優良顧客戦略って今も真剣にやってるところあるでしょうね。POSデータと会員データを紐付けして、いろんな条件でセグメントして優良顧客を割り出し、そのコアターゲットに向けて何らか投資をしていくわけでしょうが、まあPOSデータってのは検証の道具としては最適ですが、仮設の道具に使ってはほんと最悪なんですよねー。(=セブンイレブン魂です)
現に、当社の「e☆イヤホン 」には数多くの常連さんがいらっしゃいますが、常連さんの定義に「年間総購入額の上位○○名」とかにはまったく当てはまらない常連さんも多数いらっしゃいます。・・・そうです、ほぼ毎週/毎月お店に来ていただくんですが、ほぼ毎回ご購入が無かったり(笑)もちろんそれでも当社にとっては上得意様で、なくてはならない重要な存在なんですが。
では、「買わないのに、買うものが無いのに、なぜお店にほぼ毎週/毎月ご来店いただけるのか?」
実は、ここが重要なポイントなんです。これってある意味すんげーことですからね。もう単なるお客様ではなくて、仮想「株主様状態」あるいは仮想「準社員状態」的な要素があります。そう考えると、交通費も報酬も何もないのにお店に頻繁に通ってくれるのは、ありがたいこと以外の何者でもないです。POSデータなどからは絶対に出てこないスーパー顧客層ですね。
へたに会員カードシステムなんかがあると、そのデータだけに頼ってしまい、またそのデータに踊らされてしまい、現場の真実が見えなくなってしまうことがあります。絶対にそこは要注意だと思います。データとされないデータがとても大事なこともたくさんあるんです。でも、大勢を納得させるにはデータも必要なので、使い分けを間違えないようにしないといけませんね。