ベランダで踊る空気 -4ページ目


村西利恵
「原発の安全評価は、国会の国政調査権で、独立した評価委員会を設置すべき」

青山繁晴
「はい。これはですね、あの、国会、今、審議やっててですよ、せっかく審議再開して、ま、いろんな質問が出るから、菅さんの、その、ばれちゃう答弁も出るわけだけど、でも国会は、国会議員の仕事は質問するだけではなくて、憲法62条が定めたところの国政調査権があってですよ、国民に直接選ばれた国会議員なんですから、国政全般を調べなきゃいけないと。ね。まともな行政が行われてるかどうか調べなきゃいけないっていう、義務があるわけですから、義務と同時に権限があるわけだから、当然これは、外国人にやっていただくんじゃなくて、私たちが、有権者として選んだ国会議員たちが、独立した評価委員会をつくって、どうしても、あの1次評価・2次評価やるって言うなら、それは国会の、独立
した評価委員会で評価すると。そこでフェアな判断を超党派でやると、いうのが当たり前のことなんですね。そして、あの、今述べましたように、その、このストレステストなる発案は、非常に不可思議なものなんですけれども、それをめぐって、もうこの内閣の亀裂っていうのは、本当に深刻になってるわけですね。で、それ、もう一度振り返ってみましょう。はい、出して下さい」

村西利恵
「原発問題での内閣不一致。海江田大臣は、法律に基づいて早く再稼働させたい。しかし菅総理は、原発を全て凍結させたい」

青山繁晴
「はい、これはですね、今僕はもう一度振り返るって言いましたが、本当はですね、このうわべの対立の底に、もっと一段、この下ぐらいのね、根深い話があって、要するに海江田さんの本心は、法律と経済産業省の中で、早く再稼働できるものはさせたいと、言ってるだけなんですよ。それに対して、菅さんは、法律も、それから経済産業省がそうしたいんだったら余計逆らって、とにかくいったん全部凍結、凍らせてしまいたい。だから、右手と…、身体と頭で本音が全く違うっていうことなんですよね。そして問題は、明らかに海江田さんよりも強大な権力を持ってる、例えば、えー、国会を解散できる権限を持ってるのは、この菅さんですから、菅さんの本音が、一番問題になるわけですが、それはこれです


村西利恵
「ストレステストは“脱原発解散”への菅総理の仕込み」

一同
「ああー…」

青山繁晴
「はい。これは、もう、これも、実はもうあの、政界ではむしろ常識になっていてですよ。さっき、あの、玄海原発が再稼働直前まで行ったって言いましたね。で、再稼働してたらですよ、玄海を再稼働させたら、あとの原発も再稼働が続いていきますね。その中で、脱原発ってことをかっこよく掲げて解散ってのはできなくなってしまうから、だから全部一旦凍結させて、これを、あえて揉め事、争点にして、衆議院解散総選挙をやりたいっていうのが、実際の菅さんの本音なんです、これは」

岡安譲
「まだ勝てると思ってるんですか?菅さんは」

青山繁晴
「ええ。それはいい質問なんですけれども、普通に考えたら、民主党、負けるはずなんですが、これ、あの、ちょっと前まで、この菅さんの側近だった人、これ複数ですけど、聞いていきますとね、民主党は勝たないけれども、自民党も大勝ちはしないと。だから総選挙をやったら、そのあと混乱状態になるだろうと。混乱状態になってる中で、もう一度菅さんが、脱原発と、実はそれからもうひとつ反小沢っていうのを掲げて、ま、旗を出したらですよ、あの、皆さん、総選挙終わるとですね、30日以内に国会開けってことになってるわけです、最初の国会。その30日の間に、菅さんもう一回脱原発と、反小沢でやってくれって声が集まって、実は首班指名選挙で、超党派で、その、新しい議員を含めて、自分に支持
が集まるという、皮算用をなさってるそうですよ。ね」

一同
「ふーん…はぁ…」

青山繁晴
「ま、それは負けてもいい皮算用なんですよね。ここまで追い込まれたんだから一か八かやってみる値打ちはあるという考え方のようでもありますよね。ま、それに付き合わされる私たち有権者は、大変ですけれども。まあこういうことを称して、その海江田さん本人は何て言ってるかというとこうです」

村西利恵
「経済産業省の幹部によると、海江田大臣は、『菅総理にはめられた』と、何度も言っていると」

青山繁晴
「はい。これ経産省の幹部、複数のシルエット入れてもらったんですが、本当に複数に確認してきました。大事なことですからね。で、いつもはもう電話がほとんどなんですが、あの、実際に会いに行って、あの、しっかり聞いてきましたが、ええ、海江田さんはこういうふうにはっきり言ってますよと。もう、あの、この、何て言いますか、口がもうこんなにこう、食いしばってしまったりね、それから涙を浮かべたりして言ってますよと。というのは、玄海町に行く前に、菅さんにあれほどしっかり確認して、そして自分は、総理の大命も背負ったつもりで行って、やっと苦労して話をまとめかけたら、そこでバーンとひっくり返されたと。つまり、その、自分を悪者にして、その、菅さんは自分は脱原発のヒー
ローだと、いう演出をしたいから、俺をはめやがったな!っていうことを実はですね、言葉遣いが汚くなって申し訳ないけど、実際にはそうやって、怒りをぶちまけているそうです。実はこれはですね、菅さんは本当は、もう絶頂なんですよ。得意満面。その、いわば、絶頂あるいは絶好調なんですよ。僕らから見たら追い込まれてるように見えるでしょ?菅さんとしては今やその、脱原発解散っていう歴史的な衆議院解散総選挙に向けて、絶好調で突っ走ってる。そのためには、海江田さんのように気の弱い人は、もうどんどん使い倒すっていうふうになってるわけですよ。それが、ところが、あえて申しますが、菅さん、そうやって絶好調で行ってるように見えて、ひょっとしたら、ぱたっと突然、辞意表明する
かもしれない」

一同
「辞意表明…?」

青山繁晴
「はい。これは、もちろん分かりませんよ。あの、えー、しますと言ってるのではもちろんありません。えー、僕にももう、菅さんは度し難いとこありますから。但し、もしも、もしもですが、突然菅さんが辞意表明したら、それは、健全な世論に従ったとか、あるいは野党の攻勢に負けたとか、閣内不一致で苦しんだから、じゃありません。閣内不一致をむしろ作ろうとしてるんですから。もしも万一、これから突如として辞意表明あるとしたら、それは全く違う理由でしょうと。それは、これではないかと」

村西利恵
「先週もお伝えした、拉致事件容疑者の長男が関連する政治団体に、菅総理と鳩山前総理が多額の献金をしていたという問題です」

青山繁晴
「はい。これを出しますと、先週もご覧になっていただいた方は、あれ、それ先週もあったじゃないかと、おっしゃると思うんですが、そのとおりなんですが、その後、私たちも調べていきました。あの、僕もちろん調べましたし。そうすると分かってきたのは、捜査当局はずっとこれを、綿密に追っていてですね、実は菅さんと鳩山さんだけの問題ではないと、いうことが分かってきました。それは、民主党の、ま、僕も信じがたいんですが、えー、今まで拉致問題を熱心にやってきたと思われる議員まで含めての、非常に深い闇かもしれないということなんです。えー、それを後半、えー、読み解いていきますけれども、キーワードはこれです(フリップ出す)」




村西利恵
「総理はきのうの国会答弁で、『最終的な政治的な決定は総理、経産大臣、原発担当大臣、官房長官で最終判断する』と、話しています」

青山繁晴
「これあんまり、あの、笑うことじゃないけど、また笑ってしまうっていうか、僕はこの答弁聞いた時にまたのけぞりましたよ。これね、菅さんの意図は分かるんですよ。その、私が決めるんだ!と言いたいわけですよね。しかし法律上は総理大臣ははっきり言うと関係なくて、その、経産大臣とそれから、まあ新たに閣僚にしたからこのお2人でほんとは決めることですよ。でも、これは不統一があるわけだから、そこに官房長官が入ってまとめ役をやると、ほんとはそれだけで済むんだけど、私が、中に入るんだってことを言いたい。しかしね、これ、それを強調したいがために、ま、墓穴を掘ったと僕は思っていて、だってこの4人で、最終的に相談して政治的に考えて決めるって言ってるんでしょ?再稼働さ
せるとか、あるいは運転を中止させるとか云々かんぬん。ということは、さっきの、私たちの指摘の通り、あの統一見解では統一されてないってことですよ、見解が。統一されてないから最後は4人で、相談して決める、そして自分が最後はエイヤと決めるんだと言ってるから、統一見解は出てませんって言ってるのと同じなんですよ。これは本当は、この答弁が出たら、もういったん審議をストップさせてでも、国会はもっと紛糾させるはずですよ、本当はね。残念ながらそうなりませんでしたけども。そして、さらにですね、この、一番最初にお示しした、その、この政府の計画っていうやつ自体が、これも理解に苦しむんですね。はい、出して下さい」

村西利恵
「不可思議なストレステストその2。1次評価・2次評価のチェックは、保安院と原子力安全委員会が実施」

青山繁晴
「これも皆さん、あの、これ子供でも僕は分かると思うんですが。この、わざわざ時間かけてですよ、しかも本当の中身はどう変わるかよく分からない。これ(1次評価)今までの日本のやり方で、今度(2次評価)ヨーロッパ風のやり方って言ったって、そんなに画期的なやり方があるわけじゃない。わざわざ2回に分けてやるのに、つまり、あの、ほとんど、よく言えばダブルチェックだけど、本当は似たようなこと2回も、重ねてやるわけじゃないですか。しかし、両方とも保安院と安全委員会が、最終的に確認するんでしょ?そして、保安院と安全委員会は両方とも信用が今、地に墜ちてるんですよ」

一同
「そうですね…、ええ…」

青山繁晴
「地に墜ちてるところが何回確認したって、そんなの同じことじゃないですか。従って、どうなるかというと、こういうことです」

村西利恵
「地元と国民の信用を得られない」

青山繁晴
「はい。だから、この、ストレステストなるものを入れて、その、地元の理解が深まるっていう説明は、誰が考えても、これ立場の違い超えてですよ、与野党もちろん超えて、それから原発反対とか賛成を超えて、これが得られないってのはどなたでも分かる、当たり前のことだと思うんですよ。そして、そりゃ法律上は、その地元の同意っての絶対に必要ってわけじゃないんですけども、現実には、地元が同意しないからいろんな問題が起きてるんであって。ということはこれは、要はその、原発を再稼働させるかどうかの問題じゃなくなって、これ再稼働できないってことになるわけですよね。で、次です。はい、まだあるんです」

村西利恵
「不可思議なストレステストその3。そもそもこのEUのストレステストは参考にならない」

青山繁晴
「はい。これ、そもそも何でEUでやってるからいいよねって話になるのか。これあの、いかに菅さんが、あの、原子力をご存知ないかってことでもあると思いますよ。ご自分は専門家だと、当初からおっしゃってますが。というのはですね、あの、たとえ1回でも、例えば、イギリスとかドイツの原子力発電所に行ったらですよ、あの、一目瞭然なんですが。前も申しましたかね、天井がすごく分厚いんですよ。ま、僕は仕事柄、当然何度も行ってるわけですが、その天井分厚いっていうのは、その、原子炉建屋や、その、原子炉を含めて、特に原子炉建屋の天井が分厚いわけですけれども、それは、例えばミサイル攻撃とかテロに備えることと、例えば飛行機の墜落があったり、いろんなリスクを考えると、それ
は天井が丈夫なのに越したことはない。で、日本ではそれはできない。何でかというと日本は地震が多い国で、逆に言うと、そのヨーロッパのイギリスやドイツでは地震が極めて少ないから、だからそのリスクよりも、他のリスクを大事にするってことなんですよ。ところが福島原子力災害っていうのはご承知のとおり、まさしく地震国らしく、地震で想像を超えたような、あの、危機になってるわけですから、これはそもそも成り立ちが全然違う話で、参考にできない。で、さらにEUの場合はですよ、あの、最後誰が確認するかというと、その、テストをやった国じゃなくて、第三国が確認することになってる。そうするとさっそく日本で、これあの、菅政権がというよりは、評論家の方々がですよ、学者の方々
も含めて、日本でも、その、海外の人を入れて確認させたらいいと言ってるんですが、それとんでもないですよ。それは、EUは、国が違っても、もう同一のEUになってるからやるんであって、どうして日本に、その、外国の方の援助を得なきゃいけないんですか。そんなことする必要はありません。そうじゃなくて、もしやるならもうこれしかないんですよ。出して下さい」




青山繁晴
「はい。まず皆さん、この、最初の絵を見ていただくと、ここに大混乱ってあって、こう、ある種、平然とした表情の菅さんと、それから、もう、半泣きの海江田経産大臣と、そして、えー、福島第一原発の、絵、あ、違いますね、えー、原子力発電所の絵が出てるんですが(玄海原発。番組最後に説明あり)。あの、これ直接の契機っていうのは、玄海原発なんですね、九州電力の。えー、僕も何度か行ってるんですけれども、ま、あの、朝鮮半島に一番近い原発として、実は世界の注目でもあるんですけど。それがどうして大混乱になったかというと、その玄海原発は、その地元の町長さんと、それから佐賀県の古川知事が、その、定期検査もう無事に終わってるんだから、再稼働、再起動することに積極的で、
前向きだったから、そこに海江田さん期待をかけて、足を運んで、ま、事実上合意ができて、古川知事は、最後に、菅さんが、地元に来てくれるかあるいは官邸で会ってくれて、菅さんも、その、ちゃんと保証しますと、総理大臣が言ってくれたらもう再起動ですと。そこまで話ができたら、突然菅さんが、あー、しばらく黙ってるように見えたけど、本当は海江田さんに対して、会いたくないと。知事と会うなんて嫌だってことを言ってでですね。で、海江田さんが、えっ、行く前に、そういう話も含めて相談してから、佐賀の玄海に行ったじゃないですかと言ったら、それには答えずに、とにかく会いたくないと。で、もう海江田さんとしては、もうそこですでに半泣きになってたら、突然、内閣総理大臣が、ス
トレステストってのをやるんだと、ヨーロッパでやってるだろうと言われて、それで海江田さんとしては当然、こういうの、普通はハシゴを外されると言うんですが」

山本浩之
「そうですねー」

青山繁晴
「もうほんとに半泣きから、実際に、あの、涙をこぼされたという状況になったわけですね。もうはっきり言うと海江田さんも情けないですよ。泣いてる場合じゃないですからね。で、その上で、その、そういう混乱を収めるために、その、政府が統一見解なるものを出してきましたよね。それちょっと見ていただけますか」

村西利恵
「政府の統一見解として、原発の安全性確認の手順がおととい(7月11日)発表になりました。EUのストレステストを参考に、事業者、つまり各電力会社が『評価』、そして原子力安全・保安院が『確認』、原子力安全委員会が『妥当性を確認』という役割で、1次評価は、定期点検中の原発の安全性を評価し、再稼働するか判断する。2次評価は、全原発の総合的な安全を評価し、運転を続けるのか、やめるのかを判断するというものです」

青山繁晴
「はい。皆さん、もう、これ(笑)見ただけでちょっとうんざりしたんじゃないかと思うんですが(一同ざわ)」

村西利恵
「字が多くて申し訳ないです」

青山繁晴
「いやいや、あの、村西さんが、なるべくこうやさしーく読んでくれたんだけど。で、これでもだいぶ字減らしたんですよ、あの、元々の案よりはね。で、これあの、何かいっぱい書いてあるんだけど、簡単に言うとですよ、なぜか突然EU、その、ヨーロッパでやってることを入れて、参考にって言ってるけど要するにそれを真似っこして、で、電力事業社がもう一回、何とヨーロッパ風に、もう一度その自分たちのあの、原子力に関わる仕事の中身を、自己評価して、それを、原子力安全・保安院と安全委員会が、その、評価するんだと。それだけでも何で、それをまたやらなきゃいけないかよく分かんない上に、(評価を)2つに分けてあるんだと、いうことなんですよ。で、これ、実は、もう僕は奇怪と言わ
ざるを得ない、この、計画だと思うんですけれども、ま、今の報道では中身がはっきりしないとか、場当たり的だというその、報道ばっかりありますけど、そういう見解だけでは全然足りないと思います。もっと具体的に見るべきで、まず第一はこれです」

村西利恵
「不可思議なストレステストその1。本当は統一されていない『政府の統一見解』(一同失笑)」

青山繁晴
「はい。これ、あの、僕は、日本のメディアの在り方にも問題あると思うんですが、お上が、政府が統一見解って言ったらずっと統一見解と言ってるでしょ?しかし、中身をもう、一目でも見たら、全然統一されてないって実は分かるんですよ。はい、これ出して下さい」

村西利恵
「海江田さんは1次評価の合格で再稼働させると言っているのに対し、菅総理と細野さんは1次評価が合格でも再稼働しないと、考えていると」
 
青山繁晴
「はい。ほんとに海江田さん最近こういうあの、表情ばっかりになってるけど。だって、その、法律に基づいて、定期検査をやって、で、その定期検査の結果を、法律に基づいて、原子力安全・保安院が調べて、それで確認とれたら再起動っていうことになるわけですから、法律で定まってる以上は、その、今の計画では1次評価に当たるところだけで、再起動を…」

山本浩之
「再稼働ですね」

青山繁晴
「ごめんなさい。ま、再起動というのも」

山本浩之
「言うんですか?」

青山繁晴
「言うんですけどね。再起動、再稼働、させると、いうことを、何度も言ってるわけですよ。その、海江田さんも、ちょっとムニャムニャした言い方で、その、再起動、再稼働させることもあり得るって言い方をしてるけど、その、少なくとも経済産業省の内部の中で言ってるのは、させると言ってるわけですよ。ところが、この内閣総理大臣・菅直人さんと、それから最近、もうはっきり言うと、権力に擦り寄る姿勢が僕は目立つと思ってますが、細野さん、ね、原子力担当大臣になって、もう(海江田大臣との)住み分けもよく分かんない、この細野さんは、菅総理に擦り寄って、いや、それだけじゃ足りないと。その、2次評価、つまりストレステストってやつを全部合格しないと、再起動できないっていうふ
うになってるわけですね。これ、真っ二つに分かれてて、全然統一されてないじゃないですか」

岡安譲
「そうですね」

青山繁晴
「で、まとめ役の官房長官がこれについて何と言ってるかというと、ムニャムニャムニャ、しか言ってないです。何だかよく分かんない、何を言ってるのか」

村西利恵
「明言してないと」

青山繁晴
「いろいろ言われるけども結局どっちなんだってことを言わないわけですよ。で、これは当然国会でも問題になりました。きのう(7月12日)のことです。はい、出して下さい」