「出産の自由を求めて」をみて ハンガリーや欧米の女性たちはどこで産むか | すずきともこの安心感を育て人生を楽しむブログ

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こんにちは。

 

 

「出産の自由を求めて」を観ました。

 

ハンガリー、欧米の女性たちの実話で、ドキュメンタリー映画です。

 

 

        (↑アグネス・グレープ)

 

 

黄色い花あらすじ

 

産科医で助産師の、アグネス・グレープ。

3000件以上の自宅出産を介助した。

しかしハンガリー当局から起訴され、逮捕された。

 

自宅出産をよしとしない、当局に目を付けられたのだ。

 

そこでアンナという一人の母親が立ち上がり、2010年に欧州人権裁判所にアグネスの逮捕を不当だと主張して、訴えた。

 

そして、勝訴した

 

欧州人権議会は「女性はどこで誰と産むか、自分で決める権利がある」(病院以外で、自宅で産む権利がある)と判決をくだしたのだ。

 

この裁判は注目された。

 

なぜなら、世界中で女性がお産で虐待されているからだ。

医学的に必要のない処置を強要されたり、拒否すると子どもを児童施設に送るぞと脅されたり。自宅出産を法律で禁じられている国や地域もある。

 

女性が産む場所を選ぶ権利を取り戻せるだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星驚いた。

自宅出産を介助している助産師さんが逮捕されるなんて。えっ

 

獄中の助産師のアグネスさんを思い、刑務所の前で集まり、歌うたくさんのママやパパたちの姿に胸を打たれた。

 

女性たちがデモをする。

出産の自由と、助産師に介助される権利を求めて。

 

デモをしなかったら、女性の出産の自由も権利も奪われていくばかりだろう。

そして不当な目にあわされ続けていくだろう。

 

 

 

病院では、ヒエラルキーがあって医師が偉くて、助産師や看護師は召し使いのような立場のことがある。医師の指示に従うだけ。自分の意見はほとんど言えない。

 

日本でそういうことがあるけど、欧米でもそういうことがあると知って、とても残念だ。

 

医師は男性が多い。助産師や看護師は女性だから、下に見られて、男性の医師に対等に話してもらえないことがある。

 

今は男性看護師もいるが、それで看護師の地位が向上したという話は聞かない。「女性がしてきた仕事」ということでやはり「指示に従う召し使い」の地位なのだ。

 

(医院によって、たまに例外はあると思うけど)

 

 

 

 

だまっていたら、どんどん状況はわるくなる。

声をあげても、わるくなってきているくらいだ。

 

鉗子分娩や吸引分娩、会陰(肛門と膣の間の皮膚)切開、帝王切開、誘発分娩、いくつもの医療介入が、(必要なときは助かるけれど)必要がないときにも積極的にどんどん行われている。それがますます増えるだろう。

 

必要のない手術をされて体を切られたら、どうだろうか?

 

「女性だから」「お産だから」ということで、それがまかり通っていて、女性の体をメスで切るのだ。

 

 

 

ほとんど全員が誘発分娩(薬剤を投与して陣痛を起こして産ませる)をさせられる病院もある。短時間で産ませられるので医療者は楽かもしれないが、女性は不自然な痛みで苦しむ。女性の体の自然に逆らう作業なので、うまくいかず、会陰切開や鉗子分娩や吸引分娩も増えるそうだ。

 

 

 

無痛分娩も、鉗子分娩や吸引分娩になる確率が高まるそうだ。

スムーズにお産が進まず、無痛分娩の途中で帝王切開に切り替えられてしまうこともあるそうだ。

 

産後に残る、精神的なショックと体の痛み。

その状態で赤ちゃんを育てなくてはならない。ショック!

 

「あんな悲惨な経験はこりごり。もう二度と産みたくない」と思う人もいる。

 

 

 

医療介入を増やせば、病院の収益が増える事情もある。

経営問題でもある。

 

また、医療介入なしのお産(自然分娩)を見たことがない医師が多いそうだ。日本でもそうだと聞いている。

 

 

 

映画の中に「自然分娩は絶滅危惧種」という言葉が出てきて、がくぜんとした。えっ

 

 

 

欧米では、医療介入を行うときに女性をおどし、同意書を書かせることが少なくないそうだ。

 

「拒否すると児童虐待の罪に問われるぞ」と。

子どもを連れ去るぞ、裁判にかけるぞとおどすのだ。

 

「そういうことは本当にできるのですか?」と女性たちから弁護士に問い合わせが来ているという。

 

 

 

お産にのぞむときにおどされるなんて。

 

つらいなあ。あせる

それに、失礼だ。汗

 

いつだって女性は命をかけて子どもを産む。

自分の体について自分で決める権利が、女性にはある。

 

 

 

 

アンナさんは2人の子を、助産師に家に来てもらって自宅分娩した。「痛かったけど、素晴らしい体験だった。深い喜びを感じ、産後すぐに『何度でも産める』と思った」という。

 

でも、次の子を産むときは、アンナさんは「助産師に迷惑をかけないように自宅で介助を受けずに産むか、病院で産むか、どちらかにする」と語っていた。

 

「助産師に迷惑をかけないように」。

自宅出産の介助を依頼すると、助産師が逮捕されるかもしれないから。という意味だ。しょぼん

 

とても悲しいし、本末転倒だ。

 

 

 

 

女性は医療介入を受けずに、自分の体の力で子どもを産んだとき、やり遂げた、大きな喜びに包まれる。ドキドキ

 

そしてお産のときには(薬剤投与がなければ)天然のホルモン、オキシトシンが大量に分泌され、赤ちゃんへの愛や、深い安らぎ、喜びを体験する。それは、その後の女性の人生を力づける貴重な体験だ。

赤ちゃんを非常にかわいく感じ、育児にもいい影響がある。グッド!

 

 

いっぽう、医療介入を受けると、心が傷つくことがある。

体も傷つき、回復に多くの時間がかかる。痛みに苦しみ、無力感にさいなまれ、産後うつの原因になる場合もある。

 

オキシトシンがじゅうぶんに出ず、深い安らぎや喜びを味わいそこねてしまうこともある。

その影響で、赤ちゃんをかわいく感じられない場合もある。

 

 

それはもはや、人類のピンチだ。

 

 

 

もちろん、病院で産むのも大切な選択肢だ。

医療介入がどうしても必要なときもある。

 

そのおかげで母子の命が助かる場合もある。

医学の進歩はありがたいことだ。

 

 

 

一方で、医療介入なしのお産をしたい女性たちもたくさんいる。

そのために身体をととのえ、体力をつけ、お産の仕組みを学んで出産にのぞむ。

 

 

私も、下の3人の子を助産院で産んだ。気持ちよく産めた。

産後の体の痛みも、後陣痛(これは全員ある)だけだった。

 

 

 

 

女性が自分の体の決定権を取り戻せることを心から願っている。

「女性はどこで誰と産むか、自分で決める権利がある」

 

 

 

(なお、医療介入でオキシトシンがあまり分泌されなかった場合は、女性を周囲の人がうんとたくさん、いたわること。パー

そして、女性が赤ちゃんといっぱいスキンシップを、のんびりとできること。ラブラブ

それでオキシトシンが多く分泌されてきて、数か月後に深い喜びに包まれることがあるそうだ。)(←助産師さんから聞きました)

 

 

 

 

 

 

 

黄色い花2月15日にも「出産の自由を求めて」のオンライン上映会があります。

 

 

 

 

 

 

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  かやぶき屋根の里山の助産院で

 

 

 

 

 

 

 

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