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スポーツで言うところの「ゼネラルマネージャー」(wiki)
GMは、欧米の、特にアメリカのプロスポーツでは重要な役職であり、チームの戦力の1つとされる。チームのほとんどの権限はGMが有し、チームの編成や方針の決定、選手や代理人との契約交渉、トレードやドラフトなどの新人獲得のとき誰を獲得するか、あるいは放出するか、誰をマイナーリーグなどの下部組織から昇格させるかなど多岐にわたる。それらを球団オーナーから用意された予算の範囲内でこなしてゆく。監督はGMの決めた方針を忠実に実行する中間管理職に過ぎない。GMが有能であるか否かがチームの戦力を大きく左右するため、有能なGMは別のチームに引き抜かれることもしばしばある。
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最近読んでいる本がこれ。
- 人を束ねる (幻冬舎新書)/久米 一正
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- 久米 一正
- 1955年静岡県生まれ。中央大学サッカー部から、日立製作所入社。実業団の選手として八年間で一三二試合に出場。96年より柏レイソル強化本部長。2002年柏を退団。03年より清水エスパルスの強化育成本部長を務める。08年名古屋グランパス初のGM(ゼネラルマネジャー)に就任。選手補強や評価マニュアルを一新。リーグ戦では08年三位、09年九位、10年優勝、11年(一位と勝ち点差一の)二位になるなど、グランパスを一躍、常勝チームへと変貌させた
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やー、「最近ずっと名古屋にばっかりいい選手が入るなー」と思っていたけど、この久米GMの仕事やった訳ですね。頼むからガンバに来て仕事して欲しいです(笑)
そして、本は読んではいたんですが、先週末にTSUTAYAでDVDを借りて観ました。 - マネーボール [DVD]/ブラッド・ピット,ジョナ・ヒル,フィリップ・シーモア・ホフマン
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ブラピがGM役です。演技力と存在感はさすが!でした。
この映画の中で1つ「気に入ったシーン」があります。
アスレチックスのGMである(ブラピ演じる)ビリー・ビーンが試合に勝つために数名の選手補強をしますが、その中で「キャッチャーしか経験が無い、肘(肩?)を故障した選手」の出塁率が高いから、そいつを使えばチームは強くなるから、(未経験だが)一塁手として使え、と部下の監督に指示(命令)をします。
でも、開幕から監督はGMの指示を無視して、その選手を一塁手では使いませんでした。(ベンチで補欠です)なぜなら代わりに、一塁手にはルーキーで新人王が期待できる選手がいるからです。
GMは再三にわたり、「一塁手で使え!」と指示しますが、監督は無視して使いません。そしてチームは負け続け、散々たる結果。
・・・ここでGMは動きます。
なんと!その新人王候補の監督が使い続ける一塁手をトレードに出してしまうんです(!)
∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
こうなっては監督も、「期待の一塁手が不在」「GMの指示通りの選手を一塁手に」するしかありません。なんとまー、そんな奥の手があったのね(笑)
さてさて、このシーンを観て、皆さんだったらどんな感想を持ちますか?
「GMきったねー!」
「意地悪ー!」
「最低ー!」
ここが結構、経営者資質、ゼネラルマネージャー資質があるかのラインになるかも知れません。僕はこれを観てすぐに、「そうか!賢い!!!その手があったか!」とビーンの手腕に惚れ惚れしました。(笑)
・監督の目的 →オレがルーキー一塁手を新人王に育てたい(部下個人の処遇を優先、監督としての個人的な評価が目的)
・GMの目的 →チームの勝利が優先、ルーキーをトレードに出して、他チームで新人王になっても別にかまわない。新人王は目的に無い。
結果主義、成果主義なミッションを執行する場合、部下の好き嫌いの命令違反等に長い事付き合ってはいられません。早急に対策を立て、手段を講じ、結果を変えないといけません。つまりは、あの手この手を使いなさいってことですね。
そして、「部分的な最適化より、全体的な最適化を優先する」の原理ってわけ。
うーーーん。
GM(ゼネラルマネージャー)次第でチームは強くも弱くもなります。非常に重要なポジション。
今期のガンバ大阪の大失態は、強化本部長(=GM)の監督人事のゴタゴタからすべては始まった・・・。orz
がんばろうっと。