今回は皐月(杉咲花)の父親・耕太郎(吉田栄作)が心筋梗塞で倒れて入院し、それによっていろんな人々が複雑な思いにかられることになるという回でした。
NHK 火曜22時
「プリズム」第5話
主演…杉咲花
脚本…久世寝子
演出…船谷純矢
病院へは悠磨(森山未來)が一緒についてきてくれます。
皐月を待っていたのは耕太郎のパートナーの信爾(岡田義徳)
同性婚が認められていないと、手術の承諾は家族じゃないとダメなんですよね。
事実婚もそうですが…
耕太郎の面倒を一生見ると言ってくれているのに、家族として認めてもらえない悔しさがにじんでいました。
それを離れたところから見ていた悠磨は何を感じたんでしょうね。
このドラマは皐月と、母親の梨沙子(若村麻由美)が親子2代で同じ複雑な三角関係を築いていて、
信爾(ゲイ)↔耕太郎(バイ)↔梨沙子
悠磨(ゲイ)↔陸(バイ)↔皐月
陸(藤原季節)はバイセクシャルというより、男性で好きになったのは悠磨だけのようで、それはまた厄介ではありますが…
…で、梨沙子は耕太郎が信爾と生きていくと決めたことで、それまでの自分との日々を否定されたようで、騙されていたと思ってしまっていました。
皐月から耕太郎入院の知らせを聞き、梨沙子は病院に現れます。
そこに信爾がいることは分かってますから、耕太郎には会わずに帰ろうとしますが、
姿を見かけた皐月が電話をして引き止め現れるのです。
信爾は梨沙子に耕太郎がよく梨沙子や皐月との楽しい思い出の話をしていたと、梨沙子に話します。
自分にはそんな思い出は作れないと、信爾はうらやましく聞いていたそうです。
耕太郎って素直な人だとは思いますが、梨沙子も信爾も苦しめてきた罪な人ですよね。今回改めてそれは痛感しました。
感情的にならずに淡々とやりとりする岡田義徳と若村麻由美の演技にひきこまれましたね。
梨沙子に耕太郎と会うように頼んで去っていく信爾の後ろ姿が印象的でした。
悠磨はゲイであることの生きにくさもあって海外に行ってしまったようですね。
悠磨が皐月に語るこのセリフが心に響きました。
「やっぱり普通ってさ、結局誰かが作った基準でしかないよね」
深い言葉ですね。
このドラマは「普通」と戦わねばならない人たちのドラマなのかもしれません。
陸は自分と悠磨の関係を皐月に話すんでしょうか?
今回はぎりぎりで終わってしまいました。
今回の評価は…8