茶番劇 | 内から見る創価学会

内から見る創価学会

活動停止した創価学会の会員です。
今の組織に対する私の思いを書き記します。
詳しくはプロフィールをご覧下さい。

 

最近は時間の余裕ができ、休みの日はゆっくり家の掃除などをする機会も増えた

 

 

そろそろ断捨離なども考えていたので、まずはクローゼット整理から始めてみようと思いたち、やってはみたが私の性格なのか、なかなか捨てる決断がつかないものも多く、妻からは「あんなに時間かけた割にはあんまり減ってないわね」と笑われた

 

 

ならばと、今回は私の書斎(といえば聞こえはいいが、3畳ほどの物置みたいな小部屋)の本棚整理を行うことにした

 

 

この部屋の壁一面は作り付けの本棚だ

 

 

これが意外とうまくいって、全体の3分の1ほどを占める、溜まりに溜まっていた創価関連の書籍の内、大白蓮華などの月刊誌などを撤去しただけでもずいぶんすっきりした

 

 

貧乏性なのか、元値が高かった「仏教哲学辞典」や「池田大作全集」などはちょっと躊躇もしたが、よくよく考えてみてもう10年は開けてないし今後も開けることはないだろうと思えば、わりとすんなり束ねることができた

 

 

問題は、近くの古紙回収ボックスには近所の目もあるので一度には出しにくいこと

 

 

ぼちぼち何週かに分けて出すとしよう

 

 

とりあえず、どうにか外の物置まで運んでみると、まぁ我ながらなかなかすっきりしている

 

 

途中見に来た妻が、逆に「まぁ、そんなに捨てていいの?」と心配したほどだ

 

 

本当はまだ捨てれないこともなかったが、今日のところはここまでにしておくことにする

 

 

 

 

 

本棚の一角には私の手帳コーナーがある

 

 

手帳は毎年同じものを使っている

 

 

年毎に微妙に色が違うが、かれこれ20数年分の手帳が納まっている

 

 

仕事・プライベート兼用と学会活動用の手帳がそれぞれ2冊セットだ

 

 

仕事・プライベート兼用の方は仕事の予定などの他に、時に日記的な書き込みもあったりして、読み返すとなかなか思い出深く、取っておくことにする

 

 

けれども、もう1つの学会活動用の手帳はもう必要ない

 

 

そう思いながら何冊か手に取りパラパラとめくってみた

 

 

たくさんの数字やアルファベットが並んでいる

 

 

そう、確かこの年は選挙一色の年だった

 

 

年明けからずっと目標だとか、F、K、Zなどのアルファベットや数字の他に、誰が何人会わせたのか(候補者に)など具体的な名前や、戦いのエピソード、圏の会合などでの幹部の指導などを書き留めている

 

 

あー、毎日毎日こんなことまでやっていたのだと思わずため息が出てくる

 

 

 

その中で池田先生からのご伝言というのがちょいちょい目につく

 

 

自分でも読むのが難しいほど汚い字で走り書きしているので、今見てもそうだとすぐわかる

 

 

「ご伝言」

 

 

勘のいい方ならすぐお分かりかと思うが、あの言論出版妨害事件(言論問題)後、池田氏が創価学会と公明党との関係を明確に分離することなどを宣言して(あくまで表向きだと思っているが…)以降、池田氏の公明党や選挙に関する直接的な指示、指導などが決して外に漏れないようになのか、ほとんど文書にはされなくなった

 

 

出陣式などで事前に用意されるメッセージも、配布は地区1枚まででコピーは厳禁、池田大作の名前もない

 

 

だからそれ以降は、メッセージ以外の池田氏からの伝言などがあれば、会合で幹部がそれを読み、地区幹部以上がそれを各々で書き留め、支部や地区に口頭で伝達するというわけだ

 

 

今考えても面倒臭い話だが、会員の士気をあげるには何よりも効果のあるビタミン剤だ

 

 

ただ、この「ご伝言」がなかなかの曲者である

 

 

 

 

どちらにしても衆議院や参議院などの国政以外にも、選挙は日本全国で行われているので、基本的にはまったく選挙戦のない年はあまりない

 

 

そんな中、つい最近2022年の手帳を捲ってみた

 

 

あったあった

 

ここにも池田氏のご伝言が

 

 

これは参議院選挙の結果が出た後の最初の会合でのご伝言だ

 

 

「おめでとう、本当によくがんばった

 

皆さまによろしくお伝えください

 

全同志の異体同心の大勝利です・・・」

 

 

あえて全文は載せないが、このあとお決まりの御書の一節を引いての激励が続く

 

 

この時は意外と長文である

 

 

 

大勝利の後の、師匠からのこの労いの「ご伝言」に会員たちは感激し、涙する者さえいる

 

 

「私はやり切った」 「先生にお応えする戦いができた」

など、思いは様々だがその自己満足感に陶酔している

 

 

それはもう完全に組織の思う壺である

 

 

そういう彼らは組織にとっていちばんの優等生に違いない

 

 

 

 

ところでこの「ご伝言」とやらだが、今さら言う事でもないが、2022年7月にこの長文を池田氏が病床(?)から送ったなど冷静に考えてあり得ない

 

 

口述したものを側近が書き留めた?

 

 

いやいやもうその手は通用しない

 

 

後々気づいた私も相当なバカであるが、書籍やメッセージ同様、組織のどこぞやで作成されたとわかり切った定型文のようなご伝言を、幹部はいかにも外には洩らすなと言わんばかりに末端幹部に書き留めさせているわけだ

 

 

口頭だからこそ、会員の耳にはいかにも本人からの言葉のように真実味をもって聞こえてくる

 

 

それがこの「ご伝言」の曲者たる所以だ

 

 

 

そう、まさに茶番劇である

 

 

 

まったく会員を馬鹿にした話である

 

 

そんなものを「池田先生からのご伝言です」と、会員一人一人に口頭で伝えていた自分の姿を思い出し、怒りを通り越して笑いさえ出てくる

 

 

ある学会員は「先生が直に訓練された者が書くのだから、それは代作などではなく、先生が書かれたものと捉えてよいのだ」と嘯く

 

 

それは開き直りとしか言いようがない

 

 

そこには思いも心も存在などしない

 

 

会員もそろそろそこに気づくべきである

 

 

ただ池田氏が亡くなった今、もうこのような「ご伝言」がくることは無くなった

 

 

間もなく始まりそうな選挙戦に向けて、会員のモチベーション維持を今後組織はどう練っているのだろう

 

 

まさか「先生が生前残されていたご伝言があります」なんてことはもうないだろうが(笑)

 

 

 

茶番劇