会場:シアターオーブ
日時:2013年 9月22日(日) 117時半開演
座席:B席 13階 2列 45番
原作:ウィリアム・シェイクスピア 戯曲「ロミオ&ジュリエット」
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎
<CAST> ※( )内はダブル・トリプルキャスト
ロミオ / 柿澤 勇人 (城田 優、古川 雄大)
ジュリエット / フランク 莉奈 (清水 くるみ)
ティボルト / 城田 優 (加藤 和樹)
ベンヴォーリオ / 尾上 松也 (平方 元基)
マーキューシオ / 東山 光明 (水田 航生)
パリス / 岡田 亮輔 (加藤 潤一)
キャピュレット卿 / 石川 禅
キャピュレット夫人 / 涼風 真世
ロレンス神父 / 安崎 求
乳母 / 未来 優希
モンタギュー卿 / ひのあらた
モンタギュー夫人 / 鈴木 結加里
ヴェローナ大公 / 中山 昇
死 / 中島 周 (宮尾 俊太郎、大貫 勇輔)
<感想>
2日連続で観てまいりました、ロミジュリ。
いろんな方に「同じのをよく4回も観るね!」とか「そんなに面白い?」と聞かれますが・・・
面白いから行くんです!本当はもっともっと観に行きたいです!!
お財布の都合により、全て4,000円のB席ですが、本当はS席で観たい!!!
そうそう。感想の前にちょっと文句が言いたいっ!
シアターオーブって音響悪いし、2階席3階席は変な手すりが邪魔だし
本当に新しい劇場なん??って思ってたけど・・・
今回、3階席2列目の一番上手側だったのですが、
サイドの花道が一切見えない・・・(´・ω・`)
よってロミオの登場シーンと、ジュリエットが乳母にティボルトがロミオに殺されたと
告げられるシーンがこれ全く見えんのですわ。
私は既に2回見ていたので脳内再生できたけど、
1回きりしか見ない人とかがこの席だったら可哀想。。。
もう少し考えて劇場作ってもらいたいわー。
と、怒りはこの辺にして。
1回目(⇒ ☆ )と2回目(⇒ ☆ )はほとんど同じキャストだったのですが
3回目の今回はロミオ・ベンヴォーリオ・死が別キャストだったので
本当に全然違うロミジュリになっていました。
同じセリフなのにこんなに違うなんて、これぞ舞台の醍醐味。
何回でも観たい!何回でも観られる!!
多分長い長い感想になってしまうと思うので、覚悟してね~笑。
ロミオ役は元劇団四季の柿澤勇人くん。
劇団四季の「春のめざめ」で主役のメルヒオールを演じていたのが私的初カッキー(⇒ ☆ )。
なんて可愛い子なんだとその時思ったわけですが、相変わらずワンコ系。
古川くんが上品なシャム猫系なので、そこからして印象が全然違う。
実は2011年にロミジュリをやると知りロミオ役を考察した時、
カッキーなんじゃないかって予想してたんですよね(ホリプロだし)。
結局その時はシロタンと山崎育三郎くんだったのですが、
こうして2年越しに私の推測が当たり、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!って感じでした笑。
古川くんが優しく美しく儚いロミオだったのに対し、
カッキーロミオはちょっとやんちゃで純粋でまっすぐで情熱的。
なんか、少年っぽさがすごく残っているロミオなので
仮面舞踏会に誘われた時、渋ったりせず「行く行く!」とか言っちゃいそうな(笑)。
なので、ジュリエットに出会うまでのカッキーロミオは、
私の中のロミオ像とはちょっと違うな~と思っていたのだけど・・・・・・
ジュリエットと出会って恋に落ちてからは本当に素晴らしかった!!
まず何より歌がうまい。音を外すなんてことは全くないし、聞き取りやすい。
セリフも聞き取りやすくて滑ったりしないし、演技もすごくしっかりしてて説得力がある。
基礎ができているって大切なんだなって思いました。
特にマーキューシオが殺され、逆上してティボルトを刺してしまうシーン。
マーキューシオが死んだ喪失感⇒ナイフ発見⇒湧き上がる復讐心⇒刺しちゃう
という感情の流れの表現が素晴らしくて。
刺してしまってからも、自分の中にあった憎しみの感情に茫然とし、
ジュリエットと離れなければならないという絶望に打ちひしがれながら歌う「憎しみ」からの「エメ」。
ウワァァァって舞台から押し寄せてくるロミオの感情に、鳥肌が立ちました。
ちなみにこのシーンは古川ロミオもすごくいいんですよね~。
それぞれ全然違うのに、どちらも素敵で、両方見ることができて幸せでゴザイマス。
ジュリエットは、くるみちゃんの予定でしたがまだ休演が続いていてフランク莉奈ちゃん。
ロミオ役が違うと、莉奈ちゃんもちょっと違ってみえますね。
感想は前に書いたので割愛しまーす。
でもホント、成長したなぁ・・・
ティボルトは城田優くん。
1回目でもシロタンティボを観てますが、今回の方がなんか印象に残ったな。
加藤ティボを観た後だからかもしれないけど。
やっぱりシロタンは華がありますね。出てきただけで目が行っちゃう。
休憩時間にお手洗いの列に並んでいたとき、
私の前の若い3人娘が「城田優はやっぱりカッコいい。オーラがある」ってキャイキャイ言ってました。
加えて、カッキーのことを「ちょっと地味」とか言ってて、
カッキーの魅力が分からんのか・・・まだまだ青いな。と思ったのは秘密です。
ベンヴォーリオは尾上松也さん。歌舞伎界からの刺客(笑)。
いろんな方の感想でとてもいいと聞いてはいたのですが、本当によかった!!
歌も結構お上手だったし、芝居心がすごくあるんですね。
歌舞伎で培われたものなのでしょう。
元基ベンはすごく品があって優しげだったのに対して、松也ベンはもう少しやんちゃ。
元基ベンは喧嘩なんかしなさそうだし、女にちょっかい出して捨てるとかしなさそうで
なんかベンヴォーリオというよりもロミオっぽいんですよね。
松也ベンの方が、「粗忽もの(←宝塚版でのベンを表すロレンス神父のセリフ)」っぽくてよかったな。
ミュージカルとしては元基くんの方が歌の技術は高いけど、
松也ベンは素直な歌い方とうまく感情をのせた歌声がよかった。
ちょっと思ったのだけど、古川ロミオと元基ベンだとキャラが被ってしまうので
カッキーロミオの方が元基ベンは合う気がする。
マーキューシオも1回目と同じ東山光明さん。
彼のマーキューシオ、いいなぁ。
唯一の難点は、なんかひとりだけちょっと老け顔なところ・・・w(←ヒドイ)。
そして、死は中島周さん。
2011年版の時に観て、すごい衝撃を受けた周さんの死。
今年の1回目2回目が宮尾さんで、素敵だなって思ったのですが、
周さんの死を観ると、やっぱり周さんが一番!と思いました。
本当に不気味なんです、周さんの死って。
たま~にニヤって笑うのですが、その顔がまたゾクっとする。
何より体の動き。まるで蛇のよう。捕まったらもう逃れられなさそうで恐怖。
目があったら呪われそうな(笑)、あの不気味さがたまらないっっっ
カテコの時、宮尾さんは死ながらも手拍子していたのですが
周さんは手拍子はせずに舞台上を死のままウロウロ。
宮尾さんは可愛らしかったけど、周さんはただただ怖い。。。www(←褒め言葉)
何度観ても飽きない、むしろもっと観たくなっちゃうロミジュリ。
なんという中毒性!!!
次は4回目。私的千秋楽は、本当に東京千秋楽の日ですw
席はいちばーーーん後ろだけど、チケット取れただけでもありがたや。
楽日のロミオはもちろんシロタンです。
ジュリエットはくるみちゃんの予定なのだけど、どうかな。復帰できてるかな。
早く治って、復帰できるといいのだけど。
というわけで、長い長い感想を読んでいただき、ありがとうございました。
次の観劇予定は10/2の宝塚月組。
感想、頑張りまーす。