こんにちは。
「屋根の上に吹く風は」を観ました。
よかったです!
見終わった後、もう一回観たくなりました。
公式サイト…
予告編がすてきです。
宿題なし、テストなし、成績表なし、クラスなし、時間割なし。
見守る大人(スタッフ)はいるが、先生はいない。
子どもが今日やることを自分で決めるサドベリースクール。
ルールも子どもたちが話し合って決める。
アメリカで生まれたデモクラティックスクール(民主的な学校)、サドベリースクールを、2014年、鳥取県智頭町で有志が開校した。
小学生~高校生まで受け入れる。
自主的に遊び、学ぶ子どもたちは、どう過ごしているのか?
「屋根の上に吹く風は」、印象的なタイトルだなあと思ったら、
映画の冒頭から、屋根に上っているシーン。
しかも、屋根をすべり台のようにすべりおりる。
こんな遊びが許される場は、なかなかないのでは?!
すごい。
屋根にのぼった経験や、そこから見た景色は、
ずっと子どもたちの心の中に生きるだろうなあと思った。
ゲームもする。禁止したりしない。
子どもたち(小学生)が、「喫茶店をやりたい」と言う。
何を売るのか?いくらで売るのか?場所は?収支は?メンバーは?
何度も話し合って決めていく。
やってみて予想外のことが起きたら、また話し合う。
それは、大人になって仕事をするときに、すごく役立つ経験だと思う。
小学校低学年の子どもが、町の長老(70代)に「はじめさん」と、名前で呼びかけるところがすてきだった。自然だった。
「退屈だ―!」と言って困ったり、
「自由ってむずかしい」と体感したり、
試行錯誤できる余白があるのはなんて貴重だろうか。
壁いっぱいの本棚がよかった。
ドリトル先生シリーズとか、伝記シリーズ、手塚治虫の「ブッダ」もあった。
いいなー。
スタッフの給料を含めて、サドベリースクールの運営の会計を、
子どもがやっていて驚いた。紙に書いて計算して、お金を数える。
封筒に入れた給料を子どもが、スタッフに渡す。
「スタッフの給料を上げるには?」と知恵をしぼるのも、子ども。
収支が合わないときにどうするか?も話し合っていた。
大事なことだよねえ。
子どもたちの有志が田んぼをやる。地域の人に教わって田植え。
でも、草取りに行くのがいやだったり…。
その解決方法が、すごくよかった。
子どもたちが話し合って、やる気が出る、納得できる方法にしていた。
鎌で稲刈りするシーンもあった。生きた勉強だよなあ。
私も子どもだったら、この学校に行きたいな。
小学生のとき、時間割が決まっていることが違和感だった。
しかたなくガマンしていたけれど。
やりたいことはとことんやりたかった。
「1時間目から6時間目まで、図工だったらいいな」と思っていた。
1時間や2時間で切るなんて、不自然な。と。
あるいは図書室で1日中、本を読んでいたかった。
もしもサドベリースクールに通っていたら、
自分の中のなにかが、のびのび開花しただろうなと思う。
(そのころは、日本にはなかったけれど)
他の授業も面白いことは面白かったけど、ぶつ切りだったよなあ。
「今日は理科の日」とか、やってくれたら面白かったのにな。
なんだろう、あの時間割と言うのは。
自分自身もぶつ切りにされるような気がする。
(大丈夫な子、時間割が好きな子もいるかもしれないけど)
江戸時代は寺小屋で、時間も期間も決めず、
個人のスピードに合わせて学んでいたそうだ。
そのほうが学びやすいと思うなあ。
いろいろな子がいるのに、
「全員一斉に同じ年齢の子が同じスピードで同じ内容を」って、
無理があるのはないだろうか?
教える先生もきっと大変だと思うなあ。
その子のペースに合わせられたら、教えるほうもやりやすいのではないかな。先生の人数を増やす必要があるけれど。でもそこに国家予算をかけてほしい。将来的にも、きっと世の中のためにもなると思う。
自分のペースで学んで、自信を持った子たちが社会に出ていくことができるのだから。
サドベリースクールでは、卒業は子どもが自分で決める。
卒業式がよかった。
みんな普段着で飾らず、しかしそこには中身がしっかりあった。
「卒業して、私立中学へ行く」と決めて、しっかり合格して
中学ではオリジナルの企画を主宰する子ども。
自分で考えて選び、進む姿は、すがすがしい。
一般の学校が合わなくて、でもガマンして合わせていた子が、
家では荒れていたという話に胸が痛んだ。
サドベリースクールに転校して、家で、おだやかになったそうだ。
その子が大きな紙に熱心に書き並べる数字は、圧巻だ。
うれしそうに学んでいた姿がうれしい。
「自分の中の気持ちを感じられて、表現できるほうがいい」(ガマンして何も言わないよりも)と言うスタッフの言葉が、いいなと思った。
そう、「自分の気持ちを感じないように」訓練させられて、心身を病んでいく人がどんなに多いことか。
私自身も心身症が得意だ。だいぶ減ってきてはいるけど。
それに、「自分の気持ちを表現しないように」すると、人間関係がおかしくなっていく。表面的な関係になったり、無理をする関係になったり、そうするとある日、関係がこわれてしまったりする。
スタッフの大人たちは、「子どもを信じて任せたい。でも、どこまで見守るか?つい言いたくなるけど、言い過ぎか?」と葛藤しながら向き合っていた。
それにしても、子どもたちと話し合う、子どもの意見を聞こうとする、そういう大人が身近にいたら、どんなにいいだろうか。
あわただしい現代に、
じっくり話し合う時間があるというのは、それだけで贈り物だ。
人間関係が育ったり、交渉力が育ったり、聴く力が、話す力伝える力が育ったりすると思う。
13年?くらい前に、子どもたちを連れて湘南サドベリースクールに見学に行ったことがあった。日本のあちこちに、サドベリースクールは誕生しているのかも。
そのころ、サドベリースクールの本も何冊か読んだ。
とても面白かった。
この世界にサドベリースクールが存在することがとてもうれしい。
いろいろな学校ができて、子どもたちが自分に合う学校を選んで学んでいけたらいいなと思う。
本もいろいろあります!
「世界一素敵な学校 サドベリー・バレー物語」
「「超」学校 これが21世紀の教育だ」
「「超」教育 21世紀教育改革の指針」
「「超」育児 潜在能力を壊さない子育て」
「日本で、サドベリー 教育もステキに選びたい」
「自分を生きる学校 いま芽吹く日本のデモクラティック・スクール」
「自由な学びとは サドベリーの教育哲学」
「小さな天才の育て方・育ち方 小・中・高に通わず大学に行った話」
「心の育児」クラス
「夫(パートナー)とのコミュニケーション 心を伝える7つのヒント」
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2021年12月3日(金)10:30~12:00 豊倉助産院
「自分の親とのコミュニケーション 大切な7つの知恵」(実父母・義父母)
2021年12月3日(金)13:00~14:30 豊倉助産院
「乳幼児から知っておきたい性教育のお話 心と体を守る女の子&男の子育児」
「心の育児 コロナ編」 (ユーチューブで自由に視聴できます)
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