『海辺の街』

退屈をもてあます犬が
柱に寄りかかり敵を待つ
今日は雨がすこしだけ降って
寂しさが増す
寂しさから
わたしを襲うの

露わになった胸
引きずり
歩いて行ってみた
険しい表情で
そうしたら
ブイがゆらゆらと
浮いていた
わたしは砂浜を
行けるところまで歩いて行って
さえぎる
冷たいコンクリートの壁に
手を触れて
来た道を戻った
さんざん
散乱する
貝がらを
踏みつけながら