家に帰るのが怖かった。

ドアを開ける前に家に兄の自転車があるかどうか

それを確認するのが毎日辛かった

動悸と吐き気と言い知れぬ恐怖心

それでも私が帰れる場所はそこしかなかった。

家は家じゃなかった。

母は殴られてる私を見て見ぬ振りだし

弟は殴られる私を見てることしかできなかった。

当時の記憶はほとんどない。

ただ、殴られてる殴られてる毎日頭の形が変わるんじゃないかってくらい殴られていた。

でもそれは、兄にしてみれば「教育」だったのだ。

兄は「父親」の代わりになろうとしていたのだ