JALに1兆円使うことについて思うこと | ムズカシイことぬき!

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■日本航空 再生、視界不良…顧客離れ加速も

■JALの未来は暗い。(六本木で働いていた元社長のアメブロ)


JALに1兆円使うことについて思うことをつらつらと。


単純に、一番大事な公的資金(税金)を簡単に投入すること自体に異論があります。JALだけじゃなくて、今までの大手一流企業の会社更生法について毎回思うことなんですが、なぜそうまでして助けるんでしょうか。

はっきり言って政府的に公的資金投入(今回はJALに1兆円)をする意図は、

■財源確保のため(税収入確保のため)

であることと思いますが、本当にそう思うのであれば、わざわざ出来の悪い企業に手をさしのべずに、自然にまかせ倒産させて、もっと優秀な他の企業同士もっと競わせればいいだけの話(市場の原理原則)だと思います。

JALって売上高1兆5,000億円規模(数年前まで2兆円)の会社で、人件費が推定2,800億円(異常に高い!)のようですので、国の税収入を考えると業績(法人税)にもよりますが推定500~1,000億円くらいの税収入を見込める規模だと思います。ただ、それってJALがいなけりゃ市場が消えて税収入は¥0になるかと言えば答えはNOです。JALの代わりはANA、JAS、スカイマークらで埋めるでしょうし、もしかしたら新たなビジネスチャンスとなりベンチャーの新規参入となるかも知れません。

つまり、国が欲しがる財源は、JALがあろうが無かろうがほぼ同額の税収入は見込める訳です。むしろ、優秀な企業が大きくなる方が間違い無く法人税収入が増えます。※例えばスカイマークのように徹底した低コスト体質の企業を支援して業績を大きくし、見返り(法人税増)を得るとか。


今回のJALに1兆円の件、たとえがすごく悪いかも知れませんが、寿命で余命1週間ですと告知されたヨボヨボの老人に、でも1億円あれば3年はなんとか延命可能(ほぼ植物人間状態となる)ですが、どうしますか?と言われて、じゃあお願いします、と言っているようなもんだと思うんです・・・。


うーーーん。


政治家の中には、もっと優秀な経営者の能力をもった人を増やさないといけないような気がします。
(世襲議員ばっかりじゃダメでしょう。)

 ・柳井さん(ユニクロ/ファースト・リテイリング)
 ・孫さん(ソフトバンク)
 ・三木谷さん(楽天)
 ・原田さん(日本マクドナルド)
 ・渡邉美樹さん(ワタミ)

とか、あと無理かなー、、、ホリエモンとか。経済状況が厳しい中だからこそ、経営能力の高い経済情勢に詳しい、有能な人材が政治家になってくれないでしょうかね。ワタミの渡邉さんのブログを見てるとかなり政治に興味があるみたいで、将来は政治家なのかな~とか思ってます。そうなれば応援したいと密かに思ってるんですけどね。


まーとにかく、JALの3年後の再建(黒字化)はうまく行ってもらうことを祈るしかないか・・・。
これってもし二次破たんとかしたら、この1兆円の責任は誰が取るんやろうか。。。


うーーーん。


おなかいたい。