タイトルのエイジハラスメントは男性陣が女性社員のとかく若い方をチヤホヤして、年を取っていくほどぞんざいにされるっていう差別からくるハラスメントみたいなんですが、
ヒロインはそのハラスメントを受けてる側ではなく、若くて可愛いためにそのハラスメントを引き起こしてしまっている側なんです。
それがこのドラマのややこしさを生んでるわけですが…
テレビ朝日 木曜21時
「エイジハラスメント」第1話
主演…武井咲
脚本…内館牧子
演出…田村直己
おかしいなと思って調べてみたら、内館牧子の書いた原作は30代のOLがヒロインで、年を取ったら職場で邪険にされるエイジハラスメントをストレートに描いたものだったらしいのです。
だったら今回のドラマなら稲森いずみ演じる女性課長や、今回で辞めてしまった田畑智子演じる10年目の女性社員がヒロインであるべきなんです。
ところが武井咲主演ありきで、そこにこの原作を強引に持ってきたために、新人OLがヒロインに設定を変えざるを得なかったんですね、おそらく。
よくそれで内館牧子はドラマ化を許したなと思うんですが、だったら他人に直されるより私が自分で脚本書くわよ!ってことになったのでは?と推測されます。
原作通りにエイジハラスメントと戦う30代OLのドラマだったら、見やすかったろうに…と残念でなりません。
武井咲と稲森いずみのW主演でも良かったし…。
そうなると前クール大コケの「戦う!書店ガール」みたいですか…(笑)
とにかく、このドラマ、最近他の連ドラに出た人ばかり出ていて、キャスティングにオリジナリティが無さすぎなのも気になりました。
稲森いずみがそうだし、
「ようこそ、わが家へ」の竹中直人、山口紗弥加、
「問題のあるレストラン」の杉本哲太、吹越満、
「マザーゲーム」の瀬戸康史。
また、竹中直人はパワハラ?吹越満はセクハラ?と新鮮味や意外性が無いことこの上ないんです。
いずれにせよ、ヒロインには共感を持てないし、ちょっと共感持てそうな女性課長は小泉孝太郎演じるやり手課長とよろしく不倫していて何だか共感しにくくなるし…
どうも見るモチベーションがどんどん失せそうです。
今回の評価は…
