春ドラマの「燕は戻ってこない」から「海のはじまり」そしてこのドラマと、不思議と出産がらみのドラマが続いてますね。
今回は、半分こにはならないけど、何とか妊娠した福(桜田ひより)のために出きる限りのことはしたいという宝(細田佳央太)の覚悟が詰まったノートが感動的でした。
フジテレビ 火曜23時
「あの子の子ども」第5話
主演…桜田ひより
脚本…蛭田直美
演出…山浦未陽
福は以前アフターピルを処方してもらいに行って出てきてしまったクリニックに1人で向かいます。
問診票に記入を求められ、中絶希望に○をします。
診察台に乗り検査され妊娠を確認され、モニターに1.7ミリの何かが映っています。
この状態ではまだ胎児とは呼ばず、「胎芽」と呼ぶのだそうです。
このシーン、素晴らしかったのは医師の野口を演じた板谷由夏の演技。
淡々と丁寧にわかりやすく、福に説明していき、その揺れる思いに穏やかに寄り添っていくのです。
中絶手術を行うには未成年の場合、パートナー以外にも保護者の同意とサインも必要。
もし保護者に話しづらいなら、別の理由をつけて連れてきてくれたら、私から話す…とか、
クリニックから家や学校に連絡はしない…とか、
最も心に響いたのは、「どんな選択をしても誰にもあはたを責める権利はない」という言葉でした。
そんな野口に聞く「いつから命ですか?」って言葉にもドキっとしました。
野口は受精したらしき日の翌日には、アフターピルの処方希望に来ていたことも把握しており、検査薬で調べ、診察にも早い段階で来た福の行動を完璧だったと褒めます。
そのいたわりの言葉に福の涙腺は崩壊。
新たな命が映るエコー写真を持ち帰ります。
神社に1人でいると、そこに宝が。
宝は福の体調を気遣い、宝なりに調べてきたノートを福に見せます。
そこには中絶するならどうなり、どんなお金がかかるか?出産するならどうなるか?が事細かに書かれていました。
どちらにせよ、費用は自分が働いてでも何とかする…
福の両親にも自分から話す、何も心配はいらない…
福の不安、1個ずつ潰していくから…と一途な覚悟を告げるのです。
「それでも全然半分こにはならないけど…」
なんて、イイやつ!
拍手をおくりたくなりました。
桜田ひよりも細田佳央太も前回につづき、説得力のある演技でひきこまれました。
さ~いよいよ、家族に告げるターンになりますね。
福の父親(野間口徹)が心配です。
第5話の評価は…8