安定した隙のない作り…「さよならマエストロ」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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天才指揮者がやってきて廃団危機にある楽団を立て直し救うというのは、昨年冬クールに放送された「リバーサルオーケストラ」にかなり似てますが、




こちらは副題が「父と私のアパッシオナート」となっている通り、父親と娘がこじれた関係性を修復する方に重きを置くようです。

なので比較してどうこうという批評はあえてしないようにしたいと思います。




TBS  日曜21時

「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」第1話


主演…西島秀俊

脚本…大島里美

演出…坪井敏雄




主人公の俊平(西島秀俊)は海外で活躍していた天才指揮者。

しかし、5年前に起きた事件がもとで、指揮者でなくなり、家族とも離れて暮らすことに。



ドイツに住んでいた俊平のもとに妻・志帆(石田ゆり子)から連絡があり、自分はフランスで仕事があるから留守中、子どもたちの面倒を見てくれないかと頼まれます。




久しぶりに帰国した俊平に対して、息子の海(大西利空)は歓迎しますが、娘の響(芦田愛菜)は笑顔を見せず、不快感をあらわにします。




響は天才少女ヴァイオリニストにもてはやされたようですが、コンクールを抜け出した時に事故にあったか何かで、バイオリンはやめ、音楽を毛嫌いするように。今は市役所に勤めています。




不器用ながら志帆に代わり、家事をする俊平。志帆が勝手に受け入れたらしく、市民楽団の指揮者になってほしいと市役所の職員で団員でもある古谷(玉山鉄二)に頼まれます。




断ろうとしても、つい団員にアドバイスをしてしまう俊平。

このアドバイスが的確でわかりやすく感心しました。




「リバーサルオーケストラ」で田中圭が演じた指揮者は傲慢で団員たちに挑発的でしたが、こちらは西島秀俊らしくソフトに接して、相手を心服させる感じで名指揮者の片鱗をうかがわせました。




芦田愛菜が笑顔を封印し、トラウマを抱えた陰のある演技を見せています。

西島秀俊とどうからんでいくか、2人の競演は楽しみです。




玉山鉄二がオーラを消した至って地味キャラを演じています。

ラストにフランスに行ったはずの志帆と一緒にいましたが、どんな関係なんでしょう?




楽団を見守り続けてきた古参団員を西田敏行が演じてますが、終始座ったままです。かなり脚が悪いんですかね。気になります。



冬クールの中では、キャスト、脚本、演出に破綻が少なく安定感があります。

手堅く作っていて飛び抜けた面白さはありませんが、ストレスはあまり感じずに見られそうです。




今回の評価は…8