国鉄形が多く残るJR西日本下関地区。それら車両の運行拠点となっているのが下関総合車両所運用検修センターです。所属車両の山陽線115系、宇部線、小野田線105系、123系のほか、山陰線のキハ40系も入線します。国鉄〜JR初期のファンの方は、乗務員部門が分離される前の「下関運転所」の名称で親しまれているかと思います。先日、久しぶりに見に行ってみました。

 

 

下関総合車両所運用検修センターは、下関駅の南側、関門トンネルに向かう山陽線から見ると右手(西側)に広がっています。同駅西口から彦島方面へ県道を約1キロほど歩くと電留線が見えてきます。

 

 

 

電留線に並ぶ115系。この日は3000番台(N編成)と、1000番台の中間車2両を先頭車化改造した独自の「食パン顔」で異彩を放つT編成が休んでいました。しばらく見ないうちにすっかり黄色い電車ばかりになってしまいましたが、電留線には隣駅の幡生にある車両工場、下関総合車両所に入場する電車が入っていることもあります

 

 

 

2022年3月のダイヤ改正で2両+1両で運転される105系の本数が減り、運用を離脱した増結用のクモハ105-23と24も2両一緒に電留線にいました。ふだんあまり目にすることのない連結面も見られました

 

 

 

もう少し歩くと客留線が見えてきます。かつては寝台特急「あさかぜ」(2005年廃止)の24系25形客車の「家」でしたが、最近は気動車キハ40系が目立ちます。電車も日常的に入線していて、下関に廃車回送されてきた編成やイベント・臨時列車などもよくこの客留線に入ってきます。

 

 

 

客留線のキハ40系など。手前にいた115系は「作業中」の旗が差してありました

 

 

 

機関車が待機する機留線は、客留線の奥にあり県道からはよく見えません。EF65形は機関車仕業庫がある敷地南側か、機留線のすぐ上を通る山陽線の列車内からは比較的見えやすいように思います。

 

 

この日の県道からは、DE10形と下関貨物駅まで入線したEF210形が確認できました。

 

 

彦島に渡る関彦橋の手前にある下関総合車両所運用検修センターの入り口まで歩くと、キハ47形「◯◯のはなし」と、その奥にEF65 1126号機がいました

 

 

 

かつての下関運転所も総合車両基地として多彩な形式が配置されていましたが、国鉄からJRになって35年。いまの下関総合車両所運用検修センターもよく見るといろいろいて、この日は115系、105系、123系、クモヤ145形、キハ40系、EF65形、DE10形、EF210形が確認できました。車体は単色化されて久しいですが、貴重な国鉄形が多く見られる車両基地は、周辺を歩くだけでも十分楽しめました。

 

 

 

※EF65、DD51、DE10が集う機関車エリアはこちらの記事で紹介しています。併せてご覧ください→EF65PFが集う日常〜下関総合車両所運用検修センターの機関車線

 

 

 

【追記】

クモハ105-23と24は2023年に幡生の下関総合車両所本所へ廃車回送されました。