スローウォーキング「ランチ弁当が好き」 | メトロガイド「いい店見つけた」椎名勲の凡夫荘便り

私ども夫婦が、「デリカテッセン小石川丸赤のランチ弁当が大好き」と言うと、

友人たちは「エッ?」と呆れる。


ワイフ「美味しいんですヨ」と言っても、

ランチ弁当と聞くと、どうしてもコンビニ弁当を想像するらしい。

言葉で説明しても、わかりにくいから、写真をお見せしましょう。


まず、「銀だら特別弁当」。

銀だら切身の焼き物、小さなエビフライ、シュウマイ、副菜の野菜煮4品、梅の形のご飯。

銀だらが、味香り共に秀逸。銀だらは、最後まで、大事に、ちょっとずつ食べる。

向かって左上隅のジャガイモの煮っころがしは、カレー味なんだけど、夏にはカレー味がピッタリだし、

右上隅のカニ身と糸コンニャクは、酢が利いて、これも、夏向きで、いい。


次に、「ホタテ弁当」。

丸ごとのホタテを揚げた後、出汁で煮たものが6つ、ご飯の上にのせてある。

ご飯には、刻み海苔もかけてある。

副菜は、野菜の煮物と漬物。

ホタテの旨きこと、ほっぺたが落ちるとは、このことだ。

丸ごとのホタテが6つもあって、満足、まんぞく!


夫婦は、いつものように、2つの弁当を、それぞれ半分ずつシェアして食べる。

食事中、「美味しい!」「美味しいわ!」以外の言葉は、出ない。

夫婦の言葉は貧弱だけど、弁当の中身と味わいは、豊かだ。


ネ! 

小石川丸赤のランチ弁当が大好き、ってことを、わかって頂けたでしょうか。


夫婦は、食べ終わって、「フーッ! 幸せ〜」とため息をつく。

ランチ弁当一つで、こんなに幸せになれるとは、こんなに人生が豊かになるとは。

ああ、幸せだナア。

・・・安上がりと言うなかれ。味は、お金で決まるとは、限らない。人生の豊かさは、お金の多寡で決まるとは、限らない。

ワイフ「お金のない人は、すぐ、そう言う。お金のある人は、お金の話をしない」

ウウム。ワイフの言うことは、いつも正しい。


私どもを生かして下さるなにものかに、心から感謝します。