・2019年5月15日(水)、ワイン会「Bon Vin Club」の129回目となる例会が開催されました。
テーマ:スペイン
・Wine Lists
①Alsina & Sarda Cava Gran Reserva Brut 2014
②Castelo de Medina Rueda Verdejo 2017
③Ramon Bilbao Single Vineyard 2015
④Valtravieso Crianza 1996
⑤Alba de Breton 1995
⑥Finca Dofi 1997
◇Comments
①アルシーナ一家は、エル・プラ・デル・ペネデスの村の近くの土地で1862年にぶどう栽培を始め、ワインを生産し続けています。以前はスティル・ワインのみでしたが、1982年にカヴァ業界に入り、小さなセラーで生産をスタート、短期間で生産量が著しく増加したため、1985年には社名をアルシーナ&サルーダとしました。
現在の農園とセラーはペネデス地域の中心に位置し、同地域のぶどう農園の70%を所有しています。
グラン・レゼルヴァは、ワイナリーで最も樹齢の古い(30~40年)ぶどうを使用し、味と香りの個性のバランスが取れるようソフトプレスを行い、加糖(門出のリキュール)は最低限とし、ぶどうそのものの味わいを大切にしています。
麦わら色の繊細な泡が立ち上り、ライム、グレープフルーツ、柑橘系果実の皮のようなニュアンスもあり、アーモンドなどのナッツ類、ミネラルを感じさせる味わいで、ほのかに苦みを含むフィニッシュへと繋がります。
②スペイン北部に位置するルエダは、スペインで唯一山に囲まれているワイン産地であり、ぶどう栽培において海風の影響を受けず、個性的なワインが造られています。ボデガス・カステロ・デ・メディナは、ルエダに1996年に設立され、現在は4代目当主の元で、自社畑100%のぶどうでワインを造って
います。
ルエダのワイン生産者は40以上ですが、100%自社畑の生産者はそのうち20~30%であり、同ワイナリーは収穫量を約半分近くまで減らし、品質を高めています。また、畑の近くにワイナリーがあるため、収穫後20分以内にぶどうを運ぶことが出来、素早く作業に取りかかる事が出来ます。
外観はグリーンがかった麦わら色で、若草やリンゴ等を思わせる爽快なアロマに、パイナップル、パッションフルーツ等トロピカルフルーツの甘い香りが重なるかのようです。生き生きとした口当たりで、果実味と酸味のバランスの良さが感じられ、フレッシュな印象の長い余韻を残します。
③DOCaリオハ(原産地呼称制度)を代表する、伝統的ワインメーカーであるラモン・ビルバオは、1924年にリオハ・アルタ地区の中心アロに設立されました。
原料ぶどうの選別はもとより、特別な原産地呼称法による規定以上の優良なワインを造るために、規定以上の期間熟成させたワインを生産しています。社名をそのままブランド名としているところは、優良リオハワインを造る自信の表れであり、同ワイナリーは世界60カ国でワイン・リキュールを展開する、ディエゴ・サモラグループの中核ブランドとなっています。
単一畑で作られたテンプラニーリョとガルナッチャを使用し、オーク樽で8ヶ月の熟成させます。
明るめのルビーカラーで、プラムやカシス、ブラックチェリー、ミント、シナモン、僅かにキャラメルのようなニュアンスもあります。
豊かな酸と程よいボリュームのタンニンから、コクと力強さを感じさせ、アフターにはスパイシーな余韻を残します。
④ボデガス・ヴァトラヴィエソは、スペインの首都で中央に位置するマドリードの北部、リベラ・デル・デュエロに1994年に設立されたワイナリーです。
ぶどう畑には、リベラ・デル・デュエロD.O.(114ha)にテンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが、ルエダ D.O. (20ha)にはヴェルデホが植樹されています。
素晴らしい品質を達成するため、ぶどう樹一本あたりの収穫量をワイン法で許可されている量の半分に制限することにより、濃縮されたアロマと味わいを持つワインが出来上がります。
クリアンサはワイン法における分類であり、樽または瓶で最低2年以上の熟成を要し、そのうち最低6カ月は樽での熟成を義務付けるものです。
⑤ボデガス・ブレトンは1983年に設立され、彼らの最先端ワイン生産設備は収穫直前の1985年に完成しました。比較的歴史が浅いにもかかわらず、ブレトンは断固として伝統的なアプローチを取っており、リオハの伝統として長い間有名な、エレガントでバランスの取れたワインを造り出すことを念頭に置いています。
アルバ・デ・ブレトンのぶどうは、リオハ・アルタの様々な畑からのもので、その中には樹齢80年を超えるものもあります。
濃厚なチェリーのようなガーネットの外観ながら、アロマはエレガントなもので、果実味は豊かで広がりが感じられ、トースト、タバコ、ミネラル等が重なり合うかのような、複雑な余韻を残します。
当ヴィンテージは、DOCリオハ統制委員会によって認められた、過去100年間で特に卓越したヴィンテージ(大当たり年)の9つのうちの1つとされる歴史的ヴィンテージです。
⑥アルバロ氏は、シャトー・ペトリュスやスタッグス・リープで修業した後、仲間と共に1989年にプリオラートにワイナリーを設立しました。
彼らは荒廃していたプリオラートを高級ワイン産地として蘇らせ、プリオラートの「4人組」として世界に名を広めました。
現在ではそれぞれにワイナリーを所有しており、アルバロ氏はグラタヨップスに1997年「アルバロ・パラシオス」を創業以来、自然を尊重し、土地を愛し、伝統品種と伝統的な方法に立ち返ったワイン造りを行っています。
また世界も賞賛するワイン造りを実現するだけでなく、土地を代表する造り手として、土着品種のぶどうの価値観や生産を改め、地域活性化に貢献しています。これらの彼の功績が讃えられ、アルバロ・パラシオス氏は英国誌デキャンタ誌の「マン・オブ・ザ・イヤー2015」に、過去最年少で選ばれました。
グラタヨップスはプリオラートの南西部にあり、リコレリャという特殊なスレート土壌(粘板岩、花崗岩などワインに適している土壌)に覆われています。
年間降雨量は400mm以下と少なく、日照時間は年間3,000時間にもなりますが、雨がスレートを通って深い場所に溜まり、樹は根を深く伸ばし水分と豊富なミネラル分を吸収するため、フレッシュでミネラルの要素もあるぶどうができます。
アルバロ・パラシオスが生産するワインには、スペイン最高峰とされるウニコ、ピングス、テルマンシア、エル・ニドと肩を並べる「レルミタ」があり、フィンカ・ドフィは同ワイナリーにおいて、そのレルミタに次ぐ重要なポジションに位置付けられています。
入植当時1989年~1996年にかけて開墾したドフィ畑で収穫された、厳選した最良のぶどうが使われ、発酵・熟成ともにフレンチオーク樽で行われます。(新樽比率80%)
ローズマリーやカモミール、ヴァニラなどを思わせる複雑なスパイスのアロマ、凝縮された赤~黒系果実がもたらす豊かな味わいがあり、滑らかな心地よいタンニンを口中に残します。








