「こんにちは」
日本語はそれ以上できませんのでごめんなさい。

まず、ここに来られて本当に光栄だという事を申し上げたいと思います。
下澤教授にお礼申し上げたいと思います。そして淳さんや、今回お招き下さった皆さんにお礼申し上げます。

この様な、トットネスから始まった私どもの取り組みについて紹介できる事は本当に光栄な事だと思います。
携わっているのは私だけではなくて、大勢の人たちがいるんですけど、トットネスの仲間達みんなを代表して活動の発表ができる事は大変光栄な事です。

日本語ができなくて大変申し訳ないんですけれど、トムが通訳をしてくれるので、頑張ってくれますよね?

トム
「はい頑張ります。」

私は実は元々はカリフォルニアの出身なんですけど、3年半前にトットネスに移り住みました。
今の時期、イギリスはとても寒いんですけど、本当に青空が広がる素晴らしい気候の日本で、しかも地震(11月23日、長野県北部を震源とする最大震度、震度6弱の地震)まで経験できて、大変嬉しく思っております。

私は3年半前にトットネスに移り住んだのは丁度この、リエコノミーの活動が始まりかけていた時期に当たりました。

大村さんが説明くださったように、トットネスで始まったトランジションタウンの活動というのは今や全世界的な運動に広がっています。

トットネスのトランジションタウン活動が始まったころ、周りのコミュニティや色んなグループから非常に高い関心を持っていただきました。その結果、トランジションネットワークというNGOが立ち上げられるようになりました。

そして丁度3年半前、そのトランジションネットワークでは、リエコノミーというプロジェクトがスタートしました。それはですね、自分の地域で経済を革新するような事業を営みたいという起業家たちを応援するような活動でした。

今ですね、世界のだいたい10ヵ国にトランジションタウン運動のための中心拠点、ハブというのが出来ていまして、その中心拠点からですね、このリエコノミーの活動が各国で展開されつつあります。

そうした世界各国の動向も勿論、大変これからも期待をしているところなんですけれど、今日はトットネスの中で私たちがやっているような取り組みについて主にお話をしたいと思っています。皆さんのこういった取り組みは色んな意味で先進性を持っていると言って過言では無いと思うからです。

丁度3年半前に、このリエコノミーの活動を始めたわけなんですけど、それをトットネス・リエコノミープロジェクトという名前の下で進めました。

様々なプロジェクトを実施していますが、その中には経済的な側面を持った、トランジション的な経済の事とか様々です。それらは全てが繋がりあっているから、ある意味で当然の事です。

ご興味が有れば休憩時間の時などに具体的なプロジェクトについてもっと詳しくお話できたらと思っております。

これからトットネスで実際に行っているプロジェクトの例をいくつか、こ紹介します。

この一連のプロジェクトというのはですね、地域に支えられた起業家活動という風に捉えていただきたいと思います。

Entrepreneurism

起業家活動の起業家主義という英語があるかどうかは分かりませんが造語、英語でも造語です。

ただ、非常に体系的な形で、こういう、起業家の方の応援をしようとしていますので、起業家支援活動という、1つの○○○○。

まずはその、今やっている事業の背景を、少しお話していきたいと思います。

その上で、取り組んでいる3つの戦略的な性格を持ったプロジェクトをご紹介します。その1つめはローカルエコノミックブルクリント、地域経済の青写真と呼んでいるものです。

2つ目はリエコノミーセンターというですね、起業家を応援する母体でインキュベータブルというプロジェクトです。

3つ目は地元起業家フォーラムと呼んでいる取り組みです。

そのあと、質疑のための時間を設けたいと思います。

まずは背景を確認しましょう。
この方を皆さんご存知でしょうか?
この写真を見てわかる方は手を上げていただけますか?
まだ、あまり馴染みが無いですか?
まあ、以前、世界の経済システムの説明をする時はですね、森林破壊や公害ですとか、ウォルマートで買い物カゴをいっぱいにした消費主義の写真とか、そういうのを見せていた事が多いのですが、むしろ、こういう方の写真を見せる方が全てを転換的に表しているような気がします。

この方はアメリカの億万長者で、実はカジノの経営者なんですけども、カジノの経営のために政府からも補助金を得ています。
最近、スコットランドの自然の非常に豊かなところでゴルフ場を開発しようとして、かなり強引な事業展開をしようとしていた事が有りました。

時々アメリカの大統領選挙にも出馬する程です。
今日のグローバル化した経済システムの性質を具現しているアバターのような存在であると考えられます。

今の世界の経済体制というのは少数の極めて強大な多国籍企業によって支配されています。

それを支えているのが世界の超大国と言われる数ヵ国です。

さらにWTOのような国家の枠を超えたような巨大な組織も、こういった多国籍企業を支援しています。

この経済システムというのはとにかく利益をなるべく大きくする。常に経済成長を遂げる目標を掲げて進んでいます。
そして消費者による物やサービスの大量消費を可能にするために天然資源を食い荒らすような、非常に乱暴な経営をベースとしています。

そうした経済活動は今、この地球そのものを食い荒らしておりますし、そこではほとんど説明責任を実現されていない状況です。

そうした中で地域社会というのは、大きな経済システムに依存すると同時に非常に被害を受けやすい脆弱な状態に置かれます。ある地域に影響を及ぼすような意思決定というのはその地域に委ねられておらず、遠い大都市で行われています。そしてその意思決定を往々にして地域に住んでいる人々や地域の環境の事を配慮せずになされています。

トランジションタウン運動ではですね、そういうような状況の中で地域コミュニティがもっと自立をして色んな変化に耐えられるようにする事を目指しています。同時に自分たちの住んでいるその場で、より長い目で見て持続可能な生活を営もうとしています。その1つの方法、1つの対応策としてですね、グローバル化した経済からなるべく自分たちは自立させる、切り離す事を目指しています。

こうした巨大な経済の仕組みに頼らずにですね、地元の資源を使い、地元で、出来た色んな企業と比較しながらですね、地元で経済を振興させながら、より多くのニーズを満たしていく事ができれば、是非そうするべきでしょう。

地域のイニシアチブで、地域で説明責任を担いながら、そういうような地元の振興ができればですね、環境に対する私たちの負荷を減らし地域経済を再活性化し、そして非常に環境にも優しい生業を実現し人々の幸福と安寧に寄与する事ができるでしょう。
こういった取り組みをですね、経済のローカリゼーション或いはリローカリゼーションと呼びます。
ま、それはグローバル化していた経済の体制に対して、対抗する1つの概念です。

そうした観点でいうと、リエコノミーの運動というのは、より不確定で幅広い、そして数十年前から続いている運動の一端であると言えます。

この他、リエコノミーという考え方は色んな思想の潮流から出てきたものです。持続可能な開発ですとか、ディープな成長ですとか、循環形経済、あるいはケイジョウ化経済あるいはエコロジカルな経済といった色んな考え方の○○です。

このリローカリゼーションというのは、破壊できない、ローカルな経済体制の問題を変えるソリューションの1つだと考えています。

以上、私どもの取り組みの背景を、お話させていただきました。

それを成し遂げるためにはですね、新しい経済のモデルが成り立つような状況を作っていく必要が有ると思います。私はそれをですね、新しい経済的な主体、そして新しい経済関係が生まれ繁栄するような条件を作るという風に提案しています。

ちょっと長くて読み辛いですので申し訳ありません。

この様な新しい経済的な主体、アクターというのはどういう方々でしょう。例えば活動家ですとか、コミュニティの中で組織化を行うオーガナイザー、あるいはパーマカルチャーの実践家、あるいは今までに無いもの作りに取り組む、自分の手で色んな事をやろうとする人々も、その新しい経済の主体だと思います。

このリストの1番上位にそういった方々の名前を連ねております。
この下地が色んな意味での社会的な変革の担い手であり、運動を牽引している方々やですね、人々が自らの行動を変えてですね、もっと自立し、どんな状況にも強く耐えられるようになろうとする、そういった運動の先駈けであると思うのです。

そこでですね、いわゆる新しい事業を起こす方、起業家というのを従来よりもっと広くとらえようとしております。

世の中に今までになかった新しい物を提供する、しかも、社会と環境の事に配慮した起業家たちを育成していきたいと思い、それだけではなくてですね、自分は、自分の事を起業家だとかビジネスパーソンだと思っていないけど、なんとか地域の中で暮らしていきたい、生活を成り立たしていきたいと思っている人たちの、この起業家という風にとらえるようにしています。

そうした中にはですね、こういう活動を始める真のメンバーになる人たちも生まれると思います。また、色んな専門知識を提供できるような支援者も含まれると思います。
更に英語でコミニタリアンといいますが、自分の住んでいる地域を、もっとより良くしたいと思っている善意の有る人たちも広い意味での起業家であるととらえています。
そのコミニタリアンという発生経過については後程もうちょっと詳しくお伝えしたいと思います。
更にですね、色んな事業に資金を提供してくれる投資家も当然、重要な新しい主体ですし、お金以外の形で起業家活動を応援するような人たちも重要な経済的なアクターであります。
そして、最後にですね、アクティブな市民全てが新しい経済の主体だと考えています。つまり、地域においても政治においても、より積極的な役割を担う、今までの受け身の消費者であるというレッテルを取り除いてですね、より積極的に地域や世の中をより良くしようとするような前向きな市民が重要な経済的な主体となります。

4年に1回投票所に行くだけでは本当の積極的な市民であるとは言えないと思います。そして、ショッピングモールで沢山買い物をする事だけで人間は満足するわけでもないと思います。ですから、そういう消費主義と、ただ形だけの○○を越えた、もっと積極的な市民を目指したいと思います。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたので、具体的なお話に入りましょう。プロジェクトについてお話します。

先ほど申し上げた地域経済の青写真というものを、まずご紹介したいと思います。
地域経済の青写真に関する活動は3年半ほど前に始まりましたが、その成果を、今手に持っているレポートに纏めました。

読み応えのあるレポートでありますけども、プロジェクトは、ただ単に詳しい報告書を書くだけの物では有りませんでした。

それは主に2つの目標が有りました。

むしろ、この活動というのはですね、地域のリーダーや地域の有力者と関わり合いながらですね、地域の発展の計画としてローカル化を進めるための説得剤を作るという事を目指したんですね。ローカル化こそが地域振興にとって鍵だという事を研究によって示したかったのです。
どういう風にこの取り組みを始めたかというと、まずですね、市議会の色んなメンバーを招待したんです。
あとは学校の教育者ですとか、商工会議所の方とか、他の地域の人々をこのような場にお呼びしました。
そこで簡単な問い掛けをその方々にしました。「私たちの地域の経済は何が目的なのでしょうか?」と。

住民の生活をより良くするために経済がどういう役割を果たしているのか、どうすれば、その生活をより良くできるのかという事を問いました。
そこでですね、やはり色々と話し合った結果、地域の経済のための共通のビジョンを打ち出しました。それはどういうものかというとですね、人々のニーズを満たす十分な機会を生み出し、色んなお金やリソースが平等に分配され自然の限界を尊重し認めて過剰な消費をしない。そして住民の幸福を増進させるような地域経済を作ろうという事を打ち出しました。

パワーボイントの画像の中で座っている男性は地区の委員会の委員長ですが、一生懸命文章を書いているんですね。
そこで次にですね、長期的な持続可能性、そして、色んな将来の大変な状況にも耐えうるような変応性を実現するために必要な事は何なのか考えるために、経済を4つの部門に分けて研究活動を開始しました。
まずは食料のシステムはどうなっているのかを検討しました。

次に、地元の再生可能な資源を使ったエネルギーの生産の可能性に目を向けました。
次にですね、より快適で、しかしエネルギーを無駄にしない住宅をどうすればいいのかという事を考えました。この地域というのは、ヨーロッパでも大変寒い地域ですけれど、残念ながらエネルギー効率が最も悪い家が多い地域でもあるのです。
そして医療についても考えました。

まず、食料について検討した興味深い結果を幾つかご紹介しましょう。
イギリスの他の地域と比べると比較的地元の食料を消費する地産地消が進んではいたのですけれど、それでも住民が食費に費やしている費用の2/3は実は1件のスーパーで費やされている事がわかりました。

私たちの地域は非常に農業の生産高が豊かな地域なんですけれど、そうであるにもかかわらず我々が飲み食いしている食料の75%は他のところから持ち込まれた物でした。
万が一の災害の時にちゃんと耐えられるような体制作り、あるいは持続可能な経済作りを考えた場合、そういう外への依存は非常にまずいという事ですよね、それはまず大きな警告が必要なところです。

ただ、それでも英国は平均からすると自給自足が高いですね、トットネスも。英国の他の地域ではですね、実は全国にある8千5百ヵ所のスーパーで、ですね、食品や、食べ物と飲み物に関する消費も95%も行われているのです。ですから大手スーパー以外の消費は5%しかないのです。

我々が飲んだり食べたりしても2/3がスーパーから来ているのであればまず、その食料生産するためにはですね、遠くから運んでくる必要があるので当然化石燃料が使われているでしょう。つまり炭素で計算した環境負荷が高いでしょう。

同時に私たちのお金が全部外に流れてしまっている事を意味します。

トットネスではですね、食料に関する全体の消費の金額が約3千万ポンドが相当するんですが、その内の2千2百万ポンドがスーパーにお金が行っているので、そのお金のほとんどは外に行ってしまいます。地元に残るお金は極僅かです。

スーパーのもう1つの特長はですね、売上金額当たりの雇用が少ないという事ですね。地元の小さな店舗と比べて売上当たりの雇用人数がスーパーでは1/3しかないのです。

今、人々がスーパーでやっている買い物の1割だけでもですね、地元の小売店舗での買い物に切り替える事ができれば、地域に2百万ポンドものお金が収入される事になります。

そして、地域でお金が回ると、それが何度も回転する事によって規模が大きくなっていく効果が有るので地元の店舗でも売上が2百万ポンド増えれば実際の地域での経済効果は3百万、4百万ポンドくらいになるだろうと考えられます。

さっき冒頭で申した他の経済部門でも研究をしたところ、似たような現象が見られ、同時に地域への経済を強くするための色んな機会が有るという事も明らかになりました。

この取り組みではですね、地元のリーダーと関係を結びつける事が大変重要な要素でした。約1年半、研究活動を続けましたが、その間ずっと市役所だとか商工会議所といった人たちと繋がりを持ち続けました。
調査研究によって証拠となる情報を蓄積した上で、もう1回、地域のリーダーたちとお会いしてですね、どうすれば地域経済がもっと振興できるのか、どういう行動ができるかという事を一緒に話し合いました。
パワーボイントの画像はですね、地域の色々な有力者の方とですね、これからやろうと考えているプロジェクトについて色々話し合っている様子です。

そこで、30種類ほどのプロジェクトに関するアイデアが有効だという結論になりました。そのプロジェクトの中には、既に本格的に動いている物、始まったばかりの物、そして、まだアイデアの段階に有るようなものなど、様々な物が有りました。

この事業というのはですね、○○地域のリーダー達との関係を構築し、その人たちに影響を及ぼすような物となりました。

その努力の結果、共通のビジョンが打ち出され、今もそのビジョンが、色々取り組むための○○を○○しています。

そして、重要な事としてですね、地域振興の戦略として経済のローカリゼーションが必要だという事をデータを見て根拠を示したのです。

でもただ、多分1番大きな成果はですね、色んな関係機関の間の一緒に働いている関係ができた事ではないかと思います。

ところで私はアメリカのシリコンバレーでIT産業の色んな起業家活動に関わっていたんですね。で、そこからトットネスにやってきて、私が最初に関わったプロジェクトというのは、そういう社会起業家を応援するような組織、インキュベーターというものを作るというプロジェクトでした。

立ち上げには時間が掛かりました。

まあ、時間が掛かったんですけどね、地域経済に変化をもたらすには、そういう起業家たちを応援するようなインキュベーターが不可欠だという事がだんだん明らかになってきたので、改めてそれを実現させる事ができました。

まあ、時間は掛かったんですけれど、地域経済に本当の変化をもたらすためにはですね、起業家たちを応援するようなインキュベーターが不可欠だという事がだんだん明らかになったので、やがて、それを実現させる事ができました。

研究活動の中で、ずっと市役所とか、商工会議所の中のリーダーと関係を持ち続けました。そして、最終的にはですね、事業家たちを応援するような場所を作りたいというので、そのためのオフィスのスペースを提供して下さいと、地元の市議会に要請したところ、そういうような場所を提供してもらう事ができました。
その場所をリエコノミーセンターと呼んでおりまして、開設して、今、丁度15ヶ月経ったところです。
そこの家賃は1年間約150円です。なかなかお得ですよね?

パワーボイントの画像の方はですね、実は、ここの地域の議会のリーダーの方なんです。
実際は保守党の方なんですけれど、少なくとも英国ではトランジションタウン運動に関わっている方は右寄り(保守派)というか、どちらかというと左寄り(革新派)の方が多いと言って過言ではないと思います。
ただ保守的な考えの方も進歩的な考えの方もですね、多くの共通項を持っている事を発見しました。誰しもコミュニティでの生活の質を高めたいという気持ちが有ったし、もっと自立した経済を作っていきたいと思っていましたし、リスクを負ってでも世の中に何か新しい物を打ち出そうとしている起業家たちを応援したいという気持ちが共通に有りました。

パワーボイントの画像はリエコノミーセンターの様子なんですけれど、色んなグラフィックデザインもボランティアで寄付で提供していただいた物も有ります。そしてここに色んな機材や家具などの多くは寄付していただいた物です。

パワーボイントの画像は、中で仕事をしている様子です。

パワーボイントの画像は、リエコノミーセンターに集まった色んな起業家たちの様子です。
何故、そういう起業家を応援するインキュベーター、要するに雛を巣立ちさせる、ま、孵化器という意味なんですけれど、インキュベーターというのは。何故そういうインキュベーターが必要なのかという事をよく聞かれる事が有ります。
それが有ると起業家たちが成功しやすくなるんです。実は、そういうような社会起業家を応援するようなインキュベーターをですね、支援する母体が5年経っても85%の方はまだ存続しているんですね。それはインキュベーターが無い状況で起業した方の数倍高いんです。その成功している割合が。リエコノミーセンターという社会起業家のインキュベーター組織というのは、色んな社会的な、或いは持続的な事業、或いはコミュニティを中心にそういったような事業を行う方々、或いは新しい生業を実現しようとしている方々、或いは地域経済の変換に取り組むNPOなどの活動拠点となっています。
ここで一番やりたいのはトランジション思考型の企業を応援するという事なんです。
パワーボイントで示している図ではですね、トランジション思考の企業が目指す5つの基本原則を示しています。そういうものを応援したいと思っております。

その1つ目の原則は適切な形でローカルであるという事なんですね。適切なローカル性と言っているのはですね、事業の形態が、地域によってもローカルであるという意味合いが異なるからなんです。

2つ目の原則は適正な資源利用です。化石燃料の需要をなるべく0に近づけるか、或いは0にする。そして、その他の環境負荷も0に近づけるか、0にする。それだけではなくて、傷付いた環境を再生するような事業という事です。

そこではですね、揺りかごから墓場までを考える経済だとか、循環型経済だとか、そういった色々な発想が生きています。

また、トランジション思考の企業というのはですね、地域の仲間の1人の提案をとても大事だと思っていて、つまり地域に対してきちんと説明責任をとり、地域の時でも中でも良き市民であり、地域のみんなと仲良くやっていくような企業である事を目指しています。

ここでは例えば協同組合といったモデルが有効でしょう。

また、トランジションタウンの1つの原則ですね、色んな予測不可能な状況や災害に対する、耐える力をつけるという事も大事なんですけれど、地域の経済あるいは地域の生態系がダメージを受けても耐えられるような起業○○というような事も考えています。
また、単なる利潤追求ではない利潤以上の物を求める事がトランジション思考企業の原則です。もちろん利益を出してもいいんですけど、利益を出すのが中心の目的ではないです。地域に何かの良い物をもらたす、メリットをもらたす結果として利益も生まれるというものです。

リエコノミーセンターというのは新しい事業を立ち上げるための孵化器、インキュベーター、彼らを巣立ちできるような環境を提供する場所です。そして、そういった起業家たちが一緒に仕事をし、また一緒に集まるような空間でもあります。

いま、50人ほどの起業家たちをサポートしています。この場所というのは皆が繋がり会うネットワークを作るための中心拠点、ハブにもなっています。

もう1つ、お話したいのが、お勧めしようとしている興味深い取り組み、それは、寄付の文化、分かち合いの文化、価値の交換の広い解釈という物を目指しています。

このセンターは誰でも比較的容易にアクセスできるようにしています。ですから、お金を少ししか寄付できない人はその少しでもいいですし、お金以外の形で、協力できる人は、そういう形で協力していただく。そしてより経済的な余裕が有る方には、より多く経済的に貢献をしていただくというようなシャッフルを作ろうとしています。
メンバーにはですね、互いに助け合うような関係性を持つことをお願いしています。つまり、地域にできる貢献をし、このセンターの○○で、できる貢献をしていただく。他のメンバーとも友好的な、協調的な関係を作る。それで、例えば外部から清掃業者に清掃に来てもらっているわけではないので、きちんと掃除や後片付けをする事を、お願いしています。

「それで本当に上手くやって行けるんですか?」と疑問に思う人もいるでしょう。○○でいます。

ただ、こういう実験を行う事が大事だと思っているのです。

次にご紹介するのは今までお話した中で私が一番気に入っているプロジェクトです。
地元起業家フォーラムと呼んでいるものです。

さっき申し上げましたトットネスに到着した当初、社会起業家を応援するような、巣立ちができるような環境ですね、インキュベーターを作りたいと考えておりました。
巣立ちができるような、環境を作ろうと努力しましたが、次から次へと色んな障害にぶち当たりました。

なかなか一筋縄ではいかないので、それでも諦めるつもりは無かったので、それなら1日でできるインキュベーターをですね、いわゆる社会起業家たちが巣立ちできるような1日ワークショップをやろうと決めたのです。

どういうものかと言いますとですね、1日掛かりのイベントを開催しました。そこに、既に色んな起業をされている方、あるいはこれから事業をやりたいと思っていらっしゃる方を、お呼びしました。

更に、そういった事業に投資ができる投資家たち、あるいは投資してみたいと思っている、【見込み投資家】たちも、お呼びしました。

そして様々な、そこでの触媒のような働きができる人や、全部、上手く良い方向に持っていけるような何かの役割を果たせる人たちも、お呼びしました。

それがどういうような1日の流れになるかを説明したいと思います。そこでは本当に魔法のような不思議な現象が起こり始めるのです。

最初はですね、皆のやる気を起こす、元気付けをするような方々のスピーチで授業が始まります。

次にですね、蜂のようになるという活動を行います。

2時間ほど掛けてですね、今まで小さなグループに凝り固まった人たちに、他の人たちと交流するように話します。そして、そこにいる方々が互いに知り合えるような切っ掛け作りをします。

私の友人のハウが、そういうワークのファシリテーションをしている写真です。ここではですね、星座、コンステレーションと呼んでいるワークをしています。そこではですね、「具体的な何かの事業のアイデアが有る人は、こちら側に集まって下さい。まだ何かしたいけど何がやりたいのか、よく分からない人たちはこちらに集まって下さい。」という風に言って、その人々が自然とそういうグループに別れるように仕向けます。「起業家の方はこちら、投資家の方はこちら…」という風に別れて、お互いに知り合いになっていただきます。その時に、丁度今朝やったようにしてですね、持ち回りでマイクを持っていただいて自己紹介していただき、そのワークショップに何を期待しているのかという事を抱負を語っていただきます。

そこで、互いに打ち解けて人間関係ができ始めます。冒頭で大村さんがご紹介下さったようにですね、社会を変革しようと思ったら人間関係作り、ネットワーク作りが何よりも大切だと私共も考えております。特に社会起業家が元気付けられるような環境を作る時には顔の見える関係を作る事が何よりも重要です。事業を起こす方と、それを応援するような方々との間の人間関係作りが不可欠です。

次はオープンスペースという活動を行っているところの写真です。ここではですね、自由に参加者が定義したテーマで自由に集まって討議をしていただきます。この2つについては大変○○○。つまり、クライアントさんからすると、自分が会いたいと思っていた相手と会え、そして学びたいと思っていたテーマが学べたと多くの方がおっしゃって下さいます。

その様子ですけど、大体、こういうイベントには130人くらいが集まる事が今まで多かったです。

ご覧のように多種多様な方々が参加します。

トットネスで、一番先輩のですね、高齢の起業家が、これから始めようとする本当の若手の起業家に、ここではアドバイスを提供しています。そういうような交流ですね。

このオープンスペースというワークの後は地産地消の○○で作られたランチが運ばれて、こうした食事の取り方が更に関係を深めています。お昼の後はですね、地元のリーダーたちによる経験交流の時間となります。

今年のテーマは循環型経済でした。このエリックさんはですね、3年前に行った1回目の地元起業家フォーラムにも参加されたのですが、彼はですね、コーヒーショップで捨てられたコーヒーの豆カスでマッシュルーム、キノコ類を作る様な事業を始めました。
次が、1日の1番のハイライト○○○。つまり地元の起業家たち4人がそれぞれ自分の事業計画を参加者に発表、紹介する場面です。

そこに登場した起業家たちはですね、経済的な支援、そして経済以外、お金以外の支援を要請する機会が与えられました。

あらかじめ、ここで発表する起業家たちの事業については事前の選考をしています。十分な見込みの有る起業家たちに、ここで発表の場を与えています。

ここから本当に魔法のような現象が起こり始めるのです。冒頭で私たちは参加者全員が投資家であるという事を訴えます。何故でしょうか?何故ならば、地元の経済が自分にとって関係ない人はそもそもいないからです。そして誰にとっても町で、こういう新しい事業が生まれる事は他人事ではないからです。誰しも潜在的な社会事業のための投資家、色んな意味での投資家であり得るのです。

ここで発表されるのはですね、若者が中心に進めているリビングプロジェクトと呼ばれるような、若者が新しい生活空間を作っていく事業の発表です。

この若い起業家たちはですね、新しい住宅を作れる土地を探していました。そして資金を求めていました、住宅を造成する経験を持った方々のアドバイスを求めていました。

この場でですね、色んな方が名乗りを上げて活動のための資金も随分集まりました。また彼らに色んなアドバイスを提供するアドバイザー役も何人か申し出が有りました。それだけではないですね、例えば、経営書の書き方をアドバイスしますよとか、色んな形での協力の申し出が有りました。

また、この関係者にマッサージのやり方を指導しますと名乗りを上げた方がいたんですね。つまり住宅開発の本格事業が始められる前に最初はマッサージ師として副収入が得られるようにしようという事でした。
そして無料で労働奉仕をしますよという人も登場しましたし、

○○の手伝いをする人、あるいは宣伝活動のお手伝いをする人も、何人も名乗りを上げました。

こうした地元起業家フォーラムというのも今年で3年目になります。今年のイベントでは5つの新しい事業が紹介されました。
今ご紹介したリビングプロジェクトという事業の他、再生可能なエネルギーの事業が1つ、地元の林業の事業が2つ、そして地元に根差した農業の事業も1つ、ここで発表の機会が与えられました。

このイベントで、5つの事業○○約5万ポンドのお金を集める事ができました。

その大半をですね、5つの事業の内の2つの事業に対する投資家による先行投資という形で提供されました。

また、非常に有力な法律事務所の方もイベントに参加して下さってですね、このプロジェクトのために1年間無料で法的なサービスを提供する事をおっしゃって下さいました。

更にマーケティングや宣伝の専門家の方が無料で応援するとおっしゃって下さいましたし、ビデオ製作のプロの方もボランティアとして応援して下さることになりました。建築、計画作りのプロ方も応援して下さる事になりました。

更に土地を寄付していただく方、労働を寄付して下さった方、研修を提供して下さった方、色んな方々が行動しました。

2年前に初めて、このフォーラムを開いた時にはですね、コミュニティ支援型のCSA(地域支援型農業)の事業を開始しようとしている小さな農家の方が登場しました。

そういう様な取り組みに対して、どういう寄付が寄せられるか全く予想がつかなかったのですけれど、約2千ポンドの寄付が集まった他、果樹の苗25トン、そして、家畜の餌2.5トン、そして馬を飼育するための小屋を1つ、その他、マッサージ○○。ラジオ番組の出演の機会、ビデオ製作の援助、そして沢山のハグが寄付されました。

こうした取り組みが段々と本格化しまして、今までサポートした新しい事業との間の相乗効果も生まれつつあります。

例えば1回目の起業家フォーラムではですね、コーヒー豆の残りカスでマッシュルームを栽培する方が自分たちのアピールをしました。

その同じ年にですね、地元で新しくビール工房を作る事業の方がアピールをしました。

そして、2年後の第3回の起業家フォーラムの時には、その2つの会社が懇親会の主催者になりますという事を約束したのです。

その後、マッシュルームの事業とビール工房の事業の人が互いに話し合って色々なアイデアが生まれてきたんですね。例えばビールを作った時の残りカスでマッシュルームを栽培できるんじゃないかという話が有りました。

実は、それができる事が分かりました。

次にビール工房の人も思ったのですね。この凄く穂香な旨味の多いオイスターマッシュルームと呼んでいるマッシュルームでビールの味付けが出来るんじゃないかと。

実は、それができる事が分かったのです。
ですから、今年の3回目の起業家フォーラムで、いよいよその製品が発表されました。循環型○○という名前のビールです。

そのビール工房のオーナーがですね、循環型経済をプラスにとらえたものだという風に自負しています。

私たちはですね、経済の○○である事、起業家である事、あるいは投資家である事の意味を広く解釈しようとしています。

経済発展の観点から言えばですね、地域内での投資を育成する事を目指しています。このイベントは地域の人々が地域の事業にお金や色んなリソースを投資する機会を提供するものになっています。

それは地域にある金銭的な資本だけではなく色んな○○を持った社会資本を導入する機会となっているわけです。

それは英国で内需拡大だとか企業誘致などの標語で言われている従来の経済発展のモデルに対するオルタナティブになっているのです。

英語で○○。というのは要するに企業誘致というようなプロジェクトで多くの自治体では地域振興のために外部からスーパーを誘致したり、また、有名なコーヒーショップのチェーン店を誘致したりしますが、一見それが経済振興になっているように見えて実際には、それほど雇用は生まれないし、元々有った事業が潰れていくという様な負の影響も多いわけです。
一方、私たちが、推進している経済発展のモデルではですね、本当に地元の知り合いの人に投資をするわけですから、例えばお金を貸してもすぐに、それが返金される、利子で儲けられるという事はそれほど期待されません。そして、低利子無利子でもいいという気持ちでお金を出してくれる方も多いわけです。そういうのを英語でPatient capital、気の長い意思を持っているといいますか、忍耐力の強い、あるいは長くなって、待つ事をいとわない人という風に私たちは呼んでいます。

他にも、こういったオルタナティブな経済モデルを推進するような方法が有ります。例えば英国にはですね、地域に株を売る事が許可されている協同組合の形態が1つ存在しています。

また、有名なクラウドファウンディングも注目すべき方法の1つです。私たちが○○もクラウドファウンディングと言えます。
このイベントでは全ての人が参加する事を大変重視しています。そして、全ての人が何らかの形の投資家であるという風にとらえているのです。

今ご説明したイベントや、その他のプロジェクトというのはですね、私たちのトットネスの地域に興味深い成果をもたらし、注目すべき変化をもたらす力と成りつつあります。

まずは、何より多くの地元に根差した企業が生まれています。そして地元でも雇用や生業も、少しずつですけれど増えてきています。

地域起業家フォーラム、そしてリエコノミーセンターというのが、新しい事業を立ち上げようとしている方々、その他の経済的な主体、アクターの方のための支援基盤を提供し始めています。

もっとエキサイティングな事はですね、人の繋がり、ネットワークが広がっている点だと思います。色んな起業家たちが互いに交流をして関係作りを広めているばかりではなく、投資家たちの間で広められたネットワークも、できつつあります。

その結果、地域で新しい起業家精神の文化が培われつつあります。

冒頭で自分がカリフォルニアのシリコンバレーの出身だということを申しました。そういう意味で私はトットネスに来た時はよそ者、外国人でした。でも、よそ者だからこそ、違った目で、その地域の状況を見る事ができたのだと思います。

トットネスに私は到着した当初はですね、色んな地域の人たちも、そういう新しい事業を起こす事に関して、あまり自信が持てない状況にありました。例えば人に話をしてみると「私はいつかパン屋さんを開きたいという夢を持っています。」と言います。じゃあ始めたらどうですかと私が勧めると「いやあ、私にはどうせ出来ないでしょう。」と、どうしても、ためらいがちな人が多かったです。

また、非常に悲観的な、ひねくれた見方をする人が大勢だったんですね。誰かが、「私がベーカリーを始めたいんですと言っても、あなたがそんな事できるわけないでしょ。前やった人も失敗してるから、二の舞を演じるだけですよ。」という風に否定的な言い方をする人が多かったのです。

でも、そういった雰囲気が、変わりつつありました。今は何かを始めたいと思っている人がですね、始めれば地域が応援してくれるという気持ちが持てるようになっています。

そして孤立感が解消され、地域の仲間であるという意識が生まれつつあります。そうしたなかで私どものリエコノミーセンターに対する問い合わせの電話が増えているんですね。例えば「私は全く新しい考えのカフェを始めたいんですけど誰か募集してくれる人はいませんか?」という風に問い合わせが来るようになっています。

最後に強調したい事は、こういう事は、どこでも実施可能だという事です。つまり、再現可能な1つのモデルが出来つつあるという事を言いたいですね。実は私たちがやっているようなものと似たような起業家フォーラムを来年の春にロンドンで実施する計画が進められています。その後、英国の各地6~7ヵ所でも似たような準備が進められていますし、ヨーロッパ○○の方でもそういう形の○○○○始まりつつあります。

より詳しくお知りになりたい方は是非こちらのWebサイトをご参照下さい。

残念ながら全部英語のみですけれど。

私からは以上です。ありがとうございました。

www.tinyurl.com/LEF2014

 

 

 

 

 



質問者1

私は地元の浜松で食品の調味料を作っていているメーカーの人間です。で、私も同じカリフォルニアのシリコンバレーから○○として○○。

僕が質問しようとしたのはですね、先ほど食品のところで、大型のショッピングセンターとか、大型のスーパーマーケットよりも、地元のスーパーマーケットで買った方が、仕事も生まれるし非常に良い循環が生まれるという○○という物が、あったと思うんですけど、やはり我々の物は確かに総論して地元で買った方がいいのか、ローカルなスーパーマーケットで買った方がいいというのは分かるんですけども、そこで今度、規模の経済の話になってきて、どうしても価格を比べたりすると、価格が○○の方が当然仕入れも○○○大きくなってくるので安くだせる。そうすると、どうしてもこう、価格って物を見せられると人は安い方に流れてしまうっていうのが有って、そこにこう、私としてですね、今回のトットネスでやっているような形でですね、いかに、ローカルなスーパーマーケットを使う事によって、信用効果というか、○○が生まれて、ある程度の、お金が、キャッシュが残った。で残った事によって経済が、ある程度その、プラスに働いたという事が実証されていると思うので、そこが更にもう少し引き出せる話なんですけども、じゃあその、実際に大手で売られている価格よりも、何%くらい高くても、あえて、ローカルのスーパーマーケットから、買った方が最終的には自分のところの、地元にもお金が戻るという、そういう、追求というか、エッセンスとか、そういった物が有ればですね、是非教えていただきたいなと思います。


ジェイ
大変興味深い、いい質問ですね。
ちゃんと答えようとするんだったら今日の午後一杯使わないといけなくなっちゃいますので、簡単な回答をします。
非常に強大な企業に対抗する事は確かに容易な事ではありません。
社会変革に関わりたいと思う人たちとして、まず、常に念頭に置きたい事はですね、人間の動機や行動というのは、そんなに単純な物ではないという事、つまり人間というのは単なる利便性の値段の損得勘定だけでは規定される存在ではないという事です。
確かに値段と利便性とは人々の行動を左右しますが、それ以外にも合理的なもの或いは合理的ではない直感的な様々な動機が人々の行動を左右します。

私たち、こういった今の世の中の大抵の大きな課題に対応しようとする私たちの、このリエコノミーやトランジションの事業というのはある意味で、文化を転換させる事をもたらしています。

どの様にして人々に気付きの契機を与え、行動の変化をもたらしていくか僕がいつも考えている事です。

実際に大手スーパーじゃなくて地元の小売店にシフトした例を上げてみます。
元気のある健全な地元経済が、どういったメリットをもたらすのかを、○○を教育した結果、そういう地元にお金を○○するような行動が生まれてきているんです。

確かに地元のお店で買い物すると、大手スーパーよりも多少高いかもしれませんが、それは元気な地域経済を作る事への自分の投資だと考える方が人が増えているわけです。
トットネスをはじめとする色んな地域ではですね、お金はなるべく地元で循環するようにするため、そして意識を高めるようにするために地域通貨の制度を始めています。

アメリカでは多くのコミュニティで地元でショッピングをしよう、地元第一主義でショッピングをしようという運動が行われていて成功しています。
ただ、簡単ではありません。一歩一歩進めていかなければならない事です。


質問者2
色んな形の投資が有るんだなという事を理解できました。ハグでもいいんだと。ハグだったら僕、今でもできます。
で、そうすると色々な立場の投資家が必要なんだなと、お金以外にも。で、さっきの話で有力者を取り込んだという話が有りましたけど、何となく僕たちの感覚としては政治は市民の事を分かっていない。役所は融通が利かない。企業はお金が○○で、それに対抗するのが市民活動という偏見思い込みかもしれないですけど、でも今の話を聞いて政治家も役人も企業も仲間にしなきゃいけないんだなと、そんな事例がさっきありました。
浜松で、政治家や、役所の人や企業の人を見つけて仲間にする方法やアドバイスが有れば教えて下さい。
ちなみに僕も企業側です。
お願いします。

ジェイ
的確なご質問ありがとうございます。
まあ、それには色んな形が有ると思うんですが、まずは人対人であるという事が大事だと思います。

残念ながら、官僚制度や事業のシステム、ある意味で人間は2重人格になってしまっている状況が有ると思います。

例えばですね、こういう風におっしゃる方が多いんですね。「いやぁ、本当はね、そういう事したいんですけど、私もね、ビジネスをやっている関係上こういう風にしかできないものだから…」と言われるんです。
でも実際にはそうしている結果、こういう悪い結果が起こっていることは分かっているんだけど、どうしようもないんだ、手を縛られているんだと、おっしゃる方が多いです。

つまりですね、自分の家などでも日常生活では1つの価値観を持っているけれど、職場にいた時に、どうしてもその中で価値観を置いていかなければならない。
全く違う価値観の中で働かなければならないというケースが非常に多いです。

だからこそですね、活動的な市民としてですね、企業あるいは政府の中の権威有る立場にある人たちをですね、本当に人として、しっかり向き合う事が大事だと思うんです。

私たちの経験ではですね、そういう毎にアプローチをとったからこそ、そういう方達と関係作りができたのではないかと思っています。


質問者2
ありがとうございました。市長とハグします。




質問者1
加工した食品は勝手に作れない物なんですか?

山本
ライセンスの問題です。食品加工とか、そういった事になって、「作れる」んですれけど、販売は出来ないんです。販売するためには食品加工施設っていう物の保健所を通じた…

質問者1
法律絡み?

山本
法律絡みです。なんで、作れますし、生産者の方々が作って、皆で食べている。売れる形態まで持っていってPRしていこうというような感じです。

質問者1
登録するには結構難しいんですか?

山本
加工施設ですか?

質問者1
何を言っているのかというと、家の嫁さんもそうなんですけど、家庭の主婦でも子供が生まれて働きたいんだけど働けないっていう人、結構いるんですよね。例えば食品なんかは難しいのかもしれないですけど、物作り、いわゆる内職で何かちょこっとやるっていうのは有るんですけど、内職をもっと越えた部分で、そのままで必要な物を作れるような、何かただそういうイメージの商品だと思うんですけど、家庭で作れるといいなあと思いまして、そういう仕事がやりたいんですが、この時間、家でやれれたらいいなと思いまして、そうしたら、「こうして、こういう物を作ってくださいね」って、そういう人に投げれたらいいなあと思うんですけど…

山本
そうですね、まさにそういったイメージが有ります。ちょっとだけお話させてもらうと、プロダクターズストアというのを考えてまして、よくあるコミュニティカフェスペースって有るじゃないですか。人が来て交流をしてなんぼみたいな感じ。だけどカフェなので、そこで皆さん飲み食いしてくれないと、やっぱり収益は上がっていけないし、継続してやっていけない。そのコミュニティカフェをプロダクターズストア的な形で、そこに併設して、本当に簡単に出来ます。その設備自体は。本当に大掛かりな物ではなく家庭でできるような、この程度であれば、ロット100個の程度であれば本当に簡単にできます。その物を簡単に作っていただいて、コミュニティカフェで、そこに来るけれど、そこに来ると色んな人と出会えて、自分が生産している、自分の親族、隣の人が生産している物で、この施設を使って何か作れる。そういった物をどんどんPRしたい。コミュニティカフェで交流もしながら、そこで生産もしながら、そこでも販売もしながら、それ以外のマルシェだったりネット販売で、していきながら、で、ネット販売って食品だと受注で売る。そういった形になりますけれど、色々そういった構想もしながら、本当に誰でも、誰でもっていうと、ちょっと困るんですけど、精査されたされたプロダクターの方が使えるような施設を考えております。


質問者2
8月から障害者の就労支援施設を立ち上げたのですけど、時給を払って訓練してるんですけど、ビジョンとして新しい社会起業家を育てようっところでやっていまして、一緒にビジネスモデルを作るコンサルタントをしていただけるのかなあと思いまして、後でお話出来たらなあと思います。

山本
よろしくお願いします。障害者の施設といいまして、 実は浜名湖カスタードの第1ロットの加工は地域の障害者の施設でやっていただきまして、そういった事も1つの社会貢献活動というか、本当に単純作業になるんですけれど、また、後程、よろしくお願いします。


質問者3
色々プロダクターの方々の候補を見つけられたりする。で、候補はやっぱり食品関係、果物だとか、農作物だとかで、工業製品みたいな物を作る方もいらっしゃるのですか?

山本
集団で工業製品になると、あまり、無いです。でも、物作り、機械を作られている方もいますし、デザインをやられている方も1つの生産者。後は雑貨とか、染物とか、そういった物をやられている方も1つの生産者。で、やっぱり1人だけじゃできない。で、「プロダクトリング.com」という物を通じて色んな人たちの出会いを創出していくという物を考えているので、例えばオリーブオイルのプロダクターの方はスペインから直接輸入されている方なんですけど、あと、有機でタマネギを作られている方、あとは、お酢を作られている方。この3人のプロダクターの方が集まって、やっと1つの商品ができる。で、それをパッケージングするために、じゃあ、どこかのデザイナーにお願いしないといけない。そういったデザイナーも、できればプロダクトリングの中でやっていくような事をしていて、で、自分たちよく言うんですけど、身近に有る、家に有る色々な物って有るじゃないですか。で、こういった物も、どこから来て誰が作って、どんな思いが込められているのかって、なかなか分からないもので、多いと思うんですよね。そういった物が分かるような物を作っていきたい。で、レストランに行っても、この素材は誰が作って、どんなこだわりが込められているか、そういった事までが分かるような商品展開をしていかたいなと思っています。


質問者4
実際自分の家がミカン農家でして、ちょっと傷物になっちゃったりだとか、凄く美味しいんですけど表面が親指より1つ大きい傷物だと市場に売れないといって近所の人に分けている状態なんですね。そういうのを加工してジュースとかにできないかなとは思うんですけど、実際JAとかに出すと農薬の回数が決まっていたりだとか、表面にちょっと傷が付くと、もう、お父さんとかが目の色変えて虫除けを撒いたりするんですけど、実際プロダクターだなって思う人を選んでいるっておっしゃっていましたけど、無農薬だとか有機だとか、有機栽培も、どういう物で有機なのか人それぞれ違うと思うんですけど、そういうのって、何か決めがあるのかなって…

山本
その規程は今現在「具体的にこういう規程なってます。」という事は無いです。有機の方もいれば、農薬を使われている方もいる。ただ、農薬を使うのも、やっぱり理由が有ってそういう事に辿り着いていると思うんですね。なのでそういった事を発信をしていく。ただただ農薬を使うから良くないんだよとか、これは農薬付きだよとか、という訳じゃなく、本当にその物が、何なのか源を知るっていう事を大事にしていこうと思っているので、正直にお伝えしていく。というような事で、やっていく事に共感していただければ、私達は仲間として是非一緒にやっていきたいなと思います。
ミカンってカスタードっ合わせると美味しいデザートになります。

渡邉
2番目の事例報告に移りたいと思います。次の事例報告はプロダクトリングの山本洋士さんです。
簡単に、ご紹介します。
山本さんは1984年生まれの29歳です。
浜松生まれの浜松育ち。
地元の高校を卒業しアメリカへ、単身で留学されたそうです。
7年間、アメリカでの生活を終えて帰国されたそうです。地元の水産会社から、浜名湖の漁業の仕事を勧められました。その後、市民活動団体の立ち上げを機に、様々なプロダクトに携わる事になって、今に至っているという事で、詳しくは中身を、これからのお話でという事で、よろしくお願いします。


山本
よろしくお願いします。
ご紹介いただきました、山本洋士といいます。名札の方にはHIROって書いてあるんですけど、結構、皆さんにはHIROとか、ヒロさんとか、たまに山ちゃんとか言われたりしているんですけど、気軽な感じで呼んでいただければ、いいかなぁと思います。よろしくお願いします。

今回「気軽に楽しく地産地商」という事で、何か、どっかのテーマに興味が有って、こちらの方を選んでいただいたと思うんですけど、気軽にお話させていただければと思いますので、よろしくお願いします。

簡単に私のプロフィールの事、渡邊さんに紹介していただいたのですけど、もう1度、簡単にお伝えします。
浜松に生まれて育ちました。その後、高校卒業してすぐ、アメリカの方に留学させていただきました。

何でアメリカに行ったかっていうのも、特に、浜松を出たかったのが強く有りました。
浜松の中でも田舎の方で、庄内半島、村櫛。ガーデンパーク、花博やった事があるところとかって言うと、よく分かるかもしれないですけど。やっぱり、あそこにいると、コンビニも無い、商店街しか無い。商店街もどんどん畳んでいく。そんな中で、なんかこう、新しい景色を見てみたいなぁ、という事が有って、自分の友達なんか皆東京行ったりとか大阪行ったりとか色々地方に分かれたんですけど、ちょっと普通じゃない事をやりたいなあというのが強く有りました。なので、じゃあ行くんだったら凄く遠くに行ってみようというような事で、アメリカ。まあ、海外に行ってみようという事で、本当はカナダに行きたかったんですけれど、なかなかカナダに行くための支援、サポートがあまり無くて、たまたまアメリカに行けたので、アメリカに行きました。

で、アメリカで留学生活を始めて、それで4年くらいで帰ってくるのが普通なんですけれど、ま、色々向こうの生活が楽しかったりだとか、活動を始めたりだとか、最終的には7年いました。
1年間日本に帰ってきてアルバイトというか派遣でスズキのラインをやったりだとか、そういった事もあったので、トータルだと8年間は留学生活みたいな感じです。

で、7年間アメリカの方に住んで色んな事をやらさせていただきました。
で、帰ってきて何をしようかって言っても7年も向こうに行っていると、凄く、日本に帰ってきてもアウェイなんですね。

で、地元に帰ってきて花博が終わっていた。花博、10年前の花博まったく知らない。
工事されてるダンプカーが山のように通って行った事しか覚えていない。で、浜名湖大橋ってやつが有るんですけど、あれは昔は有料だったんですけれど、無料になっていて、ゲートみたいなのが無くなっていて、なんかこう、どこに帰ってきたのかなっていう感じが有りました。

で、仕事をやらなきゃなって事で、たまたま自分の親友のお父さんが会社をやっていまして、その会社にバイトでいいから来いよって言われて行きました。
そこが、先ほど紹介していただいた水産加工会社でした。

水産加工会社をやりながら、ちょっとマルチなんですけど、色んな事やっているんですけど水産加工会社をやりながら、冬の間は浜名湖の特別採捕という漁がありまして、浜名湖の漁、色んな種類の漁が有るんですけど、アユの稚魚っていうのが浜名湖で捕れます。

浜名湖で捕れたアユの稚魚を養殖して、それを天竜川に放流するとか、岐阜に行って放流するとか、そういった事をする会社をしてたんですけど、その当時は、もう養殖は止めていて、主には稚魚を捕って養殖会社に売るっていうような事をやっていました。
なので、一応漁師をやっていました。

漁師をやっているから魚なんかも色々入ってきて、魚の販売もやっていました。魚の販売をやっていて、未利用魚、雑魚とかがいまして、雑魚を販売、加工するような仕事を水産加工会社で、やりながら、でも一応ショップにもなっているので、そのショップで、観光客とかが来たら販売すると。
でも観光客も当時、ほとんど少なくなっていて観光客だけじゃ、だめだなぁという事で新しい商品を開発して地元の商品を、当時は地産地商という概念は無く、地産他商。要するにとにかく作った物を外に売ろうっていう感じ、外に売らないと駄目じゃないのかというような事だったんですけれど、それじゃちょっと地元との関わりが薄いなという事で、お土産屋さんっていう体系をやめて地域の店にしようって事で仕入れた魚を鮮魚で販売するなど、凄く地域価格で販売するし、自分たちこういう活動やっているんだよって事をPRしてポスティングとかスクーターで周りながら朝4時くらい、地域の人たちのポストに入れていく。そんな事もやらさせていただきました。

その時に色んな商品の開発とか、未利用資源という、資源でいうと使われていた時期を越えてしまうと使われなくなってしまうような物、そういった物がお金をかけて棄てられていく。浜名湖なんかでも、色んな農作物はじめ水産物ってとれています。ただ、使われる物と使われないものが凄く仕分けされて、使われないものが棄てられてしまうような、お金をかけて、どこかの業者に引き取ってもらうような、そんな環境って、これは面白くないなって事で、そういうのを活用するような仕事に関わりながら、だんだん地域が、そういうのに目を向けるのって、面白いなと思って、で、農家さんの未利用資源だったり、漁師さんから出る未利用魚、雑魚だったり、そういった物を有効活用してやる事に、喜びを感じるようになってきました。
で、そこから色々とあったんですけど、その会社自体、今現在色んな不幸があって、無くなってしまっています。で、私自身起業して、そういった商品開発に関わる仕事をしています。
で、起業したのが今年の10月なので、まだまだホヤホヤのペーペーです。ただまあ、そういった事を、色んな経験をしてるって事も自分自身は感じていますし、通常だったら色々リスクが有るだろうとか、色んな大変な事とかって言われると思うんですけど、やっぱり、気軽に考えていこうというのは自分の中にあります。
ビジネスをやる上で、それが正しい正しくないかは分からないんですけれど、とにかく何でも挑戦していくというような事を1つの自分たちの企業のコンセプトとして考えています。
色んな、本当にこれやっていて意味が有るのかなっていう事、物凄く沢山有ると思います。ま、そういった事を色々挑戦して、その中から色んな人の繋がりを集めていく。こういったビジネスモデルを作りたいなって事で、今回、簡単に話させていただきますが、プロダクトリングプロジェクトという物を考案しました。プロダクトリングプロジェクトという物が、どういう物かっていうと、プロダクトリングというのは造語で、私が創りました。
プロダクトというとやはり商品とか、そういったイメージをされると思います。あと、プロデューサーというと、何か作られる生産家の人たち、というようなイメージだと思います。
で、リングってING。INGというと循環するとか、発展していく、そういったようなイメージを私は持っていて、それを引っくるめて繋げてプロダクトリングとプロジェクト、プロダクトリングプロジェクトを立ち上げました。

で、その中で地域の、こだわりを持ったり、思いを込めて作っていられるプロデューサーの方々、そういった方々をプロダクターというようなくくりで、自分たちで呼んで地域にいるプロダクターの方々を開拓をしていく。そういったような活動を現在しております。

プロダクターってどういう定義でプロダクターになるかというと、商品の開発とかに関わらず、その物に対して自分が凄くこだわりを持っているとか、思いを掛けているとか、そういった物を生産されている方にインタビューを掛けて、自分たちの中で、この方は本当に地域の事を思っているのかとか、どんな思いで作っているのかという事を精査した上で、この方は本当に地域のためになるプロダクターだという事で取材させていただいた物をホームページで公開する。今のところホームページは開設中です。「プロダクトリング.com」という事で、今年中に公開できればなと思っているんですけど、もう少々お待ち下さい。
で、そのプロダクターの方々に出会って、思いを引き上げて、それぞれのプロダクターの人たちの商品なんかをホームページ上で紹介、公開、販売させていたたく予定です。
そういったプロダクターの方々って、主には生産者になるわけですね。第1次産業といわれる。生産者の方々って、元々は生産がメインでやられているので、なかなか生産以外の事って、やりきれないところが非常に有るなと思います。自分自身も水産加工やっていて6次産業化といって会社の中で補助金とかも取って大々的なプロジェクトとかやったりしていたんですけど、結果的にいうと、続きません。生産者の方々に何か開発をしろって言うのは凄く酷だなあと感じております。で、そういった中で、どうしたら気軽に生産者の方々がやれるのかなあという事を考えて、今って色んなこういう、お茶とか、今日のお弁当とか色んな物が有ると思うんですけど、大きなところが作っている物って多いなと思います。
で、午前中のジェイの話にも有ったんですけれど、本当に大手の方って物凄い力を持っていて、その分野の法律を作っている。
この商品がいいんだと言ったら大手の人たちは莫大なお金を掛けて私たちを「これがいいんだ!」という風に洗脳されてきている。何がいいのか分からなくなってきているような、そんな環境にあるなと思っています。それじゃちょっと太刀打ちできないので、地域の本当にこだわりが有る身近にいる生産者の方々が気軽に作って、それを沢山作る必要は無いんですね。なので例えば商品開発するっていった場合、本当に小ロットで、加工業者と繋げて、それを生産者の繋がりが有る人たちに、配るとか、例えば普段、お歳暮とか、お年忌で、1つの箱菓子を買っていたけれど、それをやめて、自分たちで何か作っているわけだから、それを簡単に加工して、例えば贈る分のお金だけ掛けて自分たちが加工した物をお渡ししていこうか、そこからもしかしたら、その友達の方が、これいいね、じゃあ買ってみようかっていう風になるかもしれないし、例えば、それを作って販売するという形に持っていく、というそのプロセスを、もっともっと広く公開して、で、その元々ある1次産業のところ、そこががどんどん活性化していって、本当にこだわりをもっともっと持って、生産して行けばい
いなあっていうのが、1つのコンセプトとして、有ります。

折角なので、事例を話ししないといけないなあと思いまして、1つだけ、1瓶、持ってきました。で、この中に入っているシールがプロダクトリングのロゴシールなんですけれど実はこれ、本日限定で20個用意しております。なので、ご飯の後のおかず、スイーツに、20名分しか無いんですけれど、お配りできればなあと思います。で、私たちプロダクターの商品という事で、プロデュースさせていただきました。内容どういう物かといいますと、実は瓶なんですけどカスタードなんです。「浜名湖カスタード」っていう商品で今回企画させていただいて、自分たちが企画をして、生産者の方に、こういう物を開発してみましょうよっていう風に話をしに行って開発しました。主な原材料は卵を1つメインの原材料として使っています。この卵は湖西市で作られている、こだわりの生産者の、ウズラの卵から作ったカスタードクリームです。
で、ウズラの卵って3つくらいのデメリットポイントが有りまして

小さい
加工が難しい
栄養価が高すぎる

色々あるのですけど、1つ1つを加工業者さんにお願いしたら、これ、物凄いお金になります。だけれど、小ロット。例えば100個とか、そういったもので小さな加工施設でやれば、こういった物もそんなに高くなくできます。これをバンバン販売して収益を上げようとすると、本当の生産のところが追い付かなくなるので、これは切っ掛けだけにしよう。もし、これが本当にどんどん売れるようであって、更に加工業者との折り合いが付くようであれば大量生産してもいいし、元々は、こんな物も作れるんだとか、こういった物が商品で有るんだとか、そういった形で、生産者が露出していけれる、切っ掛けが作れればなと思っています。
なので、色んな地域を回らせていただいて、様々な生産者さんとお話させていただく事が多いんですけれど、皆さん、物凄くこだわりが有ります。栽培にこだわりを持っていたりだとか、色、形にこだわりを持っていたりだとか、色んな思いを込めています。なので、そういったプロダクターの方と繋がりを持ってやっていければなというのがプロダクトリングプロジェクトというような物になっております。


今後の展望としては、課題となっているのは加工のところです。加工もどこでもいい訳では無いですし、家庭でできるものでも勿論ないです。で、大きな加工施設を構えてしまうと、動かすのに原材料1トンからとか、1ロット1,000個からとか、そういった話になってしまうと、生産者さん全然太刀打ちできないので、今考えていて色んな方にお話をしているのが、地域に有る共同加工施設、そういった物を立ち上げられないかなという風に考えております。
で、加工施設で食品となると、衛生問題とか色々な問題が発生してくるんですけど、そういった事も1つ1つクリアしていきながら地域の商品を地域の方々にもっと知ってもらうための切っ掛け作りといった事をやっていくために、この共同加工施設で誰でも気軽に、自分の場合は「気軽に楽しく地産地商」を自分自身がやるっていう事よりも、「気軽に楽しく地産地商」をやりたいとか、やれる可能性が有る生産者の方々のサポートをする商品開発のコンサルタントだったり、そういった事をやらさせていただいております。
大体プロダクトリングのプロジェクトの話はこれくらいなんですけど、何かご質問が有ったらどうぞ。

渡邉
ありがとうございます。
プロデュース、コーディネート、コンサルタントのような、まさにプロダクトリングという企業形態で起業された山本さんです。

2014.11/23
地産地商会議 in Hamamatsu
みんな地元でつながるリ・エコノミー


以下文字起こしです。
渡邉
ここは気軽に楽しく地産地商という事で、誰でも手軽に始められる副業、復業でも構わない。
そんな地産地商ビジネスは無いでしょうか?という事で小さな知恵と工夫で沢山のアイデアを生み出すという事を考えていく分科会となります。
分科会の流れですけども、まず最初に事例報告という事で吉岡さんから20分程度、事例の報告をして頂きまして、その後、質疑の応答で10分程度。
その後、山本さんの事例報告をお願いしまして、同じく20分程度、その後10分程度、また質疑応答としまして、その後、休憩を10分くらい取りたいと思います。
その後、事例報告等の感想などをシェアして頂きまして、その後、自由に交流と言いますか、話し合いの場を持ちたいと思います。
自分の持っている課題みたいな物を議題として提案してもらいまして、その議題に対して一緒に話し合いたいという方でグループになって頂いて話し合うという形にしていきたいと思います。そんな形で進めたいと思います。よろしくお願いします。

それではまず最初の事例報告という事で、吉岡さんにお願いしたいと思います。
簡単に紹介させて頂きますと、吉岡さんは1990年生まれの24歳。福岡県北九州市の出身になります。
大学の在学中の2年前にドイツの環境都市フライブルグを訪問し、日本とは違うエネルギーの取り組みに感銘を受けたそうです。
帰国後、栃木の那須にあります非電化工房、皆さんご存知かも知れませんが非電化工房で半年修行をして来ました。
そこで家とかエネルギーとか、食の自給ということを学んで、月3万円ビジネスを学んでこられました。
そして卒業後、浜松に移住しまして活動中です。
寝るのと甘いものが好きという彼ですけどよろしくお願いします。


吉岡
皆さん、こんにちは。
今日は、この分科会に来て頂きありがとうございます。
今、少し紹介を受けたんですけど、去年、非電化工房と言って栃木の那須にある、変なテーマパークみたいなところが有るんですね。
そこって、電気を使わなくても
「こんなに素敵な暮らしができるんだ。」とか
「こんなにお金を掛けずに、素人が、素敵な家を建てることが出来るんだな。」
そんな、モデルハウスじゃないんですけど、そんな物が沢山有りまして、僕も幾つか作ることに携わらしてもらったんですけど、そういうのを、見学できるところで、大体、家と、エネルギーと、自分の食糧を自給する力っていうのと、後はですね、ここに今出ている「月3万円ビジネス」っていう、まあ、その自給自足しても、やっぱどうしても必要なお金って少しあるよねっていう事で、自分に必要なお金っていうのを、いい事で、小さく稼ごうよ。というので、この月3万円ビジネスというのを向こうで少し学んで来ました。

僕、本当に2年前まで、ただの大学生で、去年1年間一応向こうで家造りとかを学んでたんですけど、何も社会経験が無くて、本当にプロジェクトとかやった事無いんですけど、そんな僕でも気軽に楽しく、こんな風に出来るんだなぁというのを感じてもらえればと思います。

「気軽に楽しく」という事でですね、どういう物が「気軽に楽しく」という事でですね、この月3万円ビジネス、これ因みに聞いた事有る人いますか?手を挙げてもらっていいですか?
3割位ですね。
さっき言っていた非電化工房というところの師匠の人が発明家でもあって新しいビジネスのスタイルていうのを発明ではないですが、作ったんですね。それの1つが月3万円ビジネスなんですけど、月3万円ビジネスを僕が今、面白そうだからやってみようって浜松で幾つか挑戦してます。
月3万円ビジネスって何かなあと言えば、月に3万円だけ稼ぐビジネスの事です。
これを言うとですね、大体こういう風に言われます。
「月3万円では食っていけないでしょ!」
まあ、そうなんですね。僕もやっぱこれ以上支出を増やすと食ってはいけないですけど、月3万円ビジネスって副業じゃなくて複業なんですね。基本的に考え方として。
で、例えばなんですけど、20万円位月に必要だねっていう人だったら、3万円ビジネスを10個の複業の30万円の収入ならどうだろうか?
生活費の少ない生活を、もし、楽しむ事ができれば、月3万円ビジネス5個の15万円位でも、少しお釣が来る位、楽しく生きていけるかもしれないねっていう。
よく、一般の人というのは専業というのは多いんですけど、副業っていうのもちらほら聞くと思うんですけど、僕がやっているのは複業です。

で、月3万円ビジネスなんですけど幾つかルールが有ります。
1つ目が、いい事しかしない。いい事って人それぞれ定義が有ると思うんですけど、おおよそ、大体、
「自分と、自分の周り、あと社会、そういう地域をいい方向に持っていく、みんなが幸せになっていくような事」
というのを、「いい事」じゃないかなと思ってます。で、またこういう事を僕が言うと大体、「ビジネスっちゅうもんはそげな甘いもんじゃおまへん!!」て言うんですよね。そういう時だけ大阪弁だったりするんですよね。
確かにビジネスっていうと、普通の大人の人とか、「いや~厳しいよ。」って、僕も小さい頃から言われていて、「ビジネスっていうのは簡単じゃないんだな。厳しいんだな。」ていうのを思っていたんですけど、月3万円ビジネスだと、月3万円しか稼げないから、競争社会にあんまり相手にされないんですね。だから僕、今いくつかやっているんですけど、これを奪おうという人とか、競争を仕掛けてくる人、そんなに居ないんですよね。

たったの3万円でいいから。
大企業の人達って凄くがめついと言うか、なかなか熾烈な競争を仕掛けてくるのですけど、競争しなくていいから、いい事の内容をキープしながら出来る。
有意義的な内容、人の繋がり繋がりを大切にしながらっていう、内容で出来るんですよね。

もし僕がこの3万円っていう枠を取っ払ったら、コストダウンとか、値段競争に走ってしまって自分も疲弊するし、内容も、いい事から外れていっちゃうって場合が多いと思うんですけど、3万円だったら結構キープがし易いんですよね。

で、1つですね、奪い合いのビジネスっていうのが今の、結構、ビジネスの形として有ると思うんですけど、月3万円ビジネスは「分かち合いのビジネス」っていう風に僕は思っています。
どういう事かって言うと、3万円しか収入が無い仕事なんで、皆と協力して、ギスギスしない感じで半分ゲーム感覚で作る事が出来るんじゃないかなあと思ってます。
で、皆で生み出して皆で教え合う。そういう風なビジネスの形って思います。

で、あんまり前置きすると面白くないと思うんで早速、僕が実践しているのを1個、紹介していきたいと思います。

月3万円ビジネスって略して3bizって言うんですけど、僕が1つやっているのはソーラーフードドライヤーって言う物のワークショップをやってます。

ソーラーフードドライヤーって何?って言う人多いと思うんで、少し説明させてもらうと、箱形で、中を断熱して中が80℃位になるんですね。
実は天日に当てると、、そうするとですね、下の小さい穴から上の小さな穴に向かって緩やかな上昇気流が発生します。天然のドライヤーがこの中で出来るんですね。
例えばトマトを入れると2日目位でドライトマト、ドライフードが結構簡単に作れるんですよね。カボチャ、蓮根とかも乾燥して結構いい感じになります。
ドライフード食べた事有る人居ます?美味しいですか?結構甘くなるし、カボチャとかも、生でいけるようになっちゃいます。
野菜の味が引き出されるんですよね。で、保存も効く。結構いい事ずくめかと思います。
今日干しリンゴ持って来ようとして忘れました。すみません。

で、これどういう風にやっているかと言うとワークショップですね。画像は浜松で開催した時の様子です。
これ、僕がソーラーフードドライヤーのワークショップやるって言ったら夏休み前の平日だったんですけど参加者が15名来てもらいました。
で、ここから更に飛び火していって浜松の北にある浜北という所でもやらせてもらいました。
ここはお母さん方中心で木工が心配だったんですけども、何とかクリア出来ました。
最初、仕事という物は小さく始めてみるって事、やってみる事が凄く大事かなと思うんですけど、、、こういう風にやっていくと、どんどん飛び火して岐阜に呼ばれてワークショップやらせて頂きました。
岐阜と、この後名古屋でもやったんですけど、更に来月、東京の方でも2件、ワークショップをする事になって毎月ちょいちょいとワークショップをやらせて貰える様になってます。

他の分科会はどうか分からないですけど、僕はビジネスモデルを公開しようかなと思います。
どんな感じになっているかと言うと、ワークショップは準備に1日位使っています。
で、ワークショップを1日、計2日位掛けているんですね。
1人当たり講師代として2,000円貰っています。
ソーラーフードドライヤーは作って持って帰る人も募集していて13,000円で持って帰れます。
月平均3台持って帰る人がいます。これは1台当たり5,000円の利益になります。
1回のワークショップで平均10人参加しますので、
10人×2,000円+5,000×3台=35,000円
月3万円オーバーしちゃってるんですけど、準備2日で3万円、今できています。

やってみて、何を思ったかというと、僕は自分で仕事とかを作った事が無かったんですけど、凄く皆にありがとうって感謝されたりして、
1つ目に自分自身が嬉しい楽しいみたいなのが有って、
2つ目に、やっぱり充実感ですね。いい事な内容、なんか、アルバイトとか沢山した事有るんですけど自分で自分の力を限界まで出し切って、「いい事」な内容で仕事をしたって言うことは社会に貢献したような充実感が沢山有りました。
で、3つ目にしっかりボランティアじゃなくてお金が貰えるっていう、僕の中ではですね今、この3つですね。

楽しいと社会性っていうのとキャッシュ。この3つが有れば僕は結構仕事に満足するんだなっていう事が最近思うようになりました。
自分で作った仕事って、本当に色々有ると思うんですけど、いい内容で楽しいっていうのが本来の仕事の姿じゃないかなっていうのを最近思うようになりました。


3biz「節電屋さん」
これ、昨日キックオフしました。月3万円ビジネス、節電屋さんです。これ皆さんのお手元にフライヤーお配りしていると思うんですけど、これ昨日キックオフ会を開いてスタートしたばっかりなんですけど、もうシンプルです。
電気料金を下げますっていう3万円ビジネスを1つ始めてみました。
あんまり詳しく説明していると結構時間取られちゃいますので、お手元の資料を見て頂ければなと思います。
また後で質問とか有れば言って下さい。
で、こういう風にですね、フライヤーっていうのを僕は作れないんですけど、こういうフライヤー凄く欲しくて、どうしたかって言うと、仲間に依頼しました。
お願いしました。「フライヤー誰か作ってくれない?」っていう風に。さっきの午前中のジェイさんのお話にも有ったように、仕事作りやってて思うんですけど仲間の協力がないと無理だなって凄く思いますね。
で、この節電屋さん実際にテストで何人かしているんですけど、例えば1電気代が1,060円ダウンしたり、900円ダウンしました。次に自分の家の事例ですけど、結構下がって1,960円下がりました。
こういう風にですね、意外と節電って、皆さんのお手元の資料にも書いてあるんですけど、その手順を踏むと、これくらい減るんですね。【パワーポイント参照】

節電って地味に思われがちなんですけど、400円位の節電って、太陽光パネル1枚分の発電と同じ電気の量なんですね実は。
僕、そこが凄くいいなと思いまして、だから、節電って凄くいい事、最近思っていて、凄い応援しているんですね。
皆が節電した分を「見える化」しています。同時に、減らした分の電気っていうのを名前で「ネガワット発電所」というのを勝手にホームページ上で空想で作っています。
で今3世帯分やって6枚分、たったの3世帯でも大きな太陽光パネル6枚分設置した事と同じ意味になるんですね。
これ、どんどんやって行くと、家1軒分、結構簡単にクリア出来るし、今結構話題のメガソーラーも実はいけちゃう感じです。

で、同時にですね、断熱屋さんと言うのも昨日スタートしました。
実はですね、家の多くの熱の出入りが多いのは、大体窓なんですね。夏場は71%位します。
で2重窓が1番断熱効果が高いんですけど、値段が高くて、僕、そこ、なんとか皆に安く提供したいと思って探してDIYの簡易的な2重窓って言うのが存在していて、それの取り付けサポートをする。っていうような、本当に小さな仕事を更に複数同時にスタートします。
もし付けた場合と付けない場合でこの位違いが有るんですね【パワーポイント参照】。エアコン代が以後掛からなくなったりする位、結構効果があります。
僕、凄いお奨めして、自分達で付けたら1番安いよって言っているんですけど、工作苦手って言う人も居るので、それの、取り付けのサポートって言うのを、まあ、1つ小さな仕事でやっています。
もう1つですね、僕3つ昨日、3本の矢じゃないんですけどスタートしたんですよ。

最後の1つがオフグリッドって呼ばれるやつですよね。電線を使って送られてくる送電システムとは別の独立した電力システムって言うのを作って、で家の中で発電して電気の自給をする。そういうのをオフグリッドって言うんですね。
結構最近見掛けるようになっていて話題になっています。で、僕このオフグリッドって言うのも家全部独立するのは大変かなっていうんで1部屋のオフグリッドをお奨めするビジネスっていうのを最近始めてます。

ちょっと時間が無くなったんで、もう少し飛ばし飛ばしで行こうかなって思います。

まあ、僕仕事っていうのを、この3つを同時にスタートして、これやって行くと仕事を通してどうなっていくかなあって言うと地域の使うエネルギーが下がって行く。で、自然エネルギーの割合が高まっていく。
で、レジリエンスってさっきジェイさんが少し言ったんですけど、柔軟性、復元力。家の中で独立した電気っていうのを少し作っておくと、もし電力会社がダウンしても停電しないで家の中の1部屋が、例えば照明と、パソコンとか、携帯が使えます。
この3つを同時に進めて行くと、いい地域のエネルギーの状態になって行くんじゃないかなと思っていて、それを総じてエネルギーシフトって言う活動をやっています。
これ、他の地域でも結構見掛けるんですね。エネルギーシフトって。
市民活動で有名と言えば有名なんですけど結構、他の所ってボランティアとか寄付とか補助金でやっているんですけど、なかなか、そういうのやっていると、イザコザが有ったりして続かない事も有るというのも知っていました。
なんで僕はエネルギーの、その市民活動って言うのをビジネスと融合してみたいと思って、それで今、月3万円ビジネスと、こういう市民活動を融合させた形で始めています。
月3万円ビジネスの1つのやり易い形と言うか特徴で、市民活動と融合すると結構面白いと思います。

で、複業っていうのは相乗効果が有るっていうのも1つ面白い点です。
例えば僕の「節電屋さん」を受けた人が、「断熱屋さん」や「オフグリッド屋さん」にも興味が有るって言って、「節電屋さん」に来たお客さんが、「断熱屋さん」と、「オフグリッド屋さん」にも来るし、例えば「ソーラーフードドライヤー屋さん」に来たお客さんが、「節電屋さん」や「断熱屋さん」もやっているんだね。という風に、相乗効果を生んでくれるんですね。

で、他にも「アースバックハウス」とか他の活動も有るんですけど時間が無いので飛ばさせていただきます。

で、もう1つ電気以外の紹介も有るんですけど、エネルギーの話ばかりでしたので、少し他の話もしようかなと思います。
「アップサイクル」って会場の中で知っている人いますか?
リサイクルではなくてアップサイクルと言うのが海外から来てですね、同じ物使い回すんじゃなくて、価値を上げて再び使おうという活動が有って、例えば市場に行くと大量のパレットが棄てられていて、これって、こちらの業者さん、お金を掛けて棄てているんですよね。なんで僕ら、「それ、貰えませんか?」って言ったら、向こうも、お金掛けて棄てているやつだから、「いいよいいよ持って行ってくれ」って言ってくれて、お互い良い関係なんですよね。
1個貰って綺麗に色を塗り直してみると、「アップサイクルプランター」っていう風にして、もう1度、少し形を変えてアート性とか加えて、お洒落に使い回す。
「アップサイクル下駄箱」とか面白いんですけど廃棄パレットを下駄箱にして我が家で使っています。

あと市場にはリンゴ箱とかも大量に有って、色を塗るだけでも「アップサイクルボックス」としてお洒落になって行くんですね。実際に使っています。普通に2,000円位で売っているやつと同じような感じにもなっています。

で、月3万円ビジネスっていうのは、やっていて思うんですけど、仕事作り、何でもそうかと思うんですけど、皆で作るっていうの結構ポイントたなぁって思っていて、なんで僕は1人で考えなくて皆に考えて貰いました。
僕も勿論考えるんですけど、経験も無いし力も無いから「一緒に考えてくれない?」って言って3人にお願いして一緒に考えてもらいました。
で皆で真剣に話すんですけど、結構みんな熱中してアイデア出したりビジネスモデルを皆で作るって結構愉しいんですよね。実は。
で、「廃棄リンゴ箱」の話に戻りますが皆で「取りに行こうぜっ!」って大人がはしゃいで取りに行くんですけど、こういう感じで仕事作りを通して皆が仲良くなっていくというのも凄く「いい事」の1つじゃないかなって思っています。

最後にですね、自分の収入を公開してみたいと思います。今結構貧乏です。
ソーラーフードドライヤーが少し形になって3万円位収入が得られる様になって、農家さんのお手伝い行っているんですね。これが月3万円。派遣の仕事なんかも支出に合わせてチョイチョイやって月6万円+αなんですけど昨日始めたエネルギーシフトの仕事も少しずつ増えていけば派遣というのは終わらせて、もっと自分の仕事の割合を増やして行こうと思います。
で、収入公開したんですけど、次に支出を公開させていただきます。
僕、月4~5万円で生活しているんですよ。
結構、シェアハウスに住んでいるって事で、居住費15,000円。食費10,000円、農家さんから貰った野菜を提供しているから安い。水道光熱費も3,000円。僕、車とか何も持っていないから安いんです。
で、月3万円ビジネスって、月2日で稼ごうよって考え方が有って一応時給2,000円位の仕事を作ろうよって言い換えれるんですよね。
僕、今目指しているところなんですけど、月3万円ビジネスの3つ複業を目指しています。
で、そうするとどうなるかと言うと週休5日になるんですね。普通のサラリーマンと逆転しているんですけど。で、収入が、3つ有るから9万円。
支出っていうのも空いた時間で畑とかやりたいし、エネルギーの時給もやりたいから空いた時間でどんどん支出を落としていって4万円位になったらいいなと思っています。

月3万円ビジネスの可能性として「支出が少ない暮らし」っていうのがセットになった場合、月に6日しか働かなくてよくなるから週休5日っていう現象が起きてしまうんですよね。
僕は以前はスローライフは田舎でしか出来ないと思っていたんですけど、今は町中でも自分の工夫と努力次第で出来るんじゃないかって、感じるようになったし、目指しています。
僕はですね、
愉しい仕事
たくさんの仲間
たっぷりな時間

ていうのが有れば、あんまりお金持ちじゃないけど、「時間持ち」で「仲間持ち」で凄く満足して暮らしていけると思います。
で、気軽に楽しくっていうところなんですけど、今僕が4つ仕事作っているんですけど、全部ノーリスクです。お金掛けてません。そこが1つポイントかなって思います。
3biz「節電屋さん」
3biz「断熱屋さん」
3biz「オフグリッド屋さん」
3biz「ソーラーフードドライヤー」
ほとんどゼロ円で起業してます。
お金を使ってない代わりに使っているのは時間と仲間と繋がりです。

時間が無くなってきたんでパワーポイントを飛ばさせてもらいます。

ジェイさんが言っていたんですけど、皆でやるというのは本当にポイントだなって思って、僕まだ人に教えるほど、こういう活動始めて半年も経っていないんで全然教える事が出来ないんですけど、皆で学びながら皆で挑戦しながら皆で助け合いながらっていう事をやると、皆が勝手に学び合うし、出来るんじゃないかって思って、さっきのジェイさんの「雛を育てる」事って本当に必要だと思って、挑戦する人が増えるともっとやり易いし、協力してくれる人がいるとやり易いし、ああいう場所作りっていうのをやりたいなと思います。

僕、この3つを揃える事が凄く重要だと思います。
1つ目はビジネスモデル、プラン。
2つ目に仲間
3つ目にジェイさんも少し言っていたんですけど、雰囲気って凄く重要だと思っています。
皆が「そんな事できないよ。」と言うような雰囲気だと、どうしても出来ないし、逆に皆が「それいいね!」後押しするような雰囲気が有ると凄くハードルが下がって気軽に楽しく出来ると思います。

時間オーバーしちゃったんですけど以上で終わりたいと思います。

渡邉
ありがとうございます。私生活をさらけ出して頂いて、月3万円ビジネス、非常にいい話を聞けたと思います。