こんにちは。
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」を観ました。
たいへん見ごたえがありました。
脚本を読みたい。もう1回観たい!
公式サイト…
あらすじ
ある村で、朝、自宅で目覚めると体が傷ついている事件が連続発生。被害者は女性や少女たち。
村の男性たちは「悪魔の仕業だろう」「作り話だ」と言う。
しかし、実は村の男性たちが、牛の鎮静剤で女性たちの意識を失わせ、レイプして知らんふりしていたことが判明する。
妊娠した女性もいるし、自殺した女性もいた。
男性たちが村を留守にした間に、女性たちは集まってどうするか話し合う。
選択肢は3つ。
「何もしない(今まで通り)」
「村に残って(男性たちと)闘う」
「村を出る」
2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をヒントにしている。
女性や少女たちの話し合いは、どうなったのか?
話し合いの言葉ひとつひとつが珠玉の輝きを放っている。
男尊女卑の村だが女性たちは誇り高く、自由に思考していた。
女性たちの姿勢に、力付けられる。
どの言葉も、現代にも通じる内容で胸に響いた。
あらすじを聞くと「ひどい事件だな」「こわい話かな」と見たくないような気もしてくるが、気高い作品だった。
画面が荘厳。
透徹で美しい。
女性たちは、
事件の原因を「社会のあり方」ととらえ、
未来を変える方法を考える。
次世代の子どもたちを守るためにできることをしようとする。
そう、ガマンしていたら、同じことが続いてしまう。
子どもたちも、そのまた子どもたちも。
傷ついたら「痛い」、
いやなことは「いやだ」と言うことが大事だ。
「ガマンは美徳」ではない場合がある。
一方で、キリスト教の村なので、「赦し」について話し合いが行われる。「(性犯罪をした男性たちを)赦すべきではないのか?」という問い。
その問いへの、女性たちがたどりついた答えも見事だった。
「赦しと許可はちがう」と。
そして、加害者の男性たちが「どうして性犯罪をしたのか」というところまで、女性たちは考える。
自分の息子も将来、同じことをするかもしれない。
どうしたらそれを止められるのか?
加害者の男性たちも、社会のあり方(男尊女卑)の犠牲者であることに思い至る。
無垢な赤ちゃんを、社会は性犯罪をするような男性に教育してしまうのだ。
「長老が(男性たちを)支配する」
「男性たちは支配したくなる」
「それで女性を支配しようとする」と。
男性個人を断罪しても終わらないことに気づいている女性たち。
未来を、社会のあり方を変えていくことを考える女性たち。
そうなんです。
たとえば、身近な例で言えば、「夫の言動がわからない。どうしてあの人はああなのか?」と違和感を感じたとき、
夫個人を断罪し、責めたくなるかもしれない。
無理もないことだ。
でも、実は夫も、この男尊女卑社会で傷つけられ、女性との関係をこわすような考えをくりかえし教え込まれてきているのだ。
社会のあり方まで視点を広げると、夫の言動の違和感にも納得がいくことがある。
納得できなくても、
「そういうことか」と理解できるだけでも少し楽になる。
関わり方も変わっていくかもしれない。
男性がおちいっているワナ、社会から教え込まれる、女性との関係をこわすような考えの内容を、講座でお伝えしています。
2023年9月7日(木)10:30~12:00 アンビリカス
男の子が社会から教え込まれる、女性との関係をむずかしくする考えの内容と、女性を大切にする教え方を、講座でお伝えしています。
2023年10月24日(火)10:30~12:00 豊倉助産院
また、映画の中には、性被害にあってから髪を切り男装し、男性の名前を名乗る少女が出てくる。胸が痛んだ。
その子は、子どもたちとだけ話す。
安全だからかもしれない。
その少女を見て、他の少女がつぶやく。
「彼女は最初から男の子の心を持っていたの?
それとも、性被害にあってから男の子になったの?」と。
両方あり得るけど、この場合は後者かもしれないと思った。
「女性でいたくない」と考えてしまうことがある。
男性から性的な対象として見られることが苦痛だからだ。
他にも、ひっきりなしにタバコを吸っている少女も出てくる。
発作も起こす。
性被害で受けた心の傷の痛みは、のちのち、何年も続く。
(じゅうぶんなケアを受けるまでは)
さらにもうひとつ。
村出身の一人の男性が女性たちに信用されて、話し合いの書記をつとめていた。
彼の母親は女性を尊重する考えを持ち、その母のもとで育った彼は女性を尊重する。
男性が生まれながらにひどいことをする存在ではないことも、同時に描かれている。
話し合いの結果の女性たちの決断は、見ていて心から納得のいくものだった。
その理由が、未来を創造するためのものだったからだ。
「何を勝ち取りたいのか」
「破壊が目的ではない」と。
女性や少女たちがお互いにケアするシーンもあって、ほっとした。
桶に水を入れて(お湯かな?)お互いの足を洗ったり、洗ってもらったりしていた。笑顔で。マッサージ、フットケアだ。
まじめな話し合いのためには、ケアが必要だと思う。
ただ話し合うだけではなくて。
行動することで、社会は変わっていく。
今は少しずつに思えても、
子や孫の代では大きく変わるかもしれない。
女性も男性も大切にされる社会にしていきたい。
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