法と企業倫理・・・
ここ数ヶ月、
ビッグモーター社とジャニーズ事務所の話題が注目を集めております。
どちらの企業にも共通していることは、
法律と企業倫理の欠如だと思います。
先日、10月5日に掲載したブログでは・・・
「企業経営者目線では・・・」というタイトルで、
↓法と企業倫理に関しての内容に少し触れました。
企業経営者目線では・・・ | ボメックスいさかのひとり言…… (ameblo.jp)
法(律)に違反することは、もちろんアウト!
では、法律に触れなければOKか?
と言えば、法的には問題は無いかも知れませんが、
企業倫理という点では、アウト!になってしまいます。
アウトなのか?
セーフなのか?
という点では、正直、その線引きは難しいと思います。
それは、アウトであるのか?
セーフであるのか?
の判断を下す人(審判員)は、お客様であったり、
外部の人だからです。
ですから、事業者ではセーフという判断であっても、
判断を下す人がアウトと判定すれば、
結果はアウトということになってしまうと思います。
もちろん判定を下す人の中には、
倫理や道徳を欠如されている方がおられるのも確かです。
仮に、その様な方がアウト!という判定を下したとしても、
まわりの方は、セーフとして判定を下してくれると思います。
現在、注目が集まっているジャニーズ事務所の問題。
先日、プレスリリースのお話を致しました。
しかし、プレスリリースを読み解くと、アレ?
って思うことが多く感じます。
例えば・・・
現在、ジャニーズ事務所のホームページで公開されている、
10月5日付けに公開されたプレスリリース↓では・・・
弊社記者会見に関する一部報道について | ジャニーズ事務所 | Johnny & Associates (johnny-associates.co.jp)
↓この様な一文が掲載されております。
今回は、会見を委託したコンサルティング会社がしたことであっても、
それは弊社が雇った責任があると言われれば、その通りであり、
大変悩みましたが、現時点でわかっていることだけをご報告させて頂きます。
この一文は、企業間の取引ではアウト!
正確には、通用しない内容である。
という内容になります。
さらに↓こちらの一文は、
であっても、それは弊社が雇った責任があると言われれば、
その通りであり、
企業としての倫理を疑われる一文になってしまいます。
結論は、企業として責任感がない=無責任であるという評価。
=この様な企業とは、お取引はできない。
企業経営者間では、その様な判断になってしまいます。
企業経営者からすれば・・・
「雇った責任は、弊社にある」
という判断をする企業が多いからです。
それは、外部の企業に業務を委託していたとしても、
自社の社員やアルバイトさんが行った行為であったとしても、
その責任は、弊社にある。
という経営者判断となるからです。
もちろん中には、“部下の責任は、部下の責任”
という企業もありますし、
“自分の責任は、部下の責任にする”
という経営者もおられます。
しかし、その様な企業や経営者に共通していることは、
100%ではありませんが、これまでの私の経験では、
“淘汰されていく傾向がある”ように感じます。
このお話は、以前こちらのブログに掲載したこともありますが、
経営者のお仕事の1つは、頭を下げること。
それは単に、見せ掛けだけの頭を下げることではなく、
真摯に受け止め、誠意をもって頭を下げること。
それが責任ある立場の仕事でもあると思います。
同じ頭を下げるにしても、
末端のアルバイトが頭を下げるよりも、
企業の責任ある立場の人間が頭を下げるのとは、
同じ“頭を下げる”という行為ひとつでも重みが違います。
ですから、先ほどのプレスリリースの文面で行きますと、
この度は、
例え会見を委託したコンサルティング会社が行った行為であったとしても、
それは弊社が委託した(依頼した)責任がございます。
この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。
というのが、良い文面だと思います。
もちろん文字だけではなく、
真摯に受け止め、誠意をもってお詫びする。
ということが大切であることは、言うまでもありません。
こちらのオリジナルの文章は、
東大話法的な雰囲気を感じますが・・・
どうなんでしょうね??
私は経営者では無いから関係ない!
ということではなく、
いつ、この様な状況に巻き込まれるかも判りません。
何となくではありますが、1つ参考にして頂ければ幸いです。