継続は力なり、の落とし穴 | ムズカシイことぬき!

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継続は力なり!


と言います。良い言葉ですね。まさにそうです。


・・・しかし、この言葉の意味・真意を知っている人は

意外と少ないんだなーと思います。


間違えて解釈してしまっているように思います。


どうやら「何を」継続するのか?

の「何を」の部分です。


マネックス・ビーンズの松本大社長は言います。


「領域を限定して、目標を遠くに定めて、

 継続して取り組むことが大事」


Yes!その通り。素晴らしい。

これが、まさに「継続は力なり」ってことですね!


さて皆さん、この「継続は力なり」と言う言葉、

とても便利で、なんか、なんとなく説得力があるので、

結構よく使っていませんか?


ことわざなので、英文に直訳するのが難しいのですが、

実は、「継続は力なり」って考え方自体が外国には

そんなに存在していない、日本文化の独自なもの

みたいです。(間違ってるかも。何か情報あれば教えてくださいネ)


僕は、実際あまり使いません。

なぜかと言うと、新しい提案や、問題解決・改善に当たり、

いつもネックになるからです。


どうやら、間違った解釈をしている人が多いんだと思います。


「1度決まったルール」

「1度決めた手法」


を、半永久的に絶対に守らないとダメ?

それを変えようとした時、


「継続性がないからダメ」(=継続は力なり!ですよ!反対!)


「1回(手法を)決めたじゃないですか」(=継続しない、反対!)


・・・いやあ、そこで「継続は力なり」を使わないでしょ。その時、


・何でそのルールを決めたんですか?(目的・真意)

・何でその手法を採用したんですか?(目的・真意)


そこの、本質的な目的や真意を「継続」させましょうよ。

やり方、手法、規律(ルール)をその目的・目標達成のため

に変える必要があれば、すぐに変えればいいじゃないですか。


わかりやすい例を出します。


ボールペンを売っているお店で、


A・・・500円

B・・・300円

C・・・200円

D・・・100円


で、客単価は、180円だったとします。

そのお店は「客単価を上げる」(=目的)という方針で、


A(500円)の販売強化策(=手法)


を打ち出しました。・・・しかし、あまり効果がありません。

そこで、


D(100円)×3個同時で、270円!(1割引き)


の政策に切り替えました。結果、客単価が200円になり

成功しました。


・・・でも、一部の売場担当者から、

「ウチの会社は継続性がない」

「先月は高いの売れ!で、こんどは安いのを売れ!

 って、何をやりたいの?何を目指してるの?

 ほんと、継続は力なり、って言葉を理解してるのか?」


・・・って、なるケースが結構ある。


これが、「継続は力なり」を間違って解釈している

会社だと、


1.500円の商品の強化を決定


2.売れない


3.もっと売ろうとする。工夫する(それは良いこと)


4.売れないし、手は尽くしたが、1度決めて、

  「継続は力なり」だ!もっと手を尽くそう。

  (↑これは良い。まだね)


5.なかなか成果が上がらない。


6.そろそろ、その政策を変えたいが、

  「継続は力なり」と考えているから、変えられない。


7.成果が上がらない。


・・・だとダメでしょ?


初志貫徹。志を継続する。

そこを理解しよう。


継続は本当に力なり?

何を継続するの?


と疑ってみるのも、いいんでないかな。