決別 | 内から見る創価学会

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活動停止した創価学会の会員です。
今の組織に対する私の思いを書き記します。
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昨年11月に95歳で亡くなった宗教法人「創価学会」名誉会長、池田大作氏の「お別れの会」が30日、東京都内で開かれた。

経済、学術、文化など各界の関係者や約40カ国の大使館関係者など約2600人が参列し、池田氏をしのんだ。全国46道府県の会館でもお別れの会が執り行われた。1月30日

(毎日新聞より)

 

 

 

ご存じの方も多いと思うが、昨年予告されていた外部関係者を招いての「お別れの会」が、東京千代田区のホテルニューオータニにて開催された

 

報道では40カ国の大使関係者と書いているが、各国必ずしも大使が参加したようでもなく、もちろん首脳などが参加したという話はない

 

他はおそらく、聖教新聞に広告を出しているようなゼネコンなどを中心に出版、印刷業界、メディアを含め日ごろ創価にお世話になっている業界団体などだろう

 

また、政党関係は出てはいないが、公明党の大阪のある国会議員が参加したことをSNSにあげていたので、その他の議員なども参加していたと思われる

 

 

11時半から12時半という短い時間の中で、どのような進行がなされるのかと、幾分興味は持って見てみたが、後の報道では実際はもっと長い時間だったようだし、かといって特に映像や誰かのスピーチがあった風ではなく、来場者は受付をし、あとは流れ作業のように淡々と献花をし、手を合わせたあとは隣室に設置された「池田大作の功績」のパネル展示を見て自由解散という風に見えた

 

 

私の想像があっているかはわからないが、拍子抜けするくらいあまりにも形式的なお別れの会だったように感じた

 

 

これは11月のあの学会葬に参加された方の感想も同じようなものだったが、世界に誇る「センセイ」を送る会として会員が見てどう受け止めたのだろうか

 

 

前にも書いたが昔の私は、池田大作と言う存在は日本では過小評価されているが、世界では偉大な人物として評価され、将来亡くなるようなことがあれば、それはそれは大変な騒ぎになるだろうと勝手に想像していた

 

 

葬儀やお別れの会などは、国内だけでなく全世界でも連日ニュースとして取り上げられることだろう

 

 

そう信じて疑わなかった

 

 

私はどこまで純粋な信者だったのだろう(笑)

 

 

それが各メディアのニュースは1分足らず、新聞紙面も1面どころか3面あたりで、新聞によっては写真もない数段程度の記事のものある

 

 

もちろんBBCで、CNNで、取り上げられたとも聞かない

 

 

今さらだが、日本のみならず世界ではそのくらいの認識だったと言わざるを得ない

 

 

それでも現役会員は誇らしげに言う

 

「先生はやっぱりすごい アメリカのバイデン大統領からも弔慰文が届いたのだ」

 

 

確かに届いた

 

なぜか2か月も過ぎて

 

想像ではあるが、ある筋からカマラハリス氏あたりを通してホワイトハウスへ相当に強いお願いがあったのだろう

 

 

少なくともジョー・バイデンが池田大作について知るはずもない

 

 

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この「お別れの会」公式の映像の中で、参列者を迎える銀屏風の前にいたのは、原田会長、ご長男池田博正氏である(実際には森田理事長もいたらしいが)

 

とうとうここにも香峯子夫人と三男池田尊弘氏は姿を見せなかった

 

ここでも「池田家」として「一家和楽」の姿でお迎えするお気持ちはなかったのだろうか

 

 

ご自分たちの意思で辞退していたのかそれはわからない

 

 

普通に考えればこれは創価との「決別」である

 

 

 

いやいや、尊弘氏は創価学園の副理事長だぞと言う人はいるかもしれない

 

私は知らないが尊弘氏が名前だけでなく、今も学園行事などに参加されているのだろうか

 

いずれにしてもこの世から池田大作という人の存在が消えた今、現執行部は「池田家」に何の遠慮をする必要もない

 

 

13年以上の長きに渡り、師匠が姿を見せずとも、声を出さずとも、あらゆる手でその存在を「神格化」させ、純粋な会員を納得させるシナリオは、おそらく表面上は成功したといってもいいだろう

 

 

師匠としての生きた存在が無くとも、組織はしっかり機能しているように見えるからである

 

 

さらに言えば、次の創価学会への構築に向けては、この間にもう十分に戦略が練られてきたに違いない

 

 

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今、ご存じのように国内では会員数は年々減少傾向にある

 

公称827万世帯など、わかる人なら誰が聞いてもあり得ないとわかる

 

宗教学者の島田裕巳氏や島薗進氏に言わせても幽霊会員を除けば200~300万世帯くらいの認識だ

 

それは先の創価学会葬の際に、全国の会館の参加者数などを換算してみてもわかることだろう

 

全国の会館数ははっきり知らないが仮に2,000あったとしても、私の地元でも参加者はおそらくトータルで1,000名程度

 

つまり全員がもちろん参加していないとしても実質2~300万という数字はあながち間違いではないかもしれない

 

 

そうして危機感を感じた執行部は、それを織り込んだ上で今、海外への布教に力を入れている

 

本当かどうかはわからないが、海外SGIの会員数が300万に達したという話を聞いた

 

 

これ以上伸びない国内布教に力を入れるより、海外で会員数を増やした方が効率的なのは言うまでもない

 

 

ちょっと苦しいが827万世帯という数字も、世界トータルでと言うなら理解できなくもない

 

 

ここについてはまだまだ書きたいこともあるが、長くなりそうなのでまたの機会にする

 

 

いずれにしても創価学会として「ひとつの時代」は完全に終わった

 

これから「NEO SOKA」または「シン・ソウカ」として新たな道を進むのか、はたまた終焉に向かって進んで行くのか今は誰にもわからない

 

 

 

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