レストランおいしんぼ  Petit Bon -24ページ目

レストランおいしんぼ  Petit Bon

秋田市八橋本町 けやき通り の
フレンチレストラン“おいしんぼ”のブログ形式のホームページです。

ワイン、食、秋田の日々を綴っています。

・2019年5月15日(水)、ワイン会「Bon Vin Club」の129回目となる例会が開催されました。

テーマ:スペイン

 

 

・Wine Lists

①Alsina & Sarda Cava Gran Reserva Brut 2014
②Castelo de Medina Rueda Verdejo 2017
③Ramon Bilbao Single Vineyard 2015
④Valtravieso Crianza 1996
⑤Alba de Breton 1995
⑥Finca Dofi 1997

 

◇Comments

①アルシーナ一家は、エル・プラ・デル・ペネデスの村の近くの土地で1862年にぶどう栽培を始め、ワインを生産し続けています。以前はスティル・ワインのみでしたが、1982年にカヴァ業界に入り、小さなセラーで生産をスタート、短期間で生産量が著しく増加したため、1985年には社名をアルシーナ&サルーダとしました。

現在の農園とセラーはペネデス地域の中心に位置し、同地域のぶどう農園の70%を所有しています。
 グラン・レゼルヴァは、ワイナリーで最も樹齢の古い(30~40年)ぶどうを使用し、味と香りの個性のバランスが取れるようソフトプレスを行い、加糖(門出のリキュール)は最低限とし、ぶどうそのものの味わいを大切にしています。
 麦わら色の繊細な泡が立ち上り、ライム、グレープフルーツ、柑橘系果実の皮のようなニュアンスもあり、アーモンドなどのナッツ類、ミネラルを感じさせる味わいで、ほのかに苦みを含むフィニッシュへと繋がります。

 

②スペイン北部に位置するルエダは、スペインで唯一山に囲まれているワイン産地であり、ぶどう栽培において海風の影響を受けず、個性的なワインが造られています。ボデガス・カステロ・デ・メディナは、ルエダに1996年に設立され、現在は4代目当主の元で、自社畑100%のぶどうでワインを造って
います。
 ルエダのワイン生産者は40以上ですが、100%自社畑の生産者はそのうち20~30%であり、同ワイナリーは収穫量を約半分近くまで減らし、品質を高めています。また、畑の近くにワイナリーがあるため、収穫後20分以内にぶどうを運ぶことが出来、素早く作業に取りかかる事が出来ます。
 外観はグリーンがかった麦わら色で、若草やリンゴ等を思わせる爽快なアロマに、パイナップル、パッションフルーツ等トロピカルフルーツの甘い香りが重なるかのようです。生き生きとした口当たりで、果実味と酸味のバランスの良さが感じられ、フレッシュな印象の長い余韻を残します。

 

③DOCaリオハ(原産地呼称制度)を代表する、伝統的ワインメーカーであるラモン・ビルバオは、1924年にリオハ・アルタ地区の中心アロに設立されました。
 原料ぶどうの選別はもとより、特別な原産地呼称法による規定以上の優良なワインを造るために、規定以上の期間熟成させたワインを生産しています。社名をそのままブランド名としているところは、優良リオハワインを造る自信の表れであり、同ワイナリーは世界60カ国でワイン・リキュールを展開する、ディエゴ・サモラグループの中核ブランドとなっています。
 単一畑で作られたテンプラニーリョとガルナッチャを使用し、オーク樽で8ヶ月の熟成させます。
 明るめのルビーカラーで、プラムやカシス、ブラックチェリー、ミント、シナモン、僅かにキャラメルのようなニュアンスもあります。
 豊かな酸と程よいボリュームのタンニンから、コクと力強さを感じさせ、アフターにはスパイシーな余韻を残します。

 

④ボデガス・ヴァトラヴィエソは、スペインの首都で中央に位置するマドリードの北部、リベラ・デル・デュエロに1994年に設立されたワイナリーです。
ぶどう畑には、リベラ・デル・デュエロD.O.(114ha)にテンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが、ルエダ D.O. (20ha)にはヴェルデホが植樹されています。
 素晴らしい品質を達成するため、ぶどう樹一本あたりの収穫量をワイン法で許可されている量の半分に制限することにより、濃縮されたアロマと味わいを持つワインが出来上がります。
 クリアンサはワイン法における分類であり、樽または瓶で最低2年以上の熟成を要し、そのうち最低6カ月は樽での熟成を義務付けるものです。

 

⑤ボデガス・ブレトンは1983年に設立され、彼らの最先端ワイン生産設備は収穫直前の1985年に完成しました。比較的歴史が浅いにもかかわらず、ブレトンは断固として伝統的なアプローチを取っており、リオハの伝統として長い間有名な、エレガントでバランスの取れたワインを造り出すことを念頭に置いています。
 アルバ・デ・ブレトンのぶどうは、リオハ・アルタの様々な畑からのもので、その中には樹齢80年を超えるものもあります。
 濃厚なチェリーのようなガーネットの外観ながら、アロマはエレガントなもので、果実味は豊かで広がりが感じられ、トースト、タバコ、ミネラル等が重なり合うかのような、複雑な余韻を残します。
 当ヴィンテージは、DOCリオハ統制委員会によって認められた、過去100年間で特に卓越したヴィンテージ(大当たり年)の9つのうちの1つとされる歴史的ヴィンテージです。

 

⑥アルバロ氏は、シャトー・ペトリュスやスタッグス・リープで修業した後、仲間と共に1989年にプリオラートにワイナリーを設立しました。
彼らは荒廃していたプリオラートを高級ワイン産地として蘇らせ、プリオラートの「4人組」として世界に名を広めました。
 現在ではそれぞれにワイナリーを所有しており、アルバロ氏はグラタヨップスに1997年「アルバロ・パラシオス」を創業以来、自然を尊重し、土地を愛し、伝統品種と伝統的な方法に立ち返ったワイン造りを行っています。
また世界も賞賛するワイン造りを実現するだけでなく、土地を代表する造り手として、土着品種のぶどうの価値観や生産を改め、地域活性化に貢献しています。これらの彼の功績が讃えられ、アルバロ・パラシオス氏は英国誌デキャンタ誌の「マン・オブ・ザ・イヤー2015」に、過去最年少で選ばれました。

 グラタヨップスはプリオラートの南西部にあり、リコレリャという特殊なスレート土壌(粘板岩、花崗岩などワインに適している土壌)に覆われています。
年間降雨量は400mm以下と少なく、日照時間は年間3,000時間にもなりますが、雨がスレートを通って深い場所に溜まり、樹は根を深く伸ばし水分と豊富なミネラル分を吸収するため、フレッシュでミネラルの要素もあるぶどうができます。
 アルバロ・パラシオスが生産するワインには、スペイン最高峰とされるウニコ、ピングス、テルマンシア、エル・ニドと肩を並べる「レルミタ」があり、フィンカ・ドフィは同ワイナリーにおいて、そのレルミタに次ぐ重要なポジションに位置付けられています。
 入植当時1989年~1996年にかけて開墾したドフィ畑で収穫された、厳選した最良のぶどうが使われ、発酵・熟成ともにフレンチオーク樽で行われます。(新樽比率80%)
 ローズマリーやカモミール、ヴァニラなどを思わせる複雑なスパイスのアロマ、凝縮された赤~黒系果実がもたらす豊かな味わいがあり、滑らかな心地よいタンニンを口中に残します。

 

 

 

 

・2019年4月16日(火)、ワイン会「Bon Vin Club」の128回目となる例会が開催されました。

テーマ:チリ

 

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Emiliana Organic Sparkling Brut 
②Signos de Origen La Vinilla White Blend 2016
③Montes Alpha Pinot Noir 2017
④Cono Sur 20 Barrels Limited Edition Cabernet Sauvignon 2011 *Mugnum
⑤Don Melchor Cabernet Sauvignon 1997
⑥Almaviva 1998

 

・Comments

◇エミリアーナ・ヴィンヤード

エミリアーナ・ヴィンヤードは、コンチャ・イ・トロ(チリ最大のワイナリーとされる)も所有する、ギリサスティ家によって1986年に設立され、当初は普通のぶどう栽培を行っていましたが、1998年ごろから畑を有機栽培に切り替えはじめ、2014年現在、すでに所有する1,116ヘクタールのうち、900ヘクタールあまりが有機栽培の、チリ最大のオーガニック・ワイナリーです。
 手間隙のかかるこの栽培を大規模で実施しているワイナリーは世界的にみても稀であり、環境に配慮した活動が認定され、2001年にはチリで初めて<ISO14001>を取得しました。残りの畑も有機栽培に移行中の畑であり、環境保護・社会貢献を実践し、自社畑100%のぶどうから高品質で地球にやさしいワインを造り続けています。

 

①標高370メートルという高い位置にある畑は、チリの中でも海風の影響を強く受け、冷涼な気候と堆積土壌の地層を持つカサブランカ・ヴァレーにあります。
 手摘みで収穫されたぶどうは、直ちにコルチャグアのパルメラス・ワイナリーに運ばれた後一晩冷却され、翌朝圧搾されます。固形物を沈殿させて上澄みのジュースだけが発酵されます。第一次発酵終了後、ワインは澱と一緒に熟成され、複雑味を増すために毎週撹拌作業(バトナージュ)が行われます。
その後、ワインは滑らかな泡を造る為に瓶内二次発酵、6ヶ月間澱と一緒に熟成されます。最後にデゴルジュマン(澱引き)、ドサージュ(加糖)を行い出荷されます。

外観は透明感のある明るい黄色で、きめ細やかな泡が立ち上ります。グレープフルーツやレモンといった柑橘系果実、パイナップル、かすかなトースト香を感じさせます。新鮮な果実味とシャープな酸味が調和し、バランスの良い余韻が持続します。

 

②夜間の気温の低い時間に収穫されたぶどうは、押しつぶされないように12Kg入りの小さな箱でワイナリーまで運ばれ、すぐに冷却されます。選別が行われたぶどうはその後、空気圧式全房プレス機にかけられ、優しく丁寧に圧搾されます。
ジュースはステンレス製タンクに移されアルコール発酵が始まり、発酵が完了する前に全てのワインがフレンチオーク樽に移され発酵を終了させます。発酵終了後、フレンチオーク樽(62%)、フレンチオークフードル=大樽(15%)、卵型コンクリートタンク(19%)、ステンレスタンク(4%)で4カ月の熟成を経て出荷されます。
 黄金色の外観で、白桃や柑橘系果実、バナナ、ローストしたナッツを思わせるアロマがあり、口当たりはクリーミーで、バランスの取れた酸味も感じられます。4品種のブレンドにより、奥行き・複雑味が醸し出され、滑らかな舌触りが凝縮感のある長く続く余韻まで続きます。

 

③元々チリはぶどう栽培に最適なテロワールでありながら、栽培とワイン醸造に関する知識や技術が充分ではなく、1980年代当時はそのポテンシャルが全く発揮されていない状態でした。
そうした状況を変え、世界のワインラヴァーに愛されるワイン造りを試みたのが「モンテス」であり、徹底的にこだわり抜いた結果、チリからも世界に通用する素晴らしいワインが産出されることが証明されました。
 熟したチェリーやラズベリーのような濃密な赤い果実のアロマに、白コショウなどのスパイス、スミレのような花のニュアンスが加わり、さらにオーク由来の紅茶やシガーの香りが複雑性をもたらしています。
 果実味は芳醇で力強さを感じさせますが、滑らかなタンニンと酸がワインをエレガントにまとめ上げ、香り豊かな余韻が長く持続します。

 

④コノスルは1993年、ニューワールドのスピリットを伝える、表現豊かで革新的なプレミアムワインを造るいうビジョンを持って設立されました。
コノスルとは「南向きの円錐」という意味で、気候風土に恵まれたワイン産地を擁する、南向きの円錐形をした南米大陸を表しています。
 20バレル・リミテッド・エディションは、同社の厳選した20樽から瓶詰めしたものであり、カベルネ・ソーヴィニヨンのフラッグシップ・ワイン「シレンシオ」と同様にアルト・マイポ産のカベルネ・ソーヴィニヨンを使用し、フレンチオーク樽での17ヶ月の熟成を経て出荷されます。
 美しく凝縮したルビーレッドの外観で、プラム、カシスやブルーベリーの力強いアロマが、柔らかな土のニュアンスと調和し、モカやスモーク香へ続きます。
力強くボリューミーな果実味、豊富ながら滑らかなタンニンと柔和な酸が調和しており、エレガントかつ深みを持つ長い余韻が持続します。

 

⑤1883年、スペインの名門貴族コンチャ家のドン・メルチョー氏が、ボルドーからぶどうの苗をチリへ持ち込み、栽培に最適な気候を持つマイポ・ヴァレーにぶどう畑を開拓し、コンチャ・イ・トロの基礎を築きました。
 1933年にはヨーロッパへの初の輸出ワインをロッテルダム港へ荷揚げし、世界への第一歩が踏み出されました。現在、チリナンバーワンのワイナリーとされ、チリのワイン界を牽引する存在と言えます。
1987年からリリースされている「ドン・メルチョー」は創業者の名を冠した同社のフラッグシップワインであり、豪華客船クイーンエリザベス2世号のワインリストにオンメニューされるなど、同社の品質の高さを裏付けるように、確固たる地位も築きました。
 熟したプラム、カシス、チョコレート、シガー、そしてかすかなヴァニラとミントが香り、チリの豊かな日照量からくる、凝縮感に富んだ果実味が印象的です。
タンニンは熟成を経て、まろやかながらまだ力強さがあり、さすがは「チリのカベルネの最高峰」と呼ばれる程の、非常にスケールの大きい1本です。

 

⑥シャトー・ムートン・ロートシルトとチリ最大かつ最高峰とされるワイナリー「コンチャ・イ・トロ」社とのジョイント・ベンチャーによって生み出されたワインです。チリの恵まれたテロワールとフランス流の技術の融合と言えるアルマヴィーヴァですが、ファーストヴィンテージの1996年(未発売のようです)がパーカーポイント92点を獲得し、一気に注目を浴びることとなりました。
 それまでの、気軽で安価なワインの産地という印象のチリに「プレミアム・チリワイン」という、新しいカテゴリーを造り上げた立役者でもあります。
 外観は深みのある濃いルビーレッドの色調で、熟したプラムやブラックベリーの黒系果実の豊満なアロマにバニラやシガー、甘草、スパイスなどの様々な要素が折り重なる、魅惑と言える香りです。チリのテロワールはワインに甘みを与え、ムートンの技術は、厚みと複雑味をもたらしています。
 凝縮感のある果実味が圧倒的な存在感を示し、繊細な酸ときめ細やかなタンニンのバランス、そして心地良い余韻が長く続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の画像の大会が、秋田で開催されます。

ご来店時に、関係者様と証明できるものをお持ちの場合、

ワンドリンクサービスいたします。ご予約の上、是非ご来店下さい。

・2019年3月13日(水)、ワイン会「Bon Vin Club "Special"」の14回目となる例会が開催されました。

テーマ:イタリア

 

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Franciacorta Saten FERGHETTINA 2008
②Le Macchiole Paleo Bianco 2004
③Calabretta Vigne Vecchie 2007
④Bibi Graetz Canaiolo 2003
⑤Le Macchiole Messorio 2003  
⑥Castello dei Rampolla d'Alceo 2000

 

・Comments

 

①フェルゲッティーナは、ベッラヴィスタ(フランチャコルタのトップ生産者とされる)で18年間、栽培・醸造責任者を務め、その名声を確立した立役者といわれるロベルト・ガッティ氏の情熱の下、1991年に創立され、わずか5haの畑からスタートしました。
「エレガンスとフィネス」が最大限に表現された素晴らしい味わいは、創立後間もない時期より評判となり、1997年の「サテン」がガンベロ・ロッソでいきなり最高評価を獲得、1999年にも再度同じ賞を獲得しています。
 サテン(絹)は白ぶどうのみで、5気圧以下で造るという規定があります。気圧が低くなる分、口あたりがとても柔らかく、なめらかになっています。
 極めて細かく、持続性のある泡立ちはクリーミーと言えるほどで、蜂蜜や完熟した果実、白い花、ドライフルーツや炒ったナッツを思わせる香りがあります。果実味は豊かながら酸とのバランスも良く、柔らかさと同時に上品さと繊細さも感じさせ、持続性のある余韻がもたらされます。

 

☆レ・マッキオーレ

商家の息子として誕生した巨匠、故エウジェニオ・カンポルミ氏が1983年に設立したレ・マッキオーレは、「サッシカイア」「オルネッライア」などイタリアを代表する名だたるスーパー・プレミアム・ワインを生み出す銘譲地・ボルゲリの地に門を構えるワイナリーです。
 彼は貴族がその大半の地を所有する中にあって、ただ一人、地元の農家として世界に名を轟かすカンティーナを造り上げました。1991年、「パレオ・ロッソ1989」を発表。1995年には「パレオ・ロッソ1992」がイタリアワインの見本市「ヴィニタリー」にてサッシカイアやオルネッライアなどを差し置き、ボルドーのスーパー・セカンド"シャトー・ピション・ロングビル・コンテス・ド・ラランド"に次ぐ2位に輝きました。

その後「メッソリオ」、「スクリオ」を世に送り出すと同時にプレミアム・ワインとしての名声を確立し、これらに引き続いて2001年、それまで混醸であった「パレオ・ロッソ」を、カベルネ・フラン種100%で造り出し、ワイナリーを代表するブランドとして完成させました。2002年、エウジェニオの早過ぎる死が訪れ、レ・マッキオーレの買収に数多くの資本家達が名乗りをあげますが、妻のチンツィアはこの土地を手放しませんでした。
 彼の意思と情熱を引き継いだ彼女が主軸となり、家族と共に大事なレ・マッキオーレを守り続けています。

 

②パレオ・ビアンコは、レ・マッキオーレが極少量しか生産しない(年産僅か5,000本)ボルゲリの白ワインです。
 以前は今は亡きオーナー、エウジェニオ・が年により熟成期間を決定していましたが、婦人の代になり、エノロゴ(ワインの全工程を監督・指揮するスペシャリスト)のルカ・ダットーマが先頭に立っています。
 バリック(小樽)で9ヶ月の熟成を経た2004ヴィンテージは、オレンジやバニラの芳しい香りに、蜜やハーブのニュアンスが重なり豊かな印象を受けます。豊満な果実のボリューム感と、デリケートな酸のバランスの良さを感じさせます。

 

③カラブレッタ家は、寒暖差の厳しい活火山エトナのふもと、標高700m~800mの南向きの斜面の火山岩質の土壌を持つ畑で、1900年からワイン造っています。
ネレッロ・マスカレーゼをはじめ、この地伝統の品種を用いて、自然な栽培と伝統的な醸造に取り組んでおり、フィロキセラの被害を受けなかった畑は、平均樹齢は70~80年にもなります。畑にトラクターが入ることができないので、ほぼすべての工程を手作業で、農薬類を使うことなく栽培を行っています。
醸造面でも、温度管理をほとんどせずに醗酵、大樽での熟成と、伝統的な手法を選択し、エトナならではの個性をワインに表現していれています。
ボリュームを持ちつつ、ネレッロ・マスカレーゼらしい透明感、上品な酸と豊かな果実味があります。
熟成により複雑かつ奥行きのある旨みが出始めており、余韻は持続性のあるエレガントなものです。

 

④ビービー・グラーツ氏は、芸術の都フィレンツェで芸術一家の中で育ち、当初自らも芸術の道を志しますが、ワイン造りへの情熱に目覚め、2000年より醸造家として出発しました。ファースト・ヴィンテージである「テスタマッタ2000」が、世界最大のワイン見本市「ヴィネクスポ」においてブラインド・テイスティングでいきなりNo.1に選ばれ、ロバート・パーカー、ワイナート等から並外れた高い評価を獲得し、世界中にその名をとどろかせることになります。
 通常キャンティの補助品種として使われるカナイオーロですが、グラーツ氏はトスカーナの地場品種への強いこだわりから、このワインを造りました。樹齢60年以上の古樹のカナイオーロを、縦置きにして蓋を外したフレンチバリック(新樽30%)でアルコール発酵後、さらに同じ樽内でのマロラクティック発酵、そして18~20か月の熟成、瓶熟成6ヵ月を経てリリースされます。
 赤~黒系のベリー、フレンチバリック由来のヴァニラを思わせるアロマがあり、適度な厚みがあるタンニンは果実味に溶け込み、滑らかにまとめ上げられています。このワインの登場により、他の造り手もカナイオーロ主体のワインを造り始めたとされています。

 

⑤マッキオーレが今のワイナリーを購入したとき、ぶどうはなく、オリーブと麦ばかりでした。当時は麦の収穫が一番大切なことで、メッソリオは「麦を収穫する人」であり、すなわち「五穀豊穣」を意味しています。
 レ・マッキオーレのプレミアム・ワインの一角を担う、メルロー100%のワインであり、ファースト・ヴィンテージのリリースは1994年です。
 特に選粒に注力し、収穫されたぶどうを一粒一粒丹念に選り分け、納得のいくもののみが使われます。バリック樽よりもさらに小さい樽で16ヵ月もの間熟成させ、そしてさらに18ヶ月間の瓶熟成を行います。
 香りには花やコーヒー、チョコレート、なめした皮等を思わせる複雑さが際立ちます。しっかりとしたタンニンも感じさせ、カシスやオレンジを煮詰めたような、甘酸っぱさを伴う凝縮された果実味との一体感が有ります。
 今やイタリアを代表するメルロー、メルロワインの金字塔とまで形容される程にまでなっています。

 

⑥ランポッラのワインが生産されているサンタ・ルチア・ファウッレ畑は"コンカ・ドーロ(黄金の谷)"といわれるパンザーノ渓谷南部に位置し、他の生産者の畑とは隣接しない林の中にあります。標高は290~380m、南西から南東向きの斜面で日当たりが良く、1994年からビオディナミ農法を実践し、枝を結ぶ紐を植物を乾燥させたもので代用するなど、作業に使うものも出来るだけ自然に近いものにしてます。
 1739年以降ディ・ナポリ・ランポッラ家が所有し、1964年から先代がぶどう栽培を初め、凝縮したぶどうを収穫するために高密植、収量制限を行いました。また、1980年にはサッシカイアの産みの親で、天才エノロゴである故ジャコモ・タキスにアドバイスを受け、リリースしたカベルネ・ソーヴィニョン主体の、スーパー・トスカーナの先駆けとされる「サンマルコ」をリリースし、世界的な注目を集めます。

 先代のアルチェオ氏が他界した後、息子のルチアーノと娘のマウリツィアがワイナリーを受け継ぎ、1996年に父の名前を付けたダルチェオをリリース、国際的にも高い評価を集め、ロバート・パーカーやガンベロロッソ等にも大絶賛されています。
 醸造においてはワインに樽の香りをできるだけつけないために、新樽は使用しません。現在はアンフォラ(テラコッタ=焼き物で作られた大壷)を使用したワイン造りにも挑戦するなど、より自然に近いワイン造りを目指しています。
 やや濃い色調ながら、レンガがかっており、黒系の果実、コーヒー、キャラメル、紅茶、スミレ、かすかなヴァニラ、ハーブ等が複雑に重なり合っているかのようです。広がりのある凝縮された果実味とこなれたタンニン、控え目な酸の調和が見事であり、余韻も長くスケールの大きさが感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・2019年3月7日(木)、ワイン会「Bon Vin Club」の127回目となる例会が開催されました。

テーマ:ボルドー右岸

 

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Milady Cremant de Bordeaux Rose Sec
②Chateau Perron Blanc 2016
③Chateau Puygueraud 2014
④Chateau La Fleur de Bouard 1999
⑤Chateau Troplong Mondot 1997
⑥Chateau Pavie Macquin 1996

 

・Comments

①ジャン・ルイ・バララン社はクレマン・ド・ボルドー(1990年頃AOCに昇格)の中でもリーダー的存在であり、抜群の品質を誇る事で知られています。

フランスで行われるクレマンのみを対象としたコンクールにおいては、2002年以降に5回も金賞を受賞しています。
 ワイン造りは、ガロンヌ川右岸の地下の洞窟にある自然の隠れ家(シェルター)で行われます。20世紀初頭に石灰岩質の土壌から切り出された、地下30mにあるこのセラーは全行程4kmもあり、その低温の安定した状態で熟成を行う事が出来ます。
 ミラディーは自社栽培のぶどうが100%使用されるスパークリングです。
イチゴを思わせる香りがあり、果実の甘味と酸がバランスよく調和し、加えてカベルネ・ソーヴィニヨンからはほのかな苦味も感じられます。

 

②シャトー・ペロンは1531年からオー・ブリオンのオーナーが所有していたとされる、銘醸地グラーヴのシャトーであり、現在は新進気鋭の生産者、ギニャール三兄弟によって運営されています。
  外観は若干緑がかった鮮やか淡いイエローであり、新鮮なグレープフルーツ、白桃、白い花が華やかに香るようです。豊富なミネラルとジューシーな果実味、キレイな酸としっかりとしたミネラルが、純粋で上品な味わいに仕上げているかのようです。

 

③シャトー・ピュイグローは、ポムロールの「ル・パン」やヴュー・シャトー・セルタン」といった銘醸ワインを生み出してきたティエンポン家が所有するシャトーです。
 一家は1946年にシャトーを購入し、土壌の手入れだけで30年もかけ、そこからぶどうを植え直し1983年にようやくリリースされたファースト・ヴィンテージは、いきなり批評家に絶賛され、またたく間に市場の人気シャトーとなります。また、サンテミリオンの東に隣接し、以前はあまり知られていなかったボルドーで一番小さなアペラシオンとされる「AOCフラン・コート・ド・ボルドー」は、このワインによって知名度を増す事となりました。
 紫色がかった深みのあるルビー色で、ブルーベリー、カシスリキュールなどの黒い果実、香草、土、カカオのニュアンスがあります。メルローの凝縮された果実味と、しっかりしたタンニンから、パワフルな骨格を感じさせながらも「ル・パン」を感じさせるエレガントさも持ち合わせています。

 

④サン・テミリオン第1特別級Aであるシャトー・アンジェリュスの共同所有者で、醸造を手掛けるユベール・ドゥ・ブアール氏がラランド・ド・ポムロールへ進出し、立ち上げたシャトーです。

1998年にシャトー・ラ・フルール・サンジョルジュを買収後、畑の質を吟味し、アンジェリュスで培った醸造技術を駆使して造り出されたワインは高い評価を得て、瞬く間にラランド・ド・ポムロールのスーパースターとなりました。
 醸造はブアール氏自らが手掛け、アンジェリュスと同様にミシェル・ロラン氏の助言を得ています。従来のシャトー名称をセカンドワインとし、自らの名を冠した"シャトー・ラ・フルール・ドゥ・ブアール"(ブアール家の花の意味)をファーストラベルとしました。
尚、当1999ヴィンテージはブアール氏が100%携わった、実質的にファースト・ヴィンテージとされるものです。
 甘く官能的なダークチェリーやプルーンのような黒い果実と、ミルクチョコレートのような円やかな香りがあり、酸味は丸く、キメ細やかなタンニンが溶け込み、味わいは旨味があり柔らかさも感じさせます。

 

⑤シャトー・トロロン・モンドの始まりは、1745年に、ルイ14世の法律顧問を務めていたレイモン・ド・セズが創設したのが始まりとされています。

1850年代に所有したレイモン・トロロンが、自らの名前をとって「トロロン・モンド」と名付けたのが今日まで続いています。シャトーに転機が訪れたのは1981年で、ミシェル・ロランがエノロジスト(収穫・醸造・瓶詰など、ワインの全工程を監督・指揮するスペシャリスト)として迎えられたことです。「メルローの魔術師」とも言われる彼の手によって急激な品質向上がなされたとされ、2006年のサン・テミリオンの格付け見直しで第1特別級Bに昇格を果たしました。
 ブラックベリー、カシス等が香るノーズの背景には、トーストしたオークによるヴァニラのニュアンスも見られます。豊かな果実味に、柔らかく非常に滑らかなタンニンが十分に溶け込んでおり、凝縮感がありながら、華やかつエレガントで、美しい余韻を残します。

 

⑥シャトー名は、19世紀末にボルドーがフィロキセラによる甚大な被害を受けた際に、サン・テミリオンのぶどう畑に接木する方法を考案した「アルベール・マカン」に由来します。
 シャトー・パヴィとトロロン・モンドの間に位置し、トロロン・モンドと同様に、2006年のサン・テミリオンの格付け見直しで第1特別級Bに昇格を果たしました。
 「サンテミリオンの丘」の頂上に位置し、畑の素晴らしさには疑いの余地も無かったのですが、ここ数年、急激に評価を高めてきているのには理由があります。それは、1994年からニコラ・ティアンポンが管理を行い、ステファン・ドゥルノン・クールがその補佐を行うようになったためです。
 彼らはボルドーでも注目のコンビであり、自然の摂理を最大限に活かすビオディナミ農法(植物肥料だけを用いて天体との連動効果を畑にもたらす農業=無農薬有機栽培)」を取り入れることで、シャトー・パヴィ・マカンのワインを、力強い凝縮感のある長期熟成スタイルへと一変させたのでした。
 深みのある外観で、黒い果実やスパイス、スミレ、程良い樽の香りが優美に溶け込んでいます。甘く熟した凝縮感のある果実味と、こなれたタンニン、酸の調和が見事に取れています。
 熟成を経て柔らかくなり、飲みごろを迎えてもいますが、やはりしっかりとした骨格を感じさせてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おいしんぼでは、3月14日(木)にホワイトデーの特別コースをご用意致しますブーケ1

※3月14日以外の日にちをご希望の方も、是非ご予約時にご相談ください。

 

 

クローバーホワイトデーディナーコースクローバー

<内容>お一人様6000円(税別)

・季節の食材を使用した前菜

・スープ

・本日の鮮魚を使用した魚料理

・お肉料理

・お口直しのシャーベット

・デザート

・エスプレッソコーヒー(紅茶も可)

※自家製フランスパン付き

※すべてシェフのおまかせ内容となります。苦手な食材やアレルギーのある方は、ご予約時にお伺いします。

 

<特典>

・乾杯のグラススパークリングワイン1杯サービス(最大5名様分まで。ノンアルコールも可)

・女性のお客様のデザートは、通常の2点盛りから3点盛りとなります。

・記念写真の撮影(その場ですぐに印刷致します)

 

 

特別な日には、大切な人と素敵な時間を過ごせますように・・・流れ星

 

美味しいお料理と真心を込めたサービスでおもてなし致します。

是非ご予約をお待ちしておりますブーケ2

 

 

・2019年2月13日(水)、ワイン会「Bon Vin Club」の126回目となる例会が開催されました。

 

テーマ:ボルドー

 

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Domaine Rosier Cremant De Limoux Chateau De Villelonguue 2016
②Blanc La Grande Cuvee Chateau Vermont 2015
③Chateau Haut Bellevue 2012
④Chateau de Fieuzal Rouge 2006
⑤Chateau GRAND PUY LACOSTE 2007
⑥Chateau Montrose 2007

 

◇comments

 

①ドメーヌ・ロジエの当主であるミシェル・ロジエは、シャンパーニュ出身であり、1982年に義父のしていたワイン造りの道に入りました。造られた味わいではなく、より自然なテイスト、ピュアなぶどうの味わいこそ、自分たちの味と考えています。
 粘土と石灰質のぶどう畑は、標高300mのなだらかな斜面の丘に位置し、大陸性気候の影響を受けています。過剰な施肥、トラクターによる土壌硬化、除草剤の常用を避け、土を深く耕し、土壌の自然なバランスを保ち、病気への耐性を高めるようにし、収穫は手摘みで行っています。
 外観は明るい金色で、きめ細かく広がりのある泡が立ちのぼります。フレッシュな柑橘系の香りは、ライムや青リンゴを思わせます。果実味が豊かで、甘やかな味わいをしっかりとした酸が引き締め、トーストを感じさせる香りがフィニッシュまで続きます。

 

②シャトー・ヴェルモンは、アントル・ドゥー・メールのタルゴン村に位置し、40haのぶどう畑を所有しています。1880年代から同地区を代表するトップ・シャトーとして知られていましたが、その後、過去の名声を失っていました。2010年に娘で4代目のエリザベートが夫のダヴィドと共に父からシャトーを引き継ぎ、より高い品質とテロワールが反映されたワインを目指し、新しいセラーの建設、モダンな設備の導入、植密度を上げるための植え替え等の大々的とも言える改革を行い、昨今、各ワイン評価誌で高い評価を得るまでの見事な再生を成し遂げました。
 収穫したぶどうはプレスされ、ステンレスタンクで16度以下の低温で醗酵、さらに新樽できれいな澱とともに12か月熟成させます。豊かな果実味の中に、樽熟成によるバニラの要素が感じられます。洗練されていてエレガントであると同時に、しっかりとした骨格も持ち、長い余韻をもたらします。

 

③現在のオーナーで3代目のアラン・ローズは1986年に妻とともにシャトーを引き継ぎました。1991年にセラーを一新し、新しい設備を導入、熟成庫も建設しました。
 畑面積は16haであり、ぶどうの平均樹齢は24年です。収穫は手摘みで行い、収穫したぶどうを温度コントロールされたステンレスタンクに入れゆっくりと発酵、スキン・コンタクト(ぶどう果汁と果皮や種子を漬け込む=醸し)を行い、フレンチオーク樽で13ヶ月熟成させています。
 黒や紫の果実に、杉やタバコの要素がバランスよく混ざり合っています。程よいタンニンが感じられる、クラシカルなスタイルのボルドーであり、2003年よりクリュ・ブルジョワの認証を受けています。

 

④シャトー・ド・フューザルは、1959年制定のグラーヴの格付けに認定されたシャトーであり(赤のみ)、300年にもわたる長い歴史を持ち、ボルドーワインの発祥の地とさえ言われています。オー・ブリオンなどの有名シャトーが台頭する同地区ですが、1974年にジェラール・グリブランがシャトーの経営を引き継ぎ、1977年には温度調節機能付きのステンレス製の発酵槽の設置、1980年代からマセレーションの期間を長めに、オークの新樽を増やすなど大幅なてこ入れをしたため、近年の品質向上は目を見張るものがあるとされています。
 カシス、黒トリュフ、腐葉土、鉄分やスパイス、スモーキーな香りが複雑に混ざり合っています。果実味は豊かであり、丸く柔らかくなったタンニンときれいな酸が融和しています。厚みがあり骨太とも言える骨格を持ちながら、ペサックの赤らしい、優雅でエレガントな余韻をもたらします。

 

⑤シャトー名は、ポイヤック村の南"グラン・ピュイ"の丘に位置している事と、それに昔の所有者の名"ラコスト"をつけたところからきています。今まで何度か所有者が変わっていますが、現在はシャトー・デュクリュ・ボーカイユ(サン・ジュリアンの2級格付け)のボリーファミリーの所有となっています。
 畑は1855年のメドック公式格付認定時から所有していたものであり、熟するのが遅いカベルネ・ソーヴィニヨンと大変相性がよく、収穫したぶどうからは、豊かで力強い、耐久力のあるワインが生産されます。
 色調は濃く、カシスなどの黒い果実、ポイヤックらしいトリュフ香や腐葉土、スパイスやバニラのアロマが何層にも重なり合うかのようです。しっかりとした骨格があり、熟した厚みのある果実味、力強く且つしなやかなタンニンが融和した、伝統的なポイヤックのスタイルと言えます。ロバート・パーカーは著書にて、三級に格上げしてもよいのかもしれない、と評価しています。

 

⑥メドックの主要地区で最北部にあるサンテステフの中で、常に最上のワインを造り続けているのがシャトー・モンローズです。ジロンド河を望むその美しいシャトーの歴史は、1778年にまで遡ります。エチエンヌ・テオドール・デュムランは当時「エスカルジョンの荒野」と呼ばれていた未開のこの土地を購入しました。
ヒース(ツツジ科の低木)で覆われた土地は、秋に薔薇色の花でいっぱいになることから、モン(山)ローズ(薔薇)という名がつけられたと言います。
 その息子の代になり、土壌がぶどうに適していることが分かり、1815年にぶどうの栽培が始まります。ささやかに始まったワイン造りでしたが、1832年にはぶどう畑は35haになり、その出来栄えは市場でも評判となるほどで、1855年の「メドック格付け」の2級に認定されたことによりモンローズの名は不動のものとなりました。
 シャトー・ラトゥールと並んで、最も晩熟なワインの一つとされていましたが、1970年代後半からカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を減らして、メルローを増やし、従来よりも柔らかいスタイルへと変えていきました。しかし86年以降は、再びモンローズらしい力強いスタイルに戻し、濃厚で力強く重々しい長期熟成型のワインを造っています。年によっては1級シャトーと同格、もしくはそれを超える評価をされます。50年もの熟成にも耐えられると言われており、しばしばサン・テステフの「ラトゥール」と例えられます。
 濃い紫色の外観であり、ブラックチェリー、カシスの黒系果実のアロマに、ハーブ、タバコ、鉄、森の下草のニュアンスが漂います。甘く煮詰めたジャムのような濃密な果実味と、力強く豊かなタンニンが絶妙なバランスを醸し出しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・2019年1月23日(水)、ワイン会「Bon Vin Club "Special"」の13回目となる例会が開催されました。

 

テーマ:アメリカ(カリフォルニア)

 

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Schramsberg Mirabelle Brut
②Schramsberg J.Schram North Coast 2008
③Heitz Cellar Chardonnay 2010
④Bien Nacido Vineyards hillside Pinot Noir 2006
⑤Hyde de Villaine(HdV) Californio Syrah 2008
⑥Sea Smoke Cellars Pinot Noir "TEN"  Sta.Rita Hills 2004
⑦S.L.V.ESTATE CABERNET SAUVIGNON Stag's Leap Wine Cellars 2005

 

◇Schramsberg・・・①②

シュラムスバーグは1862年、ドイツ人移民で理容師だったヤコブ・シュラム氏によって、ナパ・ヴァレーの山腹に設立されました。
 この土地で育ったぶどうからワインを造り、国内、ニューヨークやロンドンで販売をし、国内外の数々のコンクールで高い評価を受けました。
 しかし、1901年に妻のアニーが他界し、その後ヤコブも体調を崩し1905年にアニーの後を追うようにこの世を去ります。亡き父の命を受け、息子のヘルマンがシュラムスバーグの経営を引き継ぎますが、禁酒法とフィロキセラにより閉業に追い込まれてしまいます。
 土地と畑はいくつもの手に渡りますが、1965年に現在の社長ヒュー・デイヴィーズの両親にあたる、ジャックとジェイミー・デイヴィーズ夫妻が購入します。夫妻は、何年もの間廃墟となっていたシュラムスバーグで、アメリカが世界に誇れるスパークリングワインを造ろうと考えました。
 当時、カリフォルニアには21のワイナリーのみで、シャルドネとピノ・ノワールの栽培総面積はわずか20ヘクタール程でした。

 フランス以外のスパークリングワインは「単なる泡が入っている飲み物」とされ、ワイン以下の扱い、質の高いスパークリングワインを造ることは誰もが無謀だと思っていました。
 それでも夫妻は諦めず、何十年もの間管理が行き届いていなかった畑のぶどうを植え替え、栽培に細心の注意を払い、また醸造の全ての工程の見直し、最高の口当たりを生み出す為に試行錯誤の繰り返し、ワインの熟成期間を調整するなど、ありとあらゆる事に取り組んできました。
夫妻の努力は実を結び、1972年、ニクソン大統領が北京に電撃訪問し行われた周恩来首相との会談では、1969年のシュラムスバーグ・ブラン・ド・ブランが供され、さらに歴代のアメリカ大統領の公式晩餐会で幾度となく使用されるなど、アメリカを代表する高品質スパークリングワインとしての確固たる地位を確立しました。
 現在は息子のヒュー・デイヴィーズが社長となり、勤続20年以上のスタッフを中心に、両親が築き上げたシュラムスバーグを守り続けており、年間およそ60,000ケースのワインを生産しています。

 

①ミラベルのぶどうは、カリフォルニアのワイン産地の中でも冷涼なカーネロス、アンダーソン・ヴァレー、ソノマ・コースト、マリン・カウンティーから収穫され、それぞれの産地ごとに別々に発酵されます。
瓶内二次発酵後は、滓とともに24ヶ月熟成されます。冷涼な気候で育まれたシャルドネは若々しく、明るみのある味わいをもたらし、ブレンドされているピノ・ノワールは、リッチさとコクを与えています。
 きめ細かいクリーミーな泡が立ち上り、完熟したリンゴやパイナップル、柑橘系果実、温かいキャラメル、焼き上げたトースト、蜂蜜などが豊かに、複雑に香ります。
 香りから想像するような、よく熟した果実味と同時に、ミネラルから由来する苦味、比較的強く綺麗な酸があり、しっかりとした骨格を感じさせます。
 アフターにはレモンなどのキリっとした酸味が感じられる余韻を残します。

 

②トップ・キュヴェであるジェイ・シュラムは、創業者であるヤコブ・シュラムに捧げる特別なものであり、1992年に1987年ヴィンテージがリリースされ現在に至ります。
ナパ・ヴァレーやソノマ等の100以上にも及ぶ畑の中から、選び抜かれたぶどうのみを使用し、複雑さを醸し出すためにオーク樽とステンレスタンク両方で発酵させ、歴史的なカーヴで約6年間の熟成を経て出荷されます。
 やや黄金色を帯びた綺麗な外観で、きめ細やかな、持続力のある泡立ちが見られます。煮たリンゴ、アップルパイ、パイナップル、カリンなどを思わせる果実香から、アプリコット、ハチミツ、ヘーゼルナッツ、焼き菓子へと続くかのようです。よく熟した、旨味のある豊かな果実味は、膨らみと厚みを感じさせ、しっかりとした酸とミネラルにも富み、骨太とも言える骨格を形成しています。
 カリフォルニアらしい、複雑で豊潤な香りはフィニッシュまで続きますが、あくまでもエレガントで洗練された印象であり、長い余韻には、様々な旨味の要素を伴います。

 

*シュラムスバーグの評価

ワイン愛好家から業界人まで、幅広い方面に影響力のあるアメリカのワイン評価誌「ワイン・エンスージアスト誌」において・・・
全世界のスパークリングワインの中で98点を獲得しているものは僅かに9銘柄です。その中でシュラムスバーグは98点を3度獲得しており、98点以上を3度以上獲得しているのは5銘柄のみです。この5銘柄はシュラムスバーグ以外は全て、サロンをはじめとする3つ星シャンパーニュであり(ポル・ロジェ、ルイ・ロデレール、クリュッグ、サロン)トップクラスのシャンパーニュと遜色の無い実力であることが証明されています。

 

*日本国内でも

2013年に行われた国内のトップソムリエを含むワイン業界のプロ26名が、超有名シャンパーニュ5種とシュラムスバーグ2種を1~7位までを順位付けていくブラインドテイスティングで、シュラムスバーグが1位と3位を獲得するという快挙を成し遂げました。

 

<テイスティング結果>
1.シュラムスバーグ "Jシュラム 2005
2.クリュッグ "グラン・キュヴェ NV
3.シュラムスバーグ "リザーヴ 2005
4.ペリエ・ジュエ "ベルエポック 2004
5.テタンジェ "コント・ド・シャンパーニュ 2004
6.ルイ・ロデレール "クリスタル" 2005
7.モエ・エ・シャンドン "ドン・ペリニヨン 2004

 

③ハイツ・セラーは1961年、当時ナパ・ヴァレーにワイナリーが20軒も無かった頃にジョー・ハイツ氏によって設立されました。
後にカリフォルニアの高品質ワインの創始者と呼ばれるようになり、業界全体の基準をつくったワインメーカー」とも評されています。
 また、ハイツのワインは過去にカリフォルニアワインがフランスワインを打ち負かし、ワイン業界を震撼させた「パリスの審判」のカリフォルニア勢に名を連ねていました。
 外観は濃い緑の入った黄色で、洋ナシや柑橘系の果実、オーク由来の繊細なカラメルとトーストのニュアンスも持ち合わせています。
 クリーミーかつ豊かなボリュームがあり、余韻の長い後味は、エレガントな印象を与えています。
 ハイツのワインは圧倒的に赤の割合が多く、白の流通は非常に少なく、希少とされています。(ソーヴィニヨン・ブランも有)

 

④ビエン・ナシド・ヴィンヤード(以下BNV)は、サンタ・マリア・ヴァレーにある南向きの斜面に位置し、ピノ・ノワール種の為のカリフォルニアにおけるプレミア畑の一つとして認められています。

かつてBNVのピノ・ノワールはスパークリング用にしか用いられていませんでしたが、18年間BNVでヘッド・セールス・マネージャーを勤めていたジェフリー・ウィルクスは、いち早く単一ピノとしての可能性を見出しており、2001年にBNVを退職して独立すると、J・ウィルクスとして始動し念願であったワイン造りを開始しました。
 鮮やかな色調であり、ストロベリー、ラズベリー、バニラそしてスモーキーな含みを持ち、果実味、酸味、タンニンが非常にバランス良く調和しています。
エレガントな、洗練されたピノ・ノワールはシルキーな舌触りで、美しい余韻を残します。

 

⑤ハイド・ド・ヴィレーヌ(HdV)は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの共同経営者のオベール・ド・ヴィレーヌ氏(1976年のパリスの審判にて審査員を務め、カリフォルニアワインの可能性をいち早く知った一人)と、カリフォルニアのカーネロス地区でハイド・ヴィンヤード(キスラー、パッツ&ホールなどの優れたワイン・メーカーにぶどうを供給しているトップ・クラスのぶどう生産者)を所有するラリー・ハイド氏が2000年ヴィンテージから共同で取り組んだ、新しい試みです。
 2002年からはフランス出身の若手醸造家で、ポマール、ムルソー、シャサーニュ・モンラッシェのみならず、ニュージーランドやソノマでもワイン造りに携わったステファン・ヴィヴィアーがワインメーカーとして参画しています。彼の参画により、従来からの樽香がしっかりとあり、甘みが感じられるカリフォルニアワインのスタイルと決別し、あえて樽香を適度に抑え自然のままにテロワールを表現したワイン造りをしています。
 約1.2haの畑のシラー(4種のクローン)を一本の枝に一房のみ残すという、徹底した収量制限によりワインに凝縮感を持たせ、さらにフレンチオーク樽100%で17ヶ月間熟成をさせ、ノンフィルター(無濾過)、ノンファイニング(無清澄)で瓶詰めをします。
 外観は深く濃い紫色をしており、ブラックチェリー、ブルーベリー、カシスなどの黒系果実や胡椒、シナモンなどのスパイス、コーヒー、チョコレート等、多様な香りに溢れています。

果実味は凝縮感に富み、融け込んだタンニンは口当たりがまろやかであり、上質な酸も持ち合わせます。
 カリフォルニアのボリュームと、ブルゴーニュのエレガンスが融合されたワインであり、心地よい長い余韻からは、繊細さも感じ取ることができます。

 

⑥オーナーのボブ・デイヴィス氏は海外で飲んだワインの味わいに感銘を受け、世界最高の
"究極"のピノ・ノワール造りを目指し、1999年にサンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズにシースモーク・セラーズを設立しました。
彼はワイナリーのオーナーであると同時に、カードゲームやフィッシングゲームを大ヒットさ企業家でもあります。
ピノ・ノワールのぶどうは、南向きの斜面でのみ栽培されます。夏の夜はサンタ・エネズ川の深い割れ目から、ひんやりとした霧の層=シー・スモークが畑を通ることにより、ぶどうの熟成のスピードが遅くなります。まさに霧が最高品質のピノ・ノワールに必要な「熟成の時間」を与えてくれると言えます。土壌は浅い粘土質で、大きくならないぶどうの台木に、フランスのクローンを接木します。この木には房があまり実らないため、生育したぶどうには凝縮感のある風味が生まれ、この土地の特徴が反映されたようなワインが造られます。
 ワイン名の"TEN テン"は、10種類のクローンをそれぞれ違う樽で醸造し、複雑な風味を持つロットのみ選んでブレンドすることに由来しています。
 外観は濃く深みがあり、力強いルビーパープル色のようです。熟し前面に出たノーズは、スパイス、オーク、バニラのアクセントを示し、ブラックチェリー、コーヒー、プラム、ドライフルーツのような含みを持ちます。柔らかくシルキー、しなやかであると同時に生き生きとしており、熟し凝縮感のある魅惑的なベリーの果実味があります。素晴らしい酸が風味を高め、タンニンもしっかりと融和しており、長い余韻がもたらされます。

 

◇スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ

スタッグス・リープ・ワイン・セラーズは、シカゴ大学で講師を勤めていたウォレン・ウィニアルスキ氏が、ナパヴァレー内の小地区、スタッグス・リープ・ディストリクトの気候がカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に最適であると確信し、1970年にスタッグス・リープ・ヴィンヤードを取得、1972年に醸造所が設立され、世界レベルのワイン造りへの挑戦を始めました。
設立後間もない1976年5月、アカデミー・デュ・ヴァンが主催のフランスワイン対カリフォルニアワインのブラインドテイスティングをしたところ、シャトー・ムートン・ロートシルトやシャトー・オー・ブリオンを抑え、見事1位に輝いたのが、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズの「カベルネ・ソーヴィニヨン」1973でした。

1973年はスタッグス・リープ・ワイン・セラーズにとってファーストヴィンテージ、しかも樹齢わずか3年のワインが起こした歴史的瞬間としてフランスワイン界を震撼させ、後に「パリスの審判」「パリ・テイスティング事件」と呼ばれるようになりました。
この出来事がアメリカを始めとしたニューワールドのワイン界に歓喜と勇気を与え同時にワイナリーとしても、世界中に熱狂的なファンを持つようになりました。

 

*パリスの審判

 

⑦「SLV」はスタッグス・リープ・ヴィンヤードのイニシャルであり、1970年に植樹され、わずか樹齢3年にして「パリスの審判」で1位を取るという偉大な伝統を打ち立てたワインを生み出した銘醸畑です。畑は区画毎に土壌差、僅かな気候差が生じます。
その異なる区画のぶどうをブレンドすることにより、高品質なワインに必要不可欠な要素がバランスよく備わります。
 外観は紫がかったやや濃いルビー色で、黒系果実のアロマ、スギや新樽の香りも適度に感じられます。非常に凝縮感のある果実味、酸は程くタンニンはエレガントであり、余韻は口中で長く続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・2019年1月28日(月)、ワイン会「CLUB31」の110回目となる例会が開催されました。

 

 

~ボルドー左岸~

 

・・・・・・Wine Lists・・・・・・

①Christian Etienne Brut Cuvee Tradition
②Chateau Thieuley 2015
③Clos Marsalette 2013
④Chateau d’Issn 2013
⑤Chateau Lagrange 2013
⑥Chateau Grand-Puy-Lacoste 2013
⑦Chateau Montrose 2013

 

2月14日、おいしんぼでは"バレンタインディナー"をご用意させていただきます。

 

◇バレンタインディナーコースの特典◇

・乾杯のグラススパークリングワイン(最大5名様まで。ノンアルコールも可)

・男性のみバレンタイン特製、チョコのスペシャルデザート

・記念写真の撮影

 

 

 

 

 

 

 

 

お一人¥6,000(税別)フルコースご予約制の内容でございます。
(前菜・スープ・魚料理・肉料理・シャーベット・デザート・エスプレッソコーヒー(自家製フランスパン付き))

 

 

 

年に1回のバレンタインデー、感謝の気持ちを伝えましょう☆

カップル・ご夫婦のお客様、ご予約の上是非お越しくださいませ。

 

*2月14日以外の日にちでも、ご希望のお客様にはご用意させていただきます。お電話でのご予約時に是非ご相談ください。