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今年は例年とは違った形で4月を迎えることになりました。

 

例年、4月は新年度の通勤仕事が始まり、けっこうあわただしくバタバタするのですが、今年度は4月になっても通勤できない状態ですあせる

その代わり、通勤せずに仕事するためにあれやこれやと新しいことを勉強しなければいけません。

比較的自分の裁量で予定は決めやすいですが、まだ確実には決まっておらずこれから決まることもあるので、先走っても修正がたくさん出そうで、いろいろとやりづらいです。

 

ただ、朝に出勤の準備をしなくてもいいので、語学のラジオ講座を聞いた後も少しゆっくり見直したりする時間も取れています。

 

「まいにちフランス語」入門編は、最初棒読みっぽいのが気になった先生の口調も慣れてきたのか、あまり気にならなくなってきました(もしかすると、回を追うごとに先生の方が慣れてきたのかも知れないです)。

テキストに文字で説明が書いてあるけど、口頭では説明がない箇所などもあり、私は入門編はこれで4シリーズ目なので特に理解に苦しむことはないですが、初めて勉強する方はどう感じるのかな~と思うことはありました。ただ、自分にとって前のシリーズより取り組みやすく好印象なのは変わらないです。

 

入門編の中の応用コーナー、「Tristanに聞いてみよう!コミュニケーションの鍵」は最近はなるべく文字を見ないで聞き取る練習用にしています。比較的わかりやすい語彙や表現を使ってくれているし、Tristanの発音が聞き取りやすいのがありがたいです。

 

応用編は再放送なので2回目ですが、ウォーミングアップの数字聞き取りや、ポイント解説の確認タイムで反応が早くなりました。1回目は(特に数字)恥ずかしながら、音が聞こえていても頭の中で意味に変換するのに時間がかかって、すぐに反応できないこともけっこうありました。2回目は2回目なりの聞き方があるようで、説明内容も前よりしっかり吸収できている気がします。

 

それでも、応用編はこれまで、読解練習用にも使っていたのですが、2回目で内容を知っていると、さすがに読解練習用にはならないので、何か他に、1回が比較的短い時間で終えられる、取り組みやすい読解用の題材があれば・・・と思っていました。

 

語学を勉強する時、読む・書く・聞く・話す 四技能をバランス良く勉強するのが一番望ましいのでしょうが、今のところ私は「読む」必要が生じることはあっても、他の技能の使用を求められることがほぼありません。そのため、できるだけ辞書を使わず、時間をかけずフランス語の文章を読みこなせるようになることが最優先となっています。

 

そんな時本屋さんでみつけた、フランス語のニュース素材を取り上げた参考書を2点購入しました(なかなかゆっくり外出できないストレスによる衝動買いの要素もあったかも知れないです)

 

1点目は、「フランス語でニュースを読む」 というもの。著者の1人は井上美穂先生で、2019年1月~3月(再放送 7月~9月)で、「まいにちフランス語」応用編を担当されていた先生です。この先生のシリーズも好きだったので、手に取ってみました。今年の3月刊行されたばかりのようで、比較的新しい本です(同じシリーズで、少し出版年が古いものもあるので注意)

 

 

2点目は、「ル・モンドで学ぶ時事フランス語」

前にオンラインレッスンの読解の宿題でル・モンドの記事を取り上げたことがあったので、ちょっと興味があって買いました。2015年刊行のものです。

 

 

 

どちらかというと2点目の方が、「ザ・ニュース記事」という感じです。解説を見るとル・モンド紙がオンライン会員向けに出しているニューズレターの中のトピックを中心に、そこでカバーされていないトピックについてはオンライン記事などをもとに要約したりリライトしたりしているそうです。

比較的1つの記事が短く、見開きで記事、語彙、訳例、関連語句などがコンパクトにまとめられています。

 

選挙関係、軍事、社会、文化など、トピックが幅広く、巻末資料にはフランスの地域・県の名前や主な政党、省庁の名前など、フランスの社会を知るために必要な語のリストもあります。

 

1点目は、ニュースというより、文化コラム?みたいな内容が多く(「ミルフィーユの1000年」からはじまって、「幸せを呼ぶすずらん」「抗議する とてもフランス的な態度」など)、出典も今一つはっきりしなくて、YOU TUBEのリンクみたいなものが記事の最後に書いてあるのですが、試してみたらアクセスできないものがありましたあせるおそらくテーマに関する一般的な内容を元に、読解教材としてリライトされているのではないかと思います。長さも1つのテーマにつきフランス語の文が2ページと少しで、多少長め。ただし語註などは細かく書かれています。

 

フランスの社会についてフランス語で理解できるようになることを目指すなら、2点目の方が役に立つかも知れませんが、1点目の方がとりあげられている話題が私にはとっつきやすいです。それに加えて、単に日本語に訳して語彙を覚える、というだけではなく、少し長めの文を読み取る時のガイドがついていたり、本文の中の表現を使って言い換える練習問題があったり、簡単な文法の振り返り項目があったりして勉強しやすい印象でした。

 

たとえば、この本の1つ目のトピック

「ミルフィーユの1000年」については 

 

Il faudra donc attendre plusieurs siècles avant que les pâtissiers de cour, pour plaire aux monarques et aux nobles, retrouvent le secret de cette pâte raffinée, oubliée pendant si longtemps.

 

という一文が取り上げられていて、

(1) avant que の前(主節)とそれ以降(従属節)に分け、まずavant que までの意味を取る、

 

(2) pour plaire の箇所について「A+Plaire+à+B」で「AがBに気に入られる(AがBに好かれる)」という意味になるので、ここでAとBに該当するのは何になるかを考える、

 

(3) noblesの前のカンマまでの意味を取る、

 

(4) retrouventから3つ目のカンマのところまでの意味を取る、

 

(5) oubliée 以降が何を修飾しているのか考える

 

(6) 全体を合わせてみる

※テキストで質問形式でブランクに言葉を埋めるクイズ形式になっている箇所など、細かい部分は省略している箇所もあります。

 

のように、読み取り方のガイドがあります。

 

(テキストの訳は、それから何世紀をも待たなければならず、その後に[やっと]宮廷の料理人たちが君主や貴族たちに気に入られようとして、この洗練されたパイ生地の秘密を再び見出したのでした。 →前から訳すために、avant queの前後のつながりの箇所は意訳しているようです)

 

また、 

C’est bien une pâtisserie française, mais la pâte feuilletée  serait d’origine arabe.

(確かにフランスのお菓子ではありますが、折り込みパイ生地はアラブ[世界]に由来するらしいのです)

 

という文を取り上げて(構文練習のために多少本文を簡略化してある)

 

"C’est bien......mais"(それは確かに○○ではありますが、△△なのです)の構文を使った書き換え練習の問題などがあります。

 

という感じで、読解練習をしつつ、他の側面でも勉強になる要素があるのが良いです。というわけで、1点目の方から取り組んでいます。今はまだ2つ目の話題まで勉強が終わったところですが、読みやすいし興味が引かれる話題が多いので、時間があればどんどん進みそうです。

 

ちなみにトピック2つ目まで終わったあたりの感想なので、後に進めば変わるかも知れませんが、語彙の面では、嫌になるほどたくさんの知らない単語があるわけでもなく、かといって全く知らない単語がないわけでもなく、適度な感じなので、今の私にとっては、できるだけ辞書を引かずに読み取る練習を進めていくにあたり、ちょうどよさそうに感じています。

 

引き続き、頑張ります!