不死の法 | 路傍の如来   多々方聖道石  こよなき幸せの仏教     

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♡仏教の最高峰♡頂乗仏教♡人々を堅固な安らぎ.喜び.幸福.満足へと導く.大乗.小乗.宗派.部派を超越した仏教.目覚め.乗り越え.解き放て.[覚醒][超越][解放][供養][浄霊]

JR上野駅不忍口前.辻立ち.托鉢.御相談 eメイルbongteng@live.com

お釈迦様は.人間を[生老病死]していく死する存在として捉えました…

そんな[死すべくして死する身]をいかに生きるかという問題(苦悩.ドゥッカ)を解決し.より善き人生を自覚せしめる処に仏教の目的があり.そこに[生死一如]という自覚も芽生えるのです…お釈迦様は初転法輪にあたって[不死の法]を説かれましたが[不死の法]とは.則ち[生老病死]という苦悩を乗り越える教えであり.死に対する自らの不毛な執着に目覚め.死が苦悩としての意味を持たなくなる真理への覚醒(目覚め)なのです.
人間はこの世に生まれ.成長し.やがて年をとり.病を得たりして死んでいきます…

仏教は天空に瞬く無数の星々を蔵する宇宙の大きさと永遠性を解き示し.同時に生命の連続性と人間の存在意義というものを私たちに伝えています…

仏教の根本原理ともなっている[生老病死]という四苦は.まさに人間存在の基本条件なのです…

その辺を語るには.前半に於いて正しい般若思想を説く(但しタントラ集団やガンダーラ及び中国に於ける偽経であり結びが努力精進修養を否定し呪文.呪術へと誘導)の.盲目的な系譜を紡ぐ者達や日本人が愛して止まない般若心経(前半)が参考になるのではないかと思います…【照見五蘊皆空度一切苦厄…

色不異空.空不異色.色即是空.空即是色    

受 想行識亦復如是…

是諸法空相.不生不滅.不垢不浄.不増不減…

是故空中.無色無受想行識.無眼耳鼻舌身意…

無色声香味触法.無眼界.乃至無意識界…

無無明.亦無無明尽.乃至無老死.亦無老死尽…

無苦集滅道.無智亦無得…】


この故に空の中には色も無く.受想行識も無く…ここで空は精神世界.色は物質あるいは肉体…五蘊により受想行識した精神作用こそ心ですから.精神の世界には物質も肉体も心も無い…つまり精神だけが存在して活動しているということです…


【以無所得故.菩提薩埵.依般若波羅蜜多故…】

そして[無所得を以って故に.菩提薩唾は般若波羅蜜多(大悟)に依る]とあります…つまり心境の進んだ修養者(菩薩)は何も所持するものが無いから.知恵を拠り所にするのです…つまり智慧(叡智)だけが活動する精神性に於いては.物質や肉体への執着が無いのです…遵ってお金も.セックスも.所有欲も.物的.肉体的な刺激も.肉体的安全も不要であり.そのうえ精神性の発達により心も無いのですから.家族愛への執着も.名声への執着も.能力の承認への執着も.目標達成や願望への執着からも解き放たれたものとになります…このように心境の進んだ人は何物にも執着せず.智慧(叡智)だけを拠り所として.自他一体の自利.利他を生きるというのです…


【心無罜礙.無罜礙故.無有恐怖…

遠離一切顛倒夢想.究竟涅槃…

三世諸仏.般若波羅蜜多故…】

故に心に圭礙無く.心に圭礙無きが故に…恐怖有ること無く.一切の顛倒夢想を遠離して…涅槃を究竟す…従って心に捉われや妨げが無い…捉われや妨げが無いので恐怖心が無く…事の本質を歪めて見る間違った思いから遠離して.究極の境地に到達すると言うのです…
つまり自分の力で生きているという誤解.錯覚.無明.無知に目覚め覚醒し.乗り越え超越し.解き放たれ解放された処に.不死の法は在るのです…これこそが生老病死という生きる苦しみが.生や自我への執着であり.真実は自分で生きているのではなく.天地自然の恩恵.森羅万象の摂理により生かされている事への気付きと感謝による.[精神の相転移]こそ不死の法なのです…
命は素晴らしい.生きていること自体.快楽だ…そんな当たり前の事を.賢者は死に直面せずとも識っている…だから何時も輝いて生きている…しかし凡愚達と来たら.幻に過ぎない名利の為に大切な命をすり減らし.命の有り難さを捻じ曲げて.死に直面した時には.今生に起き捨てて行かねばならない事物に囚われ.欲望と執着に苛まれながら抗えぬ死神に連れ去られ.果てなき輪廻を繰り返す…
因みに.人が仏に成る事を[成仏]という…仏とは.自身の智慧において悩みなく(見道所断)行為において迷いなく(修道所断).自分の修養に努め励むだけでなく.他者の救いに努めた(自行化他)人を言う…無明なままに.煩悩.欲望.執着に塗れながら.悩み.苦しみ.迷い.怒り.不満の中を生きた者でも.大枚を叩いて有難い読経を唱えて頂けば.成仏できると宣うは.心の修養.浄化.向上に努め励む人を.愚か者と呼ぶに等し…