★パティシエが教える!桜のシフォンケーキのレシピ~後編~  ★ | パティシエール★あいぼんブログ in スウェーデン

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数字6 いよいよメレンゲと卵黄生地を合わせていきます!!
メレンゲは二回に分けて混ぜます。



 


あ!ゴムベラでメレンゲの泡をつぶさないように縦方向に切り込みます。(写真左の赤い矢印)
メレンゲが塊で残ると焼いた時にその部分がそのまま空洞になってしまうので、
大きなメレンゲの塊をめがけて、それを細かくするイメージで奥から手前に向け切り込む。


あ!手前に切ったあとはゴムベラを持つ右手の手首をくるりと返し、ゴムベラの先が
ボウルの丸みにそってぐるりと、ボウルの底から側面を通り奥に抜けます。(写真右の赤い矢印)


あ!この動きと同時に左手ではボウルを手前に回転させてください。(右の写真の青い矢印)




あ!ちょうど平仮名の〝の〟の字を書いているようなイメージです。



この動作を繰り返して卵黄生地にメレンゲを馴染ませていきます。
メレンゲ中の気泡は潰さずに、空気を抱いたままの状態で
卵黄生地の中に入り込むイメージです。

これを二回繰り返し全てのメレンゲを混ぜ合わせます。
薄い肌色の生地の中にメレンゲの白い色が全て馴染んだらその瞬間で止めてください。
必要以上混ぜてはいけません。




出来上がった生地はフワフワです。
混ぜ終わったら生地は時間を置くとしぼんでしまうので、すぐに次の工程に進みます。




 


数字7 底をはめた型に流し込みます。
(※写真は桜でなくプレーンのシフォンです。)


あ!トントンはしません!!
良くあるレシピでは生地を型に入れた後、型を持って台の上にトントン打ち付けて
空気を抜くなどと書いてありますが、私はトントンしません!!ストップ
トントンすると逆に型の底から空気が入ってしまいます。
なので、私の作り方では型の一箇所から生地を流し込み、
生地自身の重さによる自然な流れで型全体に生地を広げていきます。
型の色んな箇所に生地を入れるのはダメです。
そーすると余計な空気が入ってしまうので、
必ず一箇所から空気が入らないように流し込むことが大事です。

表面は平らになるように軽くならします。








あ! 動画で確認 あ!
    
お菓子の本などに書かれているように〝さっくり混ぜる〟など、
言葉だけでは伝わらないものがありますよね。

今回はメレンゲを卵黄生地に混ぜる混ぜ方と型への流し方を実際にやっている様子を
撮影しましたので、文章と照らし合わせて動きをよく確認してみてください。
手早く、かつ丁寧にやることが大事です。








型に入れた生地は時間を置くとしぼんでしまうので、すぐに次の工程に進みます。

数字8 190度で予熱したオーブンに入れた後、170度に下げて40~45分焼きます。



 



写真左は焼きあがった直後。ここまで大きく膨らみました。
写真右のようにビンに逆さまにさして、完全に中まで冷めるまで置いておきます。





完全にさめたところ。
上のオーブンから出したところよりは少しだけ高さが低くなりましたがまだ背が高いです♪




カットしたところです。
しっとりフワフワに出来上がりました。






いかがでしたか?
今回はかなり詳しく書いたのですが、それでも本当はもっと一人一人に
手取り足取りディープなところまで教えたいほどです。笑



シフォンケーキのようにシンプルなお菓子は実はとても奥が深く、
シンプルだからこそ何となくそれっぽくは作れても、完璧に美味しく作るのは難しいのです。



私も何度も失敗しては泣かされました。
また、微妙な配合や混ぜ方一つで失敗したり
失敗の原因が複数絡み合っていてなぜ失敗するのかわからず
ド壷にはまってしまったこともあります。



シフォンケーキの一番のポイントは

クローバーメレンゲ作り           
クローバーメレンゲと卵黄生地の混ぜ方
 

です。 混ぜ方や生地の状態を感覚的に覚えれば美味しく作れるようになるので
とにかく何度も何度も作り続けることが成功の秘訣だと思います。
それと、すばやく作業をすることもベストな状態に仕上げるのに大事なポイントです。   



桜の季節も残りわずかなので、今年はもう遅いよ~!なんて思うかもしれませんが
そういった場合はどうぞ来年にでも作ってくださいねbell



書くのに時間がかかりますが、好評だったらまた頑張ってレシピをアップするので
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今日も読んでくれて ありがとうございます