さんを祝ってるのかと思いました(笑)。 

特別な日程となったのは、実はこの日が佐藤さんの還暦のお誕生日だったからです。 

還暦の日にライブが出来るっていいですね。 
タクトに着くと、入り口からお祝いムード。 

 


そしてもう一つ嬉しかったのは、いつも体のデカいワダスポ編集長と僕ですから 
スピーカー横の隅っこの席が定番でしたが、今日は特別に最前列のど真ん中に 
僕らの席が決まっていました(涙)。 

テーブルにはこの日特別に、一人一人にカードが置かれていました。 

空けてみると、懐かしの飛び出す絵本風。中に入ってもお祝いムードでした。 


今回のジュリーマニアはお客さんのリクエストによるランキング形式でして 
僕も2008年からジュリーマニアを見に来ていますが、これが3度目となります。 

アンケートの集計は前回の11月のお客さんが対象。5曲を選ぶ事になっています。 
“勝手にしやがれ”だけはアンコールで歌うので、“勝手にしやがれ”以外の 
ランキングという事になります。さぁ、何が1位になったでしょうか。 

これまで1stステージで20位~11位、2ndステージで10位~1位という 
構成でしたが、今回は「ベスト19」にして、ライブの1曲目は 
ランキングと関係ない歌を歌うと11月からアナウンスされていました。 

その時に何を歌うか佐藤さんはおっしゃってましたが、僕らジュリーファンなら 
曲名を言うまでもなく“そのキスが欲しい”だろうピンと来ます。 

2008年に東京ドームでジュリーが80曲歌った還暦ライブがありましたが 
その記念すべき第一曲目が“そのキスが欲しい”だったからです。 

さぁ、ステージが始まりました。

あの日のジュリーのように、白一色でインディアンの羽を付けた姿で 
登場するのかと思っていたら、佐藤さんも裏切ってくれましたよ。 









 

 

 


真赤な羽付き衣装。裏切りの裏切りですからね。 
スタンダードな方に戻ってくれました(笑)。 
そこが佐藤さんの素直な感じで嬉しいです。 

では、ランキングを交えながらセットリストの紹介です。 

♪そのキスが欲しい 
♪19位 許されない愛 
♪18位 憎みきれないろくでなし 
♪17位 君だけに愛を 
♪16位 青い鳥 
♪15位 OH!ギャル 
♪14位 追憶 
♪13位 色つきの女でいてくれよ 
♪12位 ヤマトより愛をこめて 
♪11位 モナリザの微笑み 

タイガースの曲が4曲(うち1曲は80年代の同窓会時)と席巻していました。 

そして僕のリクエストした5曲の中から唯一ランクインした“OH!ギャル”。 
佐藤さんが“OH!ギャル”を歌われる時に「わかちこさんの好きな…」と 
毎回イジッてくださいますが、2008年の映像を先日見たら、まだ僕の名前が 
定着してなかったにも関わらず「約一名この曲が大好きな方がいます」と 
紹介されていました(笑)。昔から“OH!ギャル”好きオーラ全開でしたからね(笑)。 

“色つきの女でいてくれよ”や“十年ロマンス”など80'sタイガースの時は 
ドラムの渡辺拓さんがトッポを担当してらっしゃいます。 
特に“色つき~”は、ほとんど拓さんの歌唱になります。 

僕は“色つき”より“十年ロマンス”が好きでして、 
それよりさらに“銀河旅行”が好きなんですよ。 

“銀河旅行”はジュリーの作曲で、作詞は湯川れい子さん。 

「♪Just One Minites 恋せよおとめ子よ~」という歌詞にある 
「恋せよ乙女」というフレーズだけ耳に飛び込んで印象的でした。 

「恋せよ乙女」で連想されるのは大正三年の流行歌“ゴンドラの唄”。 

♪命短し恋せよ乙女~ 

この歌自体も大好きなのですが、僕らの世代だとタイガーマスクの最終回。 

マスクがはがれ、タイガーが伊達直人だったと世間にばれてしまった瞬間 
すでに正体を知っていたちびっこハウスのルリ子さん(伊達直人の幼馴染み)が、 
嗚咽して外に駆け出すんですよ。 

子供たちは「直人兄ちゃんだ!」とテレビにクギ付けで驚いているところに 
外から“ゴンドラの唄”が聞こえてきて、子供たちは窓の外を見ます。 

庭のブランコに揺られながら背中を向けたルリ子さんが歌ってるという場面。 

ここで僕の頭の中では「恋せよ乙女」というキーワードと 
タイガーマスク=ザ・タイガースという、奇妙な引力を感じてしまうんです。 

…待て待て、語り過ぎた(笑)。ランキングされてないのに。 
 



でば、第二部のステージ、この曲を聴きながら1位までの紹介です。 

湯江健幸 “想い出のアニー・ローリー” 



♪10位 君をのせて 
♪ 9位 コバルトの季節の中で 
♪ 8位 ス・ト・リ・ッ・バー 
♪ 7位 シーサイドバウンド 
♪ 6位 サムライ 
♪ 5位 TOKIO 
♪ 4位 カサブランカダンディー 
♪ 3位 あなたに今夜はワインをふりかけ 
♪ 2位 危険なふたり 
♪ 1位 時の過行くままに 

アンコール 
♪ダーリング 
♪勝手にしやがれ 
♪おまえにチェックイン 

1位は今回も“時の過ぎ行くままに”でした。圧倒的! 
一番売れたシングルでもありますからね。 

こうして思うとジュリーって改めて恐ろしい数のヒット曲。 

こんなに沢山ライブで歌っても、“LOVE ~抱きしめたい~”や“追憶”、
“晴れのちBLUE BOY”、“魅せられた夜”、“おまえがパラダイス”、“麗人”
“酒場でDABADA”、“白い部屋”、“恋のバット・チューニング”、
“6番目のユ・ウ・ウ・ツ”と、まだまだヒット曲がありますからね。

一緒に同行していたangieは“あなたに今夜~”と“サムライ”の 
シングル両A面が大好きですからね。6位と3位で嬉しそうでした。 

次のライブも予約済み。楽しみです。 



80年代ジュリーが好きだと言っても、まだまだ中学生とかでしたし 
アルバムまでは手が伸びず、お茶の間のレベルでしたので、 
90年代に社会人になってようやく一つずつアルバムの曲を知る事になります。 

そんな事もあり、アルバム『S/T/R/I/P/P/E/R』のA面最後に収録されていた 
“想い出のアニーローリー”という曲を最初に知ったのは、 
夜のヒットスタジオDXで歌っていた湯江健幸さんのカバーでした。 


湯江さんはデビュー曲の“HURRY UP”が凄く大好きでして、 
イメージもロカビリーアイドルという感じで売り出していたので、注目していましたが

夜ヒットでリーゼントして軽めにツイストして歌っている姿に
ちびっこハウスの少年のようにテレビにクギ付けになっていました。

♪ポニーテール揺らして踊ったあの夏からずっと好きだったのさ 
 Oh, BABY BABY BABY 変わらずに~ 

大好きな作詞家の1人三浦徳子さんの綴る 
まるでアメリカン・グラフィティの一場面のような最初の1行だけで瞬殺。 
この後どんな展開になろうとも、ノックアウトを受け入れるしかありませんでした。 


さて、オールディーズの話が出たところでライブ告知です。 
4月5日(水)は練馬BE-bornで、ベムカメSHOWがあります。 

今回もゲストなしで3ステージ全編ベムカメによるオールディーズナンバーが 
展開すると思います。先日チャックベリーも亡くなりましたし 
追悼の思いも込めてロックンロールを聞いて一緒に盛り上がりましょう! 
僕はPA兼照明として会場の一番後ろの狭い空間にいます。 

3/18(土)にBE-bornでオールディーズバンドPaper Moon主催のライブがありまして 
Paper Moonの出演の時だけ僕がピンスポ担当していました。 
ベムカメでは録画していないので、あまりゆっくり見る機会はないのですが 
Paper Moonの映像を見させて頂いたら「嗚呼、良かった」って思いました。 

というのも音が鳴ってからピンスポが追いかけるのではなく、 
会場の目線を誘うように音が鳴る一拍前にピンスポが先に誘導するのって 
やっぱ印象が違ってて、それを別のオールディーズバンドでも 
ちゃんと出来ている事を確認できたからです。 

ベムカメの経歴を経ているのもあるのですが、曲自体の構成…ボーカルや 
楽器の変わり目を幼稚園に行く前から把握していますからね(笑)。 

大抵はリハなしで瞬間的な判断でやらなければならないですが 
やっぱこういうのもバンドのメンバーのような気分でやっています。 

では、こちらのオールディーズのシングルジャケットをご覧ください。 


ちょっとひと昔、ふた昔前の話ですが、オールディーズの再版のシングルで 
レコード会社制作の同じフォーマットのジャケットのものはよく出ていました。 

タイトルの文字とアーティストの顔写真だけをすり替えられただけ。 
こういうのはレコード会社の人件費の削減で、 
なるべく低予算で効率よく生産しようとするからなんですよね。 

現代でもオールディーズの復刻版CDとか出ると、 
同じデザインに詰め込まれたジャケットが店頭に並んでいるところを見かけたり 
オールディーズは相変わらず団子状態で売られています。 

でも、オールディーズファンはこれを不当な扱いだとか、手抜きだとか 
目くじらを立てる人はほとんどいません。ラジオの時代ですからね。 
音が手に入ればいいという時代。この時代はおおらかでした。 
ビートルズ以前と以後では、表現のカルトなこだわりってちょっと違うんですよね。

Rocky Sharpe & The Replays “Heart” 


では話を戻しまして、ジュリーが誰かにパロディされるのではなく
ジュリーが誰かをパロディしているものを紹介しましょう。

有名なところでは、ローリングストーンズの『山羊の頭のスープ』のジャケットが 
ユーミン作詞で有名な“ウィンクでさよなら”のシングルでパロディされています。 


これは元ネタが有名なジャケットですからね。 
当時なら一発でニヤリとするものです。 

それにストーンズの曲は、タイガースがライブでカバーをしていますし
沢田研二とストーンズの双方のリスナーがいても不思議ではありません。


一方、ジュリーは物凄く気付かれにくい、超シブいパロディーもしています。 

ジュリーのシングルは超有名なのに、元ネタは世間から全く忘れ去られ 
ジュリーファンは今でも気付いていない人が多くいるものもあります。 

元ネタがエルヴィスの時代のものだとそういう事はあり得ます。 
ジュリーはビートルズ以降の洋楽とは深い関係がありますが、 
オールディーズは関連性が薄いんですよね。 
オールディーズファンがジュリーを聞いたとしてもお茶の間のレベル。 

僕がまだ地元にいた20才位の時、「…あれ?」ってそのパロディに気づいてしまい 
2つのジャケット写真を比べて見た時、全身鳥肌で衝撃が走りました。 

この事を誰かに伝えたくて、友人達に説明するのですが、 
これがパロディーだったとしても、全く興味とか、手ごたえがなく、 
「…で?」「…それで?」と返されるばかりでした。 

地方にはそんなカルトな人がいないですからね。 
これが僕の東京に出る原動力になったのかもしれません(笑)。 

ところが東京に出ても反応は同じ。 
サブカルチャーな人が多い東京と言えど、やはり一般大衆はもっと多い。 

本当にこの胸のときめきを誰にも伝えられないまま今日に至りました。 

 

パロディしてる側のジュリーのジャケットは有名な“カサブランカダンディー”。

元ネタの方は、皆さんの記憶にまだ新しい(しかも数分前に見た)、
あのレコードのパロディをしているんですよ。


ご覧下さい! 


























 


あのレコード会社のチープな一過性のジャケットをパロディしているんですよ。 
ジュークボックスまであるし、かなり忠実(笑)。これは紛れもなく制作意図です。 

感動した!! 

僕の好きな沢田研二さんのレコードジャケットベスト3は 

1位 カサブランカダンディー 
2位 TOKIO 
3位 OH!ギャル 

…と、1979年のものが集中しています。 
恐らくこの時期の製作者が僕は好きなんでしょうね。 

では、最後に一番みなさんの興味のないお話を。 
僕個人の好きなジュリーランキングを掲載します(笑)。 

【Julie My Best Ranking】 

40位 AMAPOLA 
39位 卑怯者 
38位 どん底 
37位 TOKIO 
36位 Go! Suzy Go! 
35位 君のキレイのために 
34位 Saturday Night 
33位 渚のラブレター 
32位 胸いっぱいの悲しみ 
31位 Something 

 ※“サムシング”はビートルズのカバー。 
   歌の背景で“ディア・プルーデンス”を思わせるフレーズが登場 
  “サダデーナイト”はBCRではなくザ・ルベッツのカバー。 

30位 Stop Wedding Bell 
29位 Way Back In The Fifties ~十代のロックン・ロール~ 
28位 Go-Ready-Go 
27位 ウィンクでさよなら 
26位 渡り鳥はぐれ鳥 
25位 彼女はデリケート 
24位 インチキ小町 
23位 Peper Dream 
22位 君をのせて 
21位 SPLEEN~六月の風にゆれて~ 

 ※“Way Back In The Fifties”もザ・ルベッツのカバー 
   ルベッツの邦題は“50年代に戻ろう”だった。 
  “インチキ小町”は99年の『いい風よ吹け』収録 
  “Go Ready Go”は2005年『green boy』収録。この中で最新。 

20位 Bye Bye Handy Love 
19位 愛まで待てない 
18位 I'm In Blue 
17位 おまえにチェックイン 
16位 Zokkon 
15位 そばにいたい 
14位 ポラロイドGIRL 
13位 Dirty Work 
12位 エンジェル 
11位 甘いたわむれ 

 ※ “愛まで待てない”は96年シングルで還暦80曲ライブの80曲目に歌われた。 
   “エンジェル”は98年『第六感』収録。“甘いたわむれ”は“追憶”のB面。 
   “ZOKKON”はシブがき隊の“ZOKKON命”より1年前に世に出ている 
   沢田研二作詞作曲の歌。 

10位 バイ・バイ・ジェラシー 
9位 きめてやる今夜 
8位 おまえがパラダイス 
7位 晴れのち Blue Boy 
6位 サムライ 
5位 追憶 
4位 OH! ギャル 
3位 恋のバッド・チューニング 
2位 危険なふたり 
1位 想い出のアニー・ローリー 


僕の一番好きな歌は“想い出のアニー・ローリー”なんです。 
作詞は三浦徳子さん、作曲はかまやつひろしさん。 

今、全国でヒロシさんはどれくらい残っているのだろう…。 
僕の人生にずっと響き続ける歌を届けてもらって 
同じヒロシとして最高だったぜ! 

そして『S/T/R/I/P/P/E/R』のアルバムで“想い出のアニーローリー”の1曲前が
“バイ・バイ・ジェラシー”という歌です。僕のランキングで10位。
つまり僕にとってはジュリーのヒストリーで最高の流れです。
これは“渚のラブレター”のB面でもあります。

“バイ・バイ・ジェラシー”も、元ネタがあります。
アメリカンっぽいけど実はイギリスのバンド
ロッキー・シャープ&ザ・リプレイズの
今お聞き頂いた“ハート”という曲です。

ビートはもちろん、フィルインやBメロのイタリアンツイストからの 
順次進行で下降するベースラインまで、弁解の余地がないくらい似ています。 

僕は“バイ・バイ・ジェラシー”のBメロの歌詞を聞くと 
胸を締め付けられそうになるんですよ。 

「スタンドを暗くしてハートを見せてみな 
  女なら君だけさ 他は知らないぜ」 

歌の主人公が、相手の女性にぐっと迫る歌詞ではあるのですが、
元ネタ曲名をちらつかせて「ハートを見せてみな」というスリル。
心臓が破けそうです。「あ~!その言葉言っちゃダメ~!」って

恐らく動悸だけでも歌の中の女性に負けてません(笑)。 

沢田研二“バイ・バイ・ジェラシー”