先日、友人が、
ちょっと前になるけれど、N*Kでやっていた連続ドラマ、面白かったよ、
そういわれて、「6人の女 ーワケアリなあたしたちー」を紹介してくれました。
すでに放映は終わっているので、どうしようと思っていたら、
旦那がたまたま録画していて、いっしょに一気見しました。
ほんとうに、あっという間に6本、観れてしまいました。
ガンといっしょに生きている複数の女性たちが
友人の遺骨をもって高い山の山頂を目指すという物語。
しんみりとシリアスな側面と、クスっと笑える側面がもりこまれ、
また、闘病仲間だけでなく、
姉妹、恋人関係(いろいろな)、夫婦関係、親子関係といった、
さまざまな人間関係とそこに生まれる多様な感情にあふれています。
健康も、愛情も、しあわせも、
0か100か、黒か白かでジャッジできない、さまざまな色合いをもつものです。
もはや健康ではない、心配かけまい、迷惑になりたくない、期待に応えたい、許せない・・・
そうした心理は、想像を超えて、自分らしさを奪い、苦しめることがあります。
さらに、自分と大切な人との関係をも混乱させ、傷つけてしまう場合もあるのです。
6人の女性たちは、大自然の厳しさと美しさに囲まれる中で
どんどん自分になっていきます。
そして、自分には「ガン以外の自分もいる」と気づいたり、
「無理をしないでなどと気を使われるのは悲しい」とため息ついたり、
「わかるって人ほど何もわかってない」と叫んだり、
「救うと苦しみを長引かせるのは紙一重」とつぶやいたり、していきます。
ありのままというのは、時に残酷です、
だけど、ありのままでいることはやはり強さであります。
自然というのは、それを教えてくれるのです。
「自然」、これはまさに「ありのまま」という言葉です。
彼らが、山の頂に見守られながら、自分の内なる力を信じていこうとする姿は、
知らず知らず見ていた自分にも勇気をくれました。