ブルゴーニュ、アルザス、カリフォルニアのPinot Noir | bon repas 日記

bon repas 日記

料理好き、ワイン好きが高じて「料理研究家」の道へすすんだ私。



そんな私の日々の「bon repas(ボン・ルパ)=おいしくて楽しい食事」を綴ります。

9月のワインのクラス
テーマは「Pinot Noir」の飲み比べ。日曜日と平日の2回開催となりました。
回毎でワインを変え、ブルゴーニュ、アルザス、カリフォルニアのものをご用意しました。
プラス1本は、シャンパーニュ!(9月が誕生日なので、自分で勝手にお祝い。(笑))

<ワインリスト>

①Bourgogne Hautes Cotes de Nuits “Au vallon” Rouge 2017

       /Domaine Michel Gros (拠点Vosne Romanée)

 産地:Bourgogne Hautes Cotes de Nuits AOC  « Au vallon »(Monopole)

 《オー・ヴァロン》2016年のヴィンテージから独立させたキュヴェ

 平均樹齢30年。エポキシ樹脂加工のタンクで温度管理しながら発酵後

 オーク樽熟成20ヶ月(3000Lの大樽で8ヶ月、その後228Lの小樽で12ヶ月、新樽は使用せず)

②Lucien Albrecht Pinot Noir Weld 2015年/Lucien Albrecht

 産地:アルザス地方 Alsace AOC

 2週間以上かけ、毎日ルモンタージュして発酵。6ヶ月オークの小樽で熟成

③CALERA Central coast Pinot Noir 2016年/CALERA

 産地:カリフォルニア・セントラルコースト マウント・ハーラン・AVA

 自然酵母&大樽熟成、フレンチオーク樽で11ヶ月熟成。新樽比率10%

④Champagne Laurent-Perrier La Cuvée NV  (拠点:トゥール・シュール・マルヌ)

 品種:シャルドネ50-55% ピノ・ノワール 30-35% ピノ・ムニエ 15-20%

 必要に応じて20〜30%程度、リザーブ・ワインを使用。

 

「産地」と「造り方」について、確認した上で、①~③をブラインドテイスティング。

①のミッシェル・グロのオーヴァロンは、おとなしい感じからのスタートながら、チャーミング

さに複雑さも加わって…。②のルシアン・アルブレヒトは、果実の凝縮感と豊かな酸が印象的で

醤油樽のような香りの熟成感ある余韻。③カレラは、安定したバランスのよさ、果実味の豊かさ。

人気は、②と③で2分。客観評価が高かったのは、③という結果に。

合わせた料理
白舞茸のパイ、秋刀魚と焼き茄子のサラダ、鶏モモ肉と茸の包み焼き
シャインマスカットとヨーグルトのムース 
 
こちらは、平日開催のワインのクラス。

<ワインリスト>

① Bourgogne Haute Cote de Nuits Pinot Noir 2018年

     /Domaine Guy Simon et Fils (拠点マレ・レ・フュセ村)

 産地:Bourgogne Hautes Cotes de Nuits AOC 

 オート・コート・ド・ニュイの畑を24haを所有し、収穫した葡萄の半分はブルゴーニュのネゴシアンに

 桶売りし、残りの半分は自社詰めワインとする生産者。

 収穫後に全体の約10%の枝残し除梗。発酵期間は12℃で約2週間。その後、古樽で約9カ月熟成。

② Louis Maurer Pinot Noir 2020年/Louis Maurer

 産地:アルザス地方 Alsace AOC

 ルイ・モーラーは1996年生まれのアルザスで最も若い世代のヴァン・ナチュールの造り手。

 醸造:手摘みで収穫したブドウを80%全房で、野生酵母のみでブドウ以外には何も加えず、SO2 も

 添加せずに自然にステンレスタンクで発酵。約 2 週間のマセレーション。

 発酵終了後、フードル・アルザシエンヌ(1000ℓ前後の大樽))でシュール・リーの状態で翌年の夏まで熟成。

 無清澄・ノン・フィルター、SO2 も無添加で瓶詰め。総生産量 6,800 本。

③ Au Bon Climat Tsubaki Label Pinot Noir 2019年

 産地:アメリカ・カリフォルニア・サン フランシスコ ベイ サンタ バーバラAVA

 醸造過程においても余計な手は加えず、開放タンクで野生酵母での発酵させる古典的な手法を尊重。

④Champagne LANSON BLACK LABEL BRUT NV  (拠点:ランス)

 品種:ピノ・ノワール 55% シャルドネ35%ピノ・ムニエ 15%  

 100以上のクリュ(グラン・クリュ&プルミエ・クリュ50%)からのブドウで醸造。

 30~40%リザーブワイン(20年以上熟成したものを含む)を使用。ドサージュ8g/ℓ

 最低4年間の熟成を経て出荷。

George VINTAGE ⅩⅥ は、ご参加の方から、9月生まれへのBDプレゼント❤
この日、私の他にも9月生まれの方がいらっしゃって、合同でプチお祝いしました。
 
ワインは、日曜日と同様、産地と造りの確認をして(日曜クラスとは、それぞれに
スタイルが異なるワインでした)から、①~③をブラインドテイスティング。
①は、凝縮感ありながら、やわらかい果実味とタンニンのバランスが綺麗で
果実の香りにスパイスや、少し動物的なニュアンスも。②は紫蘇ジュースのような
ピチピチな味わいに、バラのポプリやスミレ、少し醤油の香りも。
③はチャーミングなベリー系の香りとやわらかくジューシーな口当たり。
豊かな酸とのバランスがよくて、産地の冷涼さを感じる。
 
この日の人気が高かったのは、③のオーボンクリマでした。
個人的には、ルイ・モーラーの、時間が経過したところでの味わいも好きでしたが。
料理は、日曜日のクラスとほぼ同じですが、デザートは、お祝いバージョンで、
無花果のタルトを簡単にデコレーション。
シャンパーニュも黒ブドウとリザーブワインの比率が高いランソンで。
香ばしさを感じるシャンパーニュは、焼き菓子と楽しむのもよいと思います。
一緒にお祝いしていただき、ありがとうございました!