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ここにも「知者」がいた!

お疲れ様です。

曇りがちですが、風も収まって穏やかな陽気になりました。
少し寒いのですが。



さて、国内事情では相も変わらず国会では不毛な政倫審とかの茶番劇が続いておりまして、さして意味もないであろうこの案件にも野党は、「これでは全然不十分だ、証人喚問までして明白にしたい!」などと立民の安住氏などはテレビの前で吠えているのです。いやいや、下村博文氏にもお気の毒なことと、ご同情申し上げているのです。

もちろん、このような混乱の元凶になっている問題点をきちんと処理して改善することが良きコトであることは言うまでもなく、その点では全然意味がない訳ではないのです。しかしその「重要性」という意味では、全然小さい問題なのです。

しかし野党はこんな小さな問題点をさも大ごとであるかのように取り立てて、それで対国民に「我々野党は正義のために戦っているのです!自民党はなんというダメな政党なのか、みなさん、分かったでしょう!」などと、得点稼ぎにいそしんでいるのです。(アホかと・・・)

いや、それはまぁ野党のレベルの低さでありまして、それをもう何十年も見続けていますので、(いつまでアホなことをやっているんだ、大事な国会の場で・・・)として嘆いて眺めるしかないのです。



さて、そんなテレビのニュース番組から流れる話は気にもしないで、私は朝食後に2階のデスクでwebチェックにいそしんでいたのです。

そして今日は、「これは是非ご紹介したい!」と思わせる良記事に出会いましたので早速と。





◆アゴラ◆

(増田 悦佐、2024.03.19)






以下に増田氏のご説のポイントを抜粋すれば、

〇企業がGDPの約9割に当たる莫大な金額の利益余剰金を溜めこむために、なぜ国民全体がこれほど窮乏化しなければならないのか
〇下がりすぎた日本国民の生活水準をどう上げるか?
〇政府が財界に要求して「やっていただく」賃上げなど雀の涙程度にもならない
〇大幅な円高(1ドル75円程度)に導くすることによって、円建ての賃金給与は同じでも世界中から買えるモノやサービスの量は倍増させるべき
〇世界中のほとんどの国では、自国通貨を高くしようにもどうにも具体策がなく、結局ずるずる通貨安とともに国民経済が一層窮乏化することになってしまう
〇しかし日本は確実に円高を招き寄せることができる武器を持っている
〇現状でも日本国は約1兆1000億ドルの米国債を持っている


〇ほとんどが政府と日銀の管理下にある資産なので、売買の決断はかんたんに下せる
〇その半分を売り切って日本円にするだけでも円は対ドルで暴騰する
〇結果としてアメリカの金融市場自体も崩壊してしまうかもしれない
〇しかし現代アメリカは政治・経済・社会のあらゆる面で腐敗の極致に達している
〇こんな国は一度完全に叩き潰して解体的な出直しをしたほうが、延々と腐敗堕落が進行していくよりずっとアメリカ国民のためでもある

というような。



いやいやいや、最後のフレーズは強烈です。
「そんなバカなアメリカの経済を崩壊させた方がアメリカ国民のためでもある」と。

いやいやいや、私などは「その通り!」と喝采したいところなのです。

 

そして後半のその部分だけが凄いのでなく、前半の日本経済の現状分析につきましても、素晴らしい冴えを見せてくれているのです。

 

本当に私は(おぅ~!!)と感嘆の声を上げながら読んだものなのです。

増田氏、凄いです。



私は現代日本で有数の知者(私が凄いと思える知者)として、これまでここで、池田信夫氏、藤原かずえ女史、伊藤貫氏、八幡和郎氏、橘玲氏、などを挙げてきていたのですが、ここに改めて増田悦佐氏を加えるべきと思っているのです。

そこで私はこれまで私のブログでこの増田氏のことを何回かとり上げていましたので、それを振り返ってみようと思いまして、以下に。



【KOBONBLOG増田氏紹介記事】

 





それで読み返していたのですが、ウクライナ戦争関係での話で(増田氏、さすがだなぁ・・・)と改めて思えた記事がこちらです。



 

(2023-03-06)





それから、フランス関係でもう1本。

 

 


 

(2023-09-06)


◆アゴラ◆

(増田 悦佐 2023.09.04)




この記事の中で、増田氏がフランスの対アフリカ戦略について書いているのです。
それに関連して私は(ほぅ~、そういう背景が歴史的にあったということか・・・)と思えた別件の話があるのです。

というのは、最近マクロン大統領が対ロシア強硬策を発表している件で、及川幸久氏がエックスの動画の中で興味深い分析を紹介してくれていたのです。




 

・・・
(この動画の10分~)
一体なぜマクロンはこれほど強気の発言(核使用の用意がある)をするのか、それについてのロシア側(プーチン氏)の見方(分析)
「マクロンの感情的な反応は、ロシアがワグネルグループを通じて優位に立っているアフリカ諸国でフランスが影響力を失っていることと関係している」




(う~~む・・・、そうかもしれない・・・)、という。
いやいや、マクロン氏はとにかく経験の少ない若い政治家ですので、この魑魅魍魎が跋扈して複雑怪奇な国際政治世界を泳ぐのには、ちょいと軽すぎる人間だろうと思えるのです。

なので私には今次のマクロン氏の対露強硬姿勢の表明は、英独など欧州主要各国から「???」の目で見られることは当然でありまして、端的に言って「マクロンさん、ダメでっせ!」と説教しなければならない事案なのであろうと思えたのです。



それにしても移民政策に関して、イタリアのメローニ首相が明快にフランス批判をなし、それに対してフランス及びマクロン氏が「一言の反論もなし」であるという話は、それはそれでまことに説得力のある話だったのです。

フランスさん、アメリカと同じようにキレイごとの建て前正義面をしているに過ぎないと。


この部分ですが、

<アフリカ戦線異常あり、より引用>
・・・
 ですからこそ、幸運にもヨーロッパの港や海岸までたどり着いた船に乗っている乗客はできるかぎり救出してやりたいとは、だれしも思うでしょう。ところが、あまりにも多くの難民が集中したイタリアでは、去年の秋頃から収用施設も満杯で断らざるを得なくなっていたのです。
 この状況に対して、なぜか難民はひとりも入って来なかったということになっているフランスのマクロン大統領が「イタリアは胸糞が悪くなるほど冷笑的で無責任だ」と批判したのです。
 イタリアのメローニ首相の反論は、おそらくあの口ばかり達者なマクロンがグーの音も出ないほど激烈でした。

[…略…]

 これは1国の元首が他国の元首を批判することばとしては、交戦中でなければあり得ないような発言です。ひとつでも事実誤認があれば、国交断絶はともかく大使召還ぐらいはして謝罪と前言撤回を要求するところでしょう。
 しかし、これまでのところマクロン当人なり、フランス外務省なりが表立ってメローニ首相に反論したというニュースを見かけません。おそらく全部図星なので、ひたすらほとぼりが冷めるのを待っているだけなのでしょう。
 もし、どこかでフランス側の反論を見聞きしたとおっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひお教えください。
 それにしても痛快で胸のすくようなタンカです。もしこうした主張をするメローニが極右政治家だというなら、私も極右と呼ばれたいと思います。
 そいうわけで、イタリア対フランスでは全面的にイタリアの肩を持ちますが、ただそれだけでは終わらないのが、ヨーロッパへの難民問題のむずかしいところです。
<以下略>

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いやいや、そういうことでありまして、「世界は面白い」のです。

もちろん、「面白がってどうする!世界は悲惨に満ち溢れているのだ!、無責任なこと言うな!」という反論も当然なのですが。



いや、話の本筋は「増田氏、凄いです」ということのご紹介だったのです。

そして、日本経済、起死回生の秘策は、「アメリカ国債の売却」であると。

フムフム、面白そうです。

しかし、

ま~~ず、

この案は現実化しないだろうと。



しかし岸田氏が、本物のGOATになろうとするなら、ここは一発この「増田案をもって国会解散に打って出る」くらいの決断をしてもらいところであると。

奇跡が起こるに違いないと。

う~~む・・・、

誰かこの増田氏案を岸田氏に進講する人はおらぬか・・・



ご紹介まで。

ではでは。




【おまけご紹介記事】

◆増田悦佐ブログ◆

(2022年3月5日)
・・・
これだけはっきりとロシア語を母語とする人たちの比率が高いほど親ロ的になり、低いほど親西欧的になるのなら、いっそのこと赤と青緑の境界線を国境として2つの国にわけてしまったほうが現在のような不幸な事態を招かずに済んだかもしれません。
ところが、親ロ派のヤヌコビッチ政権誕生に不満を抱いていたアメリカのオバマ政権は、2014年初頭にCIAの特殊工作員にネオナチまでふくむ親欧米派政権を樹立させるためのクーデターを起こさせたのです。
■親欧米政権は自国民を正規軍によって弾圧した
ロシアのこのクーデターへの対応は、模範的とも言えるほど抑制されたものでした。
・・・
<以下略>