もう一歩踏み込んだ気配り | ムズカシイことぬき!

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 ジャイアント・キリングを起こせ!大阪日本橋と東京秋葉原&渋谷ではたらく社長のブログ。

「日本人で良かったー!」って外国から帰ってきたら思うのって、ご飯が美味しかったり、交通機関が時間に正確だったり、いろいろあるけど、やっぱり日本人が持ってる相手の人への気配り・心遣い・サービス精神なんじゃないかなー。本当に大事にしたい自慢できる文化やと思います。ものすごい誇りですよね。

今日、秋葉原UDXの郵便局の窓口に行って、まず中の返信用封筒に必要な切手を買って、それを貼って、その返信用封筒を中に入れて、封をして(ノリで貼って)それを郵便で送るって一連のやり取りなんやけど、これが実に気配りが効いていて、すごい心地よかった!

「切手くださいー」「あー今貼りますー」って言うと、そっと水で濡らしたスポンジをカウンターの上に出して、透明の上蓋をパカッと開けて用意してくれました。で、それを使って返信用封筒に切手を貼ると、すっと直して、「ノリは要りますか?」「あ、ハイ」と言ってスティックタイプのノリを、これもまたスグに使えるようにキャップを回して「はい、どうぞ」ってカウンターに置いてくれました。

もうね、窓口のお姉さんが親切すぎて、ちょっと感動すらしましたよ(笑) 水で濡らしたスポンジやのり自体を貸してくれるところは普通に山ほどあるでしょう。日本人の感覚から言うと、それは当たり前。でもね、「蓋を開けてくれる」「キャップを回して開けて渡してくれる」この一歩の踏み込みは、そうそう無いでしょ?そして、この相手のことを考えた気配りな一歩の踏み込みに、受け手は驚きと感動が生まれるんですよね。

これってつまり、ギャップですよね。こっちが思ってる、それ以上のことを、相手がこっちのことを考えて気遣いをしてくれるって言う。これって商売をやっているとすごくすごく大事なポイントなんです。商才のある人はこの気配り・気遣いなんかがずば抜けているんです。

「ボールペン貸してください」「はい」ってそのままボールペンを渡す人と、「ボールペン貸してください」「はい」ってボールペンのキャップを外したり、ポチってペン先を出してから渡す人と、ちょっとメモ用紙に試し書きをしてから渡す人と。はたまた荷物をたくさん抱えていたら、「お荷物お持ちしましょうか」「お荷物はこちらにどうぞ」とか。相手のことを物凄く考えながら的確にサポートしようとする気持ちとその行動。

まあ、そんなことを考えつつも、「小さな親切、大きなお世話」って言葉もあるのが不思議の国ニッポンなわけで(笑) 絶妙さ、バランスも大事だよ、とかね。簡単なようで簡単じゃないから、そこが面白いのかな?

ま、ムズカシイことはぬきで、いつも通りがんばろうっと。