みてみて
幼児は一日に、何回こう叫ぶでしょうか。
特別に何かを見てほしい場合もありますが、
特に何かを見せたいわけではない時でも叫ぶことがあります。
なんだろうな、
ちょっと離れたところにいてほしいとか、緊張を共有したいときとか。
そこには、安心や安全感を保障してくれるまなざしがあります。
子どもはまなざしを求め、まなざしの中で成長していきます。
他者を理解し、他者の心に寄り添う過程で
傾聴というのがとても大切であることを以前にブログでお話ししました。
ですが、実は、「きく」ことと同じくらい、
あるいはもしかしたら、それ以前に、「みる」ということは、
他者を理解し、他者の心に寄り添うのを可能にし、
こころを成長させる「まなざし」を保障します。
このたび、新曜社から、
子どもに寄り添う「観察マインド」 ー思いやりのある支援に生かすーという本を
BONDSの仲間である西野先生と前川で出しました。
心理職として、「みる」というまなざしをどう支援に生かすか、
その過程には、ありのままに「みる」心が必要であり、
また、「みる」体験について記録し、さらには対話をする体験があります。
スマホ育児などという言葉もききますが、
親のまなざしが、子どもでなく、スマホに向いていることが多くないですか。
子どもは敏感です。
まなざしがどこを向いているかを感じています。
子どもといるとき、スマホを置いておきませんか。
まなざしは、気の利いた言葉や助言よりも、子どもの心を育てます。
この本の中には、
観察マインドを育てるためのいくるかのワークも掲載されています。
著者であるふたりが、作成している過程でとにかく楽しんだ新刊です。
思いやりの支援における、精神分析的観点とPCAの観点についても
わかりやすく解説があります。
専門家だけでなく親や教師、保育士など、
子どもを育てていく過程に寄り添う人たちが
思いやりのある支援を実現していくうえで、いろんなヒントが見つかると思います。
