2018年10月17日(木)、 ワイン会「Bon Vin Club」の122回目となる例会が開催されました。
テーマ:グラーヴ
・・・・・・Wine lists・・・・・・
①Domaine J. Laurens Cremant de Limoux Le Clos des Demoiselles 2015
②Chateau Crabitey Blanc 2014
③Chateau du Haut Maray Rouge 2008
④Chateau Carbonnieux Rouge 2008
⑤Chateau Haut Bergey 1997
⑥Chateau Pape Clement Rouge 1995
Comments・・・
①ドメーヌ・ジ・ロレンスは、シャンパーニュの生産者ミシェル・ドゥルヴァン氏がリムーのポテンシャルの高さに魅せられ、1980年に立ち上げたワイナリーです。2000年にはシャンパーニュ時代を共にしたリムー出身の醸造家、アンリ・アルビュルス氏を迎え入れています。
収穫は全て手摘みで、区画、品種ごとに分けて醗酵させ、一番搾りの果汁のみを使いシャンパーニュと同様に瓶内二次醗酵方式を用い、瓶内熟成は20ヶ月です。
輝きのある微かにグリーンがかった淡いイエローで、泡立ちはクリーミーであり、グレープフルーツやレモンなどの柑橘果実、洋梨のコンポート、ブリオッシュ、ナッツ、蜂蜜のような香りが感じられます。口に含むとスムースな飲み口で、メリハリの効いた豊かで上品かつなめらかな酸味と、熟成感のある繊細で柔らかな果実味が見事に調和しています。
②かつて、修道院が経営する孤児院所有のシャトーでした。ポルテの丘に広がる、恵まれた条件の畑で造られるワインは当時から高い評価を得ていました。
1982年に醸造家のジャン・ラルフ・ドバトレが雇われ、ぶどう畑の管理とワイン造りを任されるようになりました。1999年からは息子のアルノーが引き継ぎ、2008年には修道院からシャトーを買い取り、所有者となりました。
2009ヴィンテージはイギリスの専門誌「デカンター 2012.2月号」の<2009グラーヴ白&ペサック・レオニャン特集>でテイスティングによりグラーヴの中でトップの評価を受けました。さらにこの評価は、ペサック・レオニャンのドメーヌ・ド・シュヴァリエ、スミス・オー・ラフィットに次ぐ高いものとなりました。
香りは白桃、りんご、洋梨、を彷彿とさせるものがあり、芳醇な果実味と、品のある酸が調和していました。今でも十分に美味しいのですが、もう2~3年後位に最高の状態になりそうです。
③シャトーはジェロームとジュリアンの兄弟によって運営されています。兄のジェロームが馬を飼える場所を探していて初めてこの土地を見た時、石灰岩土壌であり斜面であるということに惹かれ、この地でワイン造りをすることを決意しました。調査で、サンテミリオンやフロンサックのような土壌であることが分かり、非常に質の高いワインが生まれると確信しました。
寡黙で職人タイプの弟ジュリアンは、畑を買う前からエノログ(ワイン醸造技術管理士)を目指し、ボルドー大学へ通っていました。1999年から大きなワイナリーで働き、2005年からはシャトー・パヴィで働いています。
濃いガーネット色で、香りにはカシスやブラックチェリーなどの果実香に、ローリエ、ブラックペッパーにようなスパイシーなニュアンスが加わり、さらに茸、湿った土、腐葉土などの熟成香が漂います。
こなれたタンニンと穏やかな酸味、豊かな果実味がバランスよく調和し、全体に丸みを帯びた柔らかな印象です。セパージュもそうですが(メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%)、畑(土壌)の影響が大きく、サンテミリオンの肉付きがいい、グラン・ヴァンを彷彿とさせるワインです。
④ボルドー市街地からほど近くに位置する、グラーヴ地区の中でも最も規模の大きなシャトーであり、歴史は13世紀にまで遡ります。また、景観の美しいシャトーとしても知られ、日本でも認知度が高いと言われています。
グラーヴにも独自の厳格な格付けが存在し、カルボニューは赤・白共に格付けを果たしている数少ないシャトーです。(全6シャトー)古くからエレガントでしなやかな、高品質な白ワインを造り出すことで知られていましたが、近年では赤ワインの生産にも力を入れており、最近では生産量の半分を赤ワインが占めるようになりました。特に1985年以降は品質が著しく向上したと言われています。
深みのあるガーネット色で、カシスなどの黒系果実のアロマにスモーキーなニュアンスが加わります。熟した果実味と上品な酸、しなやかなタンニンが絶妙に融合した、ペサック・レオニャンのエレガンス・フィネス感じさせるワインです。余韻には、スパイスなどの複雑な風味を伴います。
⑤16世紀からペサック・レオニャンに位置するシャトー・オー・ベルジェイは、サン・テミリオン地区にバルド・オー、ポムロールにクロ・レグリーズなどを所有する「ガルサン・カティアール家」が1990年代以降に同シャトー所有してから目覚しい品質向上を遂げ、ロバート・パーカーから「ボルドーのペサック・レオニャン地区の星の一つ」と評されています。
外観はオレンジがかった深い赤色で、ブラックチェリー、スミレ、ドライフルーツ、シガー、腐葉土、茸などを思わせる様々なアロマを感じさせます。熟成を経てこなれたタンニンが果実味に溶け込み、柔らかい口当たりの、ペサック・レオニャンのエレガンスが見事に体現されたワインとなっています。
⑥グラーヴの格付けシャトーで、ボルドーで最も歴史のあるシャトーと言われるパプ・クレマンの名は、13世紀にぶどう園を所有していた法王クレマン5世からつけられたものです。
1986年以降、40以上のシャトーとワイナリーを所有するベルナール・マグレがオーナーとなり、醸造コンサルタントにはミシェル・ロランを起用しました。品質は著しく向上し、今ではグラーヴ地区を代表するトップシャトーになっています。
シャトーは120人での選果、ミクロビラージュ(人為的にワインに酸素を供給すること)の導入など、ち密な醸造でも知られますが、特に細やかな畑仕事に注力しています。正確な栽培を支えるのがドローンを使った畑のデータ取得です。上空からGPS技術とカメラを使って畑のデータを区画別に取り、病気や水分、ストレス、ぶどうの熟度、光合成の進み方、土壌の固さなどのデータを地上に飛ばし、パソコンのプログラムで解析します。これにより、地上で人間が見るより正確に区画ごとの状況が把握でき、より良いぶどうを収穫するための様々な対策が可能となっています。これらはまさに伝統的な手仕事と最先端技術の融合と言えます。
赤みを少し帯びた紫色で、砂礫(されき=砂と小石)土壌ならではのスモーキーで魅力な黒系果実の香りがあり、コーヒーやスパイス、ハーブのニュアンスも感じられます。
甘みを含むしっかりとしたタンニンと、凝された果実味、穏やかな酸が融けあい、鉱物的な旨みが感じられる余韻がもたらされます。
近年さらに評価を上げており、2009・2010の両ヴィンテージでパ-カーポイント100点を獲得しています。


















