★★★ Born To Be Child ★★★
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夢で逢えたら


 いまも私 枕かかえて眠っているの

 もしも もしも 逢えたなら

 その時は力いっぱい私を 抱きしめてね

 お願い

 

大瀧詠一さんが作った作品で

最もカバーされている“夢で逢えたら”。

 

「会う」は物理的

「遭う」は事故的

「遇う」は突発的

「逢う」は運命的

 

「逢」の漢字だけでも美しいけど

逢えないから逢いたいという

満たされていない状況も含まれて切ない。

 

 夢でもし逢えたら素敵なことね

 あなたに逢えるまで 眠り続けたい

 

現実の世界で逢いたい人に逢えないから

目を閉じて夢の中で逢いに行き

逢えるまで眠り続けるという想いは

もう一つのLong Vacationのようだ。

 

部屋の模様替えのため、CDをラックから下して

ラックを移動させてから、また積み直す。

せっかくなので発売日順に並べたりして丸2日かかった。

 

一番奥が日本のアーティスト

 

真ん中がビートルズ以降の洋楽と

ビートルズ影響の日本人アーティスト

The Good-byeとか、BOXとか、L⇔Rとか。

 

一番手前が、エルヴィス、ビーチボーイズ以前の

オールディーズや、ブルーグラスやデキシーなどの

アメリカンルーツミュージック。

そして、その関連の日本人アーティスト。

ザ・ヴィーナスやシャネルズなど。

ビーチボーイズだけで棚4段分あった。

 

大滝さんは色んな音楽要素が混ざってるけど

丁度資生堂“Summer Lotion”のCM曲を聞いていたので、

アメリカ棚に置いてしまった。

 

※サマーローションのCM曲はエルヴィスの

 “本命はお前だ”の曲調で、エンディングは

 ビーチボーイズのようなコーラスワークなのだ。

 僕の中では盆と正月が来たような曲。

 

 

さて、10万円の給付金が話題だった頃だったかな…

友人との何気ないLINEのやりとりの中で

欲しいものを聞いた事があったんですよ。

 

すると友人から「抱きまくら」と返ってきた。

 

ダキマクラ?!

 

そういえば、僕は人生で一度も抱きまくらが

欲しいと思った事がなかった。

 

理由は簡単。

 

横になるとすぐに眠ってしまうので

抱きまくらを持つ実感というか、

ありがた味が多分ないだろうという事を

潜在的にわかっていたから。

 

それに、肩に貼ったサロンパスが

朝にはふくらはぎに移動しているように

恐らく朝になると僕の抱きまくらも、部屋のどこかの

壁際に寝返りを打っている事は容易に想像つく。

 

朝までワンマンショーだった抱きまくらは

「勝手に寝やがれ」ってご立腹だろう。

 

僕は友人からの欲しいものの回答が

10万円相当のものだと思い込んでいたので、

なんとなく普段でも買えてしまいそうな

「抱きまくら」に拍子抜けをしてしまった。

 

最初は「〇〇円程度のもんかよ!」って

ツッコミの返信しようかと思ったけど

実に、抱きまくらの相場すらも僕には分からなかった。

 

 

そこで通販サイトで「抱きまくら」と検索してみた。

 

すると、その検索結果を見て驚愕。

もはや値段なんてどうでもいいと思ってしまった。

写真をご覧の通り、商品のイメージ写真のほとんどが

抱きまくらだけが写っているのではなく

綺麗なお姉さんが抱えている写真なのだ。

 

スクショを撮って友人に返信してみたが

「これだけ揃うともはやお姉さん達が商品だな」

…と返ってきた。

 

枕の質や値段よりも、誰が好みかってところで選んでしまい

うっかり2万6千円の地雷枕をクリックする人が出たりして。

 

友人との会話も終わり、寝る時間になっても

僕はこの通販サイトが気になって仕方なかった。

 

ものすごく滑稽な何かを感じていたので。

 

そうだ! わかった!

 

このカタログ、

異なるメーカー、異なる商品、異なるモデルなのに

綺麗なお姉さんに枕を抱かせるという

「手法」だけが同じなのだ。

 

「え?そんな事」って思うかもしれないけど

これは社会全体の縮図のようでかなり重要な事。

 

 

商品の写真だけをただ載せるよりも、

綺麗なお姉さんが抱えて寝ている写真の方が

イメージが良くて販売促進になるという戦略だろうけど

誰もが同じ事をしていると、お互いに打ち消し合い

効果がないばかりか、モデルに払うコストも無駄に終わる。

 

考えはいいけど、誰もが思いつく事をやっていて

群を抜いている者がなく、どんぐりの背くらべだった。

 

背伸びをして気を引こうとしても、

全員が背伸びをしていたら元の身長と変わらない。

背伸びしないことがむしろ足元が安定していたりして。

 

それは我々の身近にもあって

PCやインターネットが普及してからというもの

SNSにしても、表現の舞台が与えられてるようでいて、

同じアプリの消費者になっているというか。

出来る手法がみんな同じなんですよね。

 

デザインにしても、現代が歴史上一番美しいはずだけど

再現が可能な分、パロディをしてもそんなに感動が

重くのしかからなかったりして。

 

昔のような手書きのものだったり、

その時にしか表現的なかった運命の出逢いって、

やっぱり二度とめぐり逢えないからこその

美しさってあるんだろうなって思うんですよ。

 

目を閉じて眠り続けて探しに行くしかない。

 

…と、色々考えていたために、

久し振りに眠れなくなってしまった。

 

ぅわー、今、抱きまくらが欲しい!

 

 AM 2:30投稿

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