『お婆ちゃん』

今日はよく頭に浮かぶ
お婆ちゃんのこと
遠出して買ってきてくれた
お守りが心を温める
何十年も一人暮らしで
何を思って一日を終えていたのか
誰も知らない
わたしは
お婆ちゃんの髪を凝視して
凝縮された人肉のかたまりに
そっと怯える
意識の抜けた
筒抜けの穴を持つ
お婆ちゃん
飾り物
外して
天に召された今
なにを思う