宝塚雪組 【ベルサイユのばら -フェルゼン編-】 | お気楽たまこの観劇日記

お気楽たまこの観劇日記

たまこの趣味である観劇感想ブログです。
お芝居以外にも、ライブや映画なんかの感想も書いてます☆

お気楽たまこの観劇日記

会場:東京宝塚劇場
日時:2013年 6月18日(火) 18時半開演
    2013年 6月30日(日) 11時開演
座席:B席 2階 14列 44番(18日)
     S席 2階 6列 35番(30日)
原作:池田理代子「ベルサイユのばら」
脚本・演出:植田紳爾
演出:鈴木圭


<CAST>

フェルゼン / 壮 一帆
マリー・アントワネット / 愛加 あゆ

オスカル / 早霧 せいな
アンドレ / 未涼 亜希

メルシー伯爵 / 汝鳥 伶
ルイ16世 / 磯野 千尋
ブイエ将軍 / 箙 かおる

プロバンス伯爵 / 奏乃 はると
ジェローデル / 夢乃 聖夏
ロザリー / 早花 まこ
ランベスク公爵, アルマン / 鳳翔 大
オルタンス / 大湖 せしる
ベルナール / 彩凪 翔
アラン / 彩風 咲奈


<感想>

今、私が宝塚で一番好きなジェンヌさんであるえりたん@壮一帆さん。
えりたんとあゆっち@愛加あゆさんの大劇場でのトップコンビお披露目公演が
ベルばらだと発表されてから、もう本当に本当に嬉しくて楽しみにしていました。

珍しく3回分のチケットをGETし、既に2回の観劇を終えてしまってわけですが・・・(TωT)

私の中でベルばらと言えば、1989-1991の平成ベルばら。
その時は花組と星組がフェルゼン編だったわけですが
正確には"フェルゼンとマリー・アントワネット"編。
でも今回は"フェルゼン編"ということで、
新たなシーンやなくなってしまったシーンがたくさんありました。
もう、あゆっちの出番が少なくて、本当に可哀想。
せっかくのトップコンビのお披露目なのに。。。

大好きだったボートのシーンも(「マリーと呼んで下さい」ね、ムフフ)、
「マリー・アントワネットはフランスの女王なのですから」の名台詞もなく
子供たちも出てこない。
なんだかちょっと物足りないなぁ。。。
それに、やたらと説明シーンが多くて。
オジサンたちが延々と幕前で語るシーンなんて長すぎて寝ちゃうかと思ったよ!!!

ベルばらの漫画もアニメも知らない友人が初めてこの公演で宝塚を観たのですが、
すごくよかったしラストの牢獄シーンは泣けたけど、
オスカルがあっという間にアンドレに心変りしてびっくりした。と言ってました(苦笑)。
確かにねー。アンドレがオスカルに毒を飲ませようとするシーン、
他組のトップさんが客演でオスカルとアンドレを演じているver以外ではがっつりカットだもの。
あのシーンがあっての、今宵一夜なのにねぇ。。。

それでも、えりたんとあゆっちは本当に素晴らしかったし
ちょっと1幕は説明が多くて退屈だなって感じだったけど
2幕はえりたんの大熱演にぐいぐい引き込まれて、あっという間でした。


前置きが長くなってしまいました。
そろそろ、キャストの感想を・・・


フェルゼンは、言わずもがなのえりたん@壮一帆さん
ぶっちゃけ、今回の脚本・演出のフェルゼンって本当に自分勝手だし、
周り見えてなさすぎで、ただの迷惑な人になっちゃってるんだけど、
えりたんがすごく情熱的に、でも気品を持って演じられていて
本当にカッコいい素敵なフェルゼンさまになっていました。
これ、えりたんだったからこんなに魅力的なのであって
失敗すると全然魅力的じゃないただの身勝手男になってしまいますよ・・・。
えりゼンさまは今までになく情熱的なフェルゼンさまで、本当に素敵だったなぁ。。。
♪行け、フェルゼン♪もあんなに素敵だと思ったのは初めてです。
(だって・・・なんかちょっと「プッ」ってなっちゃうよね?あのシーン)

真ん中に立つえりたんは、とてもお披露目公演とは思えない堂々とした姿。
まぁ、初々しさに欠けると言われたらそうなんだけど(笑)、
えりたんが大階段を最後に降りて来た時、本当に感動しました。
この姿を、ファンはどんなに待ち望んでいたことか・・・!
えりたんのファンで、本当によかったと思った瞬間でした。
次こそは、おっきなナイアガラのついた羽で階段を降りるえりたんを観たいっ。

フェルゼンの愛する人、マリー・アントワネットはあゆっち@愛加あゆさん
本当に出番が少なくて・・・
プロローグ後、やっと出てきたと思ったらフェルゼンに別れを告げられ。
次に出てきたときにはフェルゼンからの帰国の挨拶を聞かされ。
2幕なんて、牢獄シーンまで出番なしという・・・。
それでも、あゆトワネットさまは本当に高貴で美しく、
特にラストの「さようならベルサイユ、さようならパリ、さようならフランス!」は
本当に素晴らしくて、涙が出ました。
あゆっちの「さようならフランス!」の言い方が、すごく好き。
最後の最後まで寂しいシーンしかないあゆトワネットさまだったので、
えりたんと笑顔で踊るデュエダンに、なんだかすごくホッとしたのでした。

オスカル役は、ちぎちゃん@早霧せいなさん
いやぁ~、美しい。やっぱり美しいです、ちぎちゃん。オスカルぴったり。
今回のオスカルは結構女性っぽいんですよね。
フェルゼンへの愛をバリバリ出してるし、アンドレに諭されまくりだし(笑)。
でもそのオスカルとアンドレの関係がいい感じなんですよね~。
アンドレの前では安心しきっちゃってるオスカルが可愛くて。
先にも述べた通り、毒のシーンがないため「突然アンドレに乗り換えてる!!」
みたいになっちゃっていますwww
ただね、ちぎちゃんね。もう少し、歌をがんばろう・・・。
えりたんもまっつさんも歌安定なだけに、ハラハラしちゃうよーぅ。

アンドレ役のまっつさん@未涼亜希さん
なんて包容力のある、優しいアンドレなのかしら。
オスカルの一歩後ろにいながら、いつも支えている感じが素敵。
今回、フェルゼンもあんなだしオスカルも「フェルゼンさま~ドキドキ」って感じで
アンドレだけが冷静沈着、見守る側に徹してます。
やっぱりさ、アンドレはこうじゃなくっちゃと思うの。
大好きだった杜けあきさんのアンドレも、あたたかくて包容力があって
本当に本当に素敵だったのよね。
まっつドレは、私好みのアンドレさまでした。

ジェローデルはともみん@夢乃聖夏さん
っていうか!ジェローデル活躍しすぎでしょー!!!
ジェローデル、登場しまくり(特に後半)。立ち回りも披露しちゃうし。
アンドレの目が見えない的な指摘をするのもジェロの役目だし
スウェーデンまでフェルゼンに国王一家の助けを求めに行くのもジェロ。
なんなら、オスカルとアンドレの最期をフェルゼンに伝えるのもジェロ。
全部ジェロの役目。すごい活躍っぷりですな、ジェロよ。。。
原作のジェロは全然こんなんじゃなかったと思うんだけど
まぁこういうジェロもありということで。
ともみんの演技はいつも通りとても安心できます。
ともみんのジェロを見てると、みゆさん@海峡ひろきさんを思い出すたまこなのでした。

新聞記者のベルナールは翔くん@彩凪翔さん
きれいなお顔されてますね~。
まだ若くて血気盛んな革命派って感じ。
私的にはベルナールは大人な男性だったのだけど、
翔くんのイケメンベルナールも悪くなかった。
ベルナールも最後の牢獄のシーンまで登場する美味しい役。
今度「春雷」でバウ主演も決まったことですし、これから期待大ですね。

衛兵隊のリーダー、アラン役はさきちゃん@彩風咲奈さん
これまた、若い。アランも結構大人なイメージなんだけど・・・
出てきたときには既にオスカルに心酔してしまっていて
荒くれ衛兵隊!っていうシーンがないんですよね。
まだまだ顔立ちも幼い感じですが、これからシャープになっていくのでしょう。
翔くんと共に若手の路線なのでしょうから、頑張ってもらいたいです。

メインどころはこんな感じでしょうか。
今回、専科から3名出演されていますが、
ルイ16世のソルーナさん@磯野千尋さんはこの公演で退団されます。
20年前に私が宝塚にハマっていた中学時代からご活躍されていたソルーナさん。
今まで本当にお疲れさまでした。
ソルーナさんのルイ16世は、本当に大きな心を持った優しい国王でした。
まぁ、さすがに「38歳」には見えず、アントワネットとは祖父と孫みたいでしたが…w

メルシー伯爵のゆうさん@汝鳥れいさんはさすがですねー。
もう、メルシー伯爵そのものでした。さすがです。
専科になられてからも本当にたくさんの作品に出演されていて、
芸達者なので重宝されるのだなぁと。


脚本演出は本当に突っ込みどころ満載なベルばらではありましたが
雪組生の情熱と演技力で、最後にはきちんと泣かされました。さすがです。
昔は「オスカルとアンドレ編」の方が好みだったのですが、
今は「フェルゼンとアントワネット編」の方が好き。
だって、ベルばらの名シーン2つ(革命の戦闘と牢獄の階段)見られてお得なんだもの!笑
特にアントワネットが断頭台への階段を上っていくシーンは、
本当に素晴らしいと思ってます(植田先生も自画自賛されてましたがw)。

あと1回見る予定になっていて、すっごく楽しみではあるのですが
それを見てしまったら終わってしまうと思うと・・・悲しい。。。


とりあえず、会社のPCの壁紙は「TCA PRESS」の壁紙プレゼントでいただいた
えりゼンさまに変更しておきました。(ちなみに、その前はフレッツでもらった銀英伝w)

お気楽たまこの観劇日記


さらに、月ベルばらでえりたんがアンドレを演じた特出バージョンのDVDもゲット!
まだ見ていないのですが、この週末に楽しもうかなと思ってます。。。ふふふ♪

お気楽たまこの観劇日記


もちろん雪ベルばらのDVDも予約したので、
マイ千秋楽を迎えた後も、なんとか乗り越えて行こうと思います笑。

あー。やっぱりベルばら最高アップ