こんにちは。
「アイヌの結婚式」と
「チセ・アカラ ~われらいえをつくる」の
2本立てのドキュメンタリー映画を観ました。
よかったです!!
貴重な記録映画です。
サイト…
(「チロンヌㇷ゚カムイイオマンテ」も上映されています!
そろそろ終わってしまうかも)
「アイヌの結婚式」
アイヌ民族は日本との同化を求められ、アイヌの文化は否定されてきた。
そのなかで、「アイヌ式の結婚式をあげたい」と一人のアイヌ女性が声をあげる。何十年ぶりに、アイヌ式の結婚式が行われた。
1971年のことである。その声にこたえて、北海道各地のアイヌの人たちが駆け付け、民族衣装を着て結婚式に参加。
そのようすを、アイヌの文化を映像に記録した。
「チセ・アカラ ~われらいえをつくる」
北海道の二風谷にアイヌ式の家「チセ」が建てられた。
1972年のことだ。久しく、建てられていなかったチセ。
昔、20軒くらいの「チセ」を建てた経験を持つ萱野茂(かやのしげる)が若いアイヌの人たちに「チセ」の作り方を伝えた。
2軒のチセが、周囲の草木のみで作られる。釘は使用しない。
アイヌの伝統の家づくりを記録した映像。
アイヌ式の結婚式や家づくりを見られて、
それも演技ではなく、本物を見られてとてもうれしい。
アイヌ式の結婚式が行われたのは70~80年ぶりだそうだ。
昔、日本がアイヌの人たちの文化を否定したり禁止したからだ。
「アイヌ式の結婚式をあげたい」と声をあげたのは若い女性だ。じーんとする。
その声にこたえて、北海道各地から応援しにアイヌが駆け付けたことに、胸を打たれて泣きそうになった。
もう、チセの中いっぱいに、たくさんいる…。
民族衣装を着てる…。
ふだんは着ることがない民族衣装。
そして、アイヌは差別されるから、堂々と着られる衣装ではなかったはずなのだ。その当時。
(今は観光のために着たり、アイヌの人権が認められてきて?着やすくなったようだが)
「ゴールデンカムイ」読者の皆さん!
「山盛りごはんを新郎新婦が半分ずつ食べる」シーンの本物がありましたよーー!
(「ゴールデンカムイ」のなかにその風習の描写がありました)
「アイヌ同士の結婚は奨励されない、和人(日本人)と結婚しろ」と言われた、という話が出てきた。そうだったのか?!
同化させようとしたのかな。
昔、読んだ小説「コタンの口笛」で、「アイヌの人は日本人と結婚しようとすると日本人から避けられる」というエピソードがあったので、ちょっとびっくりした。
「アイヌ式結婚式」を望んだ女性はアイヌ同士で結婚した。
胸を張っていた。
「アイヌであることをはずかしいとは思わない」と堂々としていた。とても素敵だった。
どんな風に育ったのだろう。
いじめられたりしなかったのか?
いじめられても、誇りを持ち続けたのか?
アイヌのチセ(家)の中には囲炉裏があり、火の神様がいる。
その火の神様が結婚の立会人(神?)であり、あいさつする儀式をする。貴重な儀式を見せてくれてありがとう!!
米粉で団子を作ったり、舞がいくつも披露されたり、にぎやかな結婚式だった。
もう今は、行われないのだろうか…。
チセ(家)作りは、釘を一本も使わないことに感動した。
木に切り込みを入れて、はめ込む。
宮大工のようだ。
宮大工ほどぴったりではなく、ざっくりだけど。
ブドウの蔓や、木、カヤ、周囲にある草木で全部作る。
すべて土にかえる素材で、エコだ。
萱野茂さんが話していた。
「60人くらいで作ったときは、お昼には屋根を作っていた」
(1日でできたということらしい)
今回は12~13人くらいで、10日で出来上がったそうだ。
それでも早い!!
チセづくりはみんなでやるから、助けあいだ。
住宅ローンもいらないし、いいなあ。
北海道の雪にも耐え、雨も漏らないそうだ。すごい。
その家づくりを、全部見せてくれた。
柱を立てる穴を掘るのに、大きな貝殻で掘っていた。
昔はそうしたそうだ。「掘りやすい」と話していた。
でもシャベルも使うし、文明の利器も使って今回は建てたそうだ。
ブドウのつるは、「クマや子どもが食べた形跡のあるブドウのつるは取らない。おいしいブドウを奪わないように。食べた形跡の無い(まずい)ブドウのつるを取る」と萱野さんが語っていた。
そういうところの配慮や思いやりがとてもいいなと思う。
家ができると、柱のかげに見えないように、イナウ(神様への贈り物)を入れる。見えないのがポイントだ。
そして、家の中から天井に向かって矢を放つ。
魔除け、厄除け、悪い霊?を祓うそうだ。
「ゴールデンカムイ」のアシリパさんの弓矢とよく似たデザインで、(ちがうのは、飾りの房が付いてる)「アシリパさんの弓矢の本物!」と思ってうれしかった。
アイヌの家は一軒に一夫婦。同居がないので、「嫁姑問題がない」と、かつて萱野茂さんが話していた。(横浜での講演会で)
萱野茂さんはアイヌ民族で初めて国会議員になったかただ。
アイヌ文化復興や、アイヌ民族の人権のために尽力された。
もう他界されたが、とても尊敬している。
子どものころ、小学校の図書室で「コタンの口笛」を読んだ。何回も何回も読んだ。
動物や植物、自然を敬う感覚が好きだった。自分の中にある感覚と近くて、うれしかった。
「大きくなったら北海道に行って、アイヌの人たちに会いたい。会って話をしたい」。小学校の図書室で、そう決めた。
そして大きくなってバイト代でひとりで北海道に行き、民族博物館で読んだ資料でアイヌの人たちへの迫害の強烈さ(虐殺やレイプやその他もろもろ)にショックを受けた。
頭を金づちで殴られたようなショックだった。
なんということか。
しかもアイヌの人と会って話したら、「あんたたち、ヤマトは…」と呼び掛けられて衝撃を受けた。
(私一人しかいなかったけど、「あんたたち」と呼ばれた)
私はヤマト民族だったのか!!
日本人だと思っていた。
アイヌの人たちからしたら、
私はアイヌの土地を奪い文化を破壊し、先祖を殺戮したヤマト民族の子孫なのだ。
もちろん、いじわるされたわけではない。
親切にしてくれた。すごく親切な人もいた。
そのとき、北海道で開催された「世界先住民族会議」に参加しに行ったのだった。萱野茂さんもいらした。アボリジニ、ネイティブアメリカンなど、各地の先住民族が来て話し合った会だった。
私は先住民族ではないけど、参加できた。ただ話を聴くだけだったけれど。33年くらい前のことだ。
アイヌの人たちの映画が上映されると知って、横浜シネマリンに飛んで行ったのでした(横浜では、1週間限定上映)。
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