西武鉄道トフ1形トフ3が入線しました | 書斎の汽車・電車

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インドア派鉄道趣味人のブログです。
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 「私はこの連休を西武に捧げようと思う」

 って、ベストセラー小説の安易なパロディーみたいですが、正確にいえば今年の連休は「西武の貨車の模型」に捧げている次第です。

 

 さて、ワフ16が完成しましたので、次のターゲットを物色しましたところ、買ったまま放置していた「トフ」があるのを思い出しました。

 ワールド工芸の「私鉄風トフ タイプA」です。これを西武鉄道のトフ1形風にしようという算段です。厳密にいえば、プロトタイプはキャブ妻板に後方監視用の小窓が開いているのですが、今回は妥協しています。

 

 ワールド工芸の完成品ですから、やることといえばカプラー取付くらいです。しかし老眼の身にはこれがこたえますが。

 で、後はレタリングです。「トフ3」というインレタは製品に用意されていましたのでそのまま使用しました。西武のマークはいつもの特注デカールを使いました。細かい標記類は付属しておりませんので、他の製品付属のものを流用しようかとも思いましたが、色々な標記をごてごて付けると煩くなりそうで、今回は省略しています。(後程いくつかは付けるかも知れません)

 

 ここで、実物のお話を。武蔵野鉄道トフ1形として昭和4(1929)年に日車支店で10輛が製造されました。トム101形(戦後のトム301形)による石灰石輸送列車用の緩急車として生まれた車輛です。戦後、余剰となったトフ6~10が改造の上トム301形に編入されています。

 戦後は、吾野からの石灰石輸送だけでなく、名物糞尿輸送などにも使用されました。下回りがシュー式のままでしたので、ヨンサントオ改正後は国鉄直通車ではなくなりましたが、線内輸送用としてそれなりに仕事はあったようです。トフ1~5の廃車は昭和53(1978)年3月31日付でした。

 

 かくして、当鉄道に個性豊かな緩急車がやってきました。西武の貨物列車に彩りを加える名脇役ですね。実は以前にも、同じメーカーの小田急トフを、レタリングだけ替えて西武トフとした車輛を保有しているのですが、こちらはレタリングを小田急のものに貼り直して、小田急の電機と組み合わせようかと画策中です。