JR九州小倉総合車両センターを公開する「2023小倉工場まつり」が10月15日開かれ、多彩なイベントがありました。私もED76形電気機関車の展示目当てで、西小倉駅から「JR九州ウォーキング」に参加して行ってみました。

 

 

 

広大な敷地の一角にある試運転線に、JR貨物門司機関区所属のED76 1022が九州ブルートレインの姿で待っていました。私が訪れたときヘッドマークは「さくら」(葉桜)と「みずほ」でした。JR九州の個性派車両が多い中、この展示エリアだけ異なる空気感を覚えます

 

 

九州の「みずほ」のヘッドマークは、EF65PF形後期やEF66形時代の本州タイプより重厚感があります

 

 

 

国鉄末期にブルトレに目を輝かせていた私にとって、ED76 1000番台は鹿児島機関区の新鋭機で、「はやぶさ」のヘッドマークを掲げた若々しい印象でした。「さくら」のけん引機はED76形0番台初期形やED75 300番台のイメージを持っていますが、1000番台になるとキリッと締まって見えます。

 

 

しばらくたってもう一度、ED76 1022のところに行くと、「富士」のヘッドマークに変わっていました。山富士タイプは2009年の九州ブルトレ廃止時まで見られたため、ノスタルジーの対象ではないのですが、やはり良い雰囲気です

 

 

 

そして反対側のエンドに行ってみると「丸富士」が掲出されていました。1985年3月以降は見られなくなったタイプのためか、最も「昭和50年代のブルトレ」を感じる姿です。これが拝めただけでも、休日早起きウオーキングが報われました

 

 

 

JR移行後は貨物機になったED76 1022。丸富士の後は「スーパーライナー」の掲出もありました

 

 

 

のんびりとED76形を眺めていると、現役時代のブルトレを知らない子どもたちが熱心に写真を撮っている姿が印象に残りました。ヘッドマークから台車までしっかり記録している姿はほほ笑ましく感じます。

 

ブルトレの雄姿を世代を超えて伝えられるのも、車齢45年近くになった「ナナロク」が現役を続けているおかげです。今回は私も国鉄末期~JR初期のブルトレ少年に戻った気持ちで、楽しいひとときを過ごすことができました。

 

 

 

※小倉工場まつり、885系運転台見学は以下の記事にまとめています

 

 

 

※姉妹ブログ「歴鉄2番線」では、九州ブルトレのED76形を振り返っています