JAMの印象(1)「インターアーバン・ワールド」万歳! | 書斎の汽車・電車

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 今回からしばらく、JAM会場で見たモデラーの皆さまの力作から、個人的に気になる模型をご紹介します。

 

 まずは、「インターアーバン・ワールド」さんの展示から。

 昔からアメリカ型というと、大型蒸機や大迫力のDLよりも、インターアーバンやトロリーに惹かれてしまいます。以前エリエイさんの本社に併設されていた「とれいんギャラリー」には、松本謙一氏のコレクションが展示されていましたが、いつも本線系の車輛そっちのけで、電車たちに夢中になっておりました。

 そんな私ですから、今回のJAMの展示での「一推し」は、「インターアーバン・ワールド」さんでした。

 

 いずれの展示も素晴らしかったのですが、その中でも特に気になった模型をご紹介しましょう。

 手前の濃緑色の電車が、カリフォルニア州のパシフィック・エレクトリック(PE)の社長専用車「アラバマ」です。

 この、世界最大の電気鉄道を率いたハンチントン氏が造らせた車輛です。あなたの「社長専用車」の参考にもなるのでは?日本では、小林一三や五島慶太でも、こんな車はついぞ持ちませんでした。

 ハンチントン氏引退後、「アラバマ」は同じカリフォルニア州のサクラメント・ノーザン鉄道に移籍し、改造され一般旅客も乗れる「パーラーカー」となりましたが、惜しくも火災で失われたとのことです。左がパーラーカー時代の「アラバマ」です。

 そのサクラメント・ノーザンは、途中フェリーで電車を航送していました。「ラモーン」という名前の船でしたが、この模型は長さを縮めているそうです。鉄道連絡船好きとしては、「インターアーバン専用フェリー」も大いに気になります。

 ここまでご紹介してきた模型の作者は、『とれいん』誌の連載でもお馴染の貫名英一氏です。

 

 次はレイアウトセクションです。故・木村昌晴氏作の「プリンセス・アヴェニュー」をご紹介します。

 『とれいん』誌に初めて載った時から、気になる存在でしたが、実物を拝見して改めてその魅力を再認識しました。

 

 アメリカの電気鉄道、本当に面白いですね。「インターアーバン・ワールド」の皆さん、ありがとうございました。