マニュアル課 翻訳室 -10ページ目

マニュアル課 翻訳室

フリーランスで翻訳と翻訳レビューをやっています。
以前はマニュアルのテクニカルライティングもやっていましたが、今では翻訳専業です。

メインのPCをWinXPからWin7に変えました。core-i5の最速マシンなので、作業が本当に快適!いままでのXPだと、ソフトを起動するまでにコーヒーを飲んだり、本を読んだりできるほどでしたから、Win7は嘘みたいに快適に感じるのです。


ただし、1点だけ気になることが。

ユーザー インターフェースの点です。


たとえば、作業が終了したファイルをUSBメモリなどにバックアップするときに表示される、

このダイアログ。Vistaでもこのダイアログは出たと思いますが、Win7でも継続されているとは。


マニュアル課 翻訳室

「コピーして置き換える 宛先のフォルダーにあるファイルをコピー先のファイルで置き換えます」と言われても、どうすればよいのか困ってしまいます。昔からのPCユーザーにとっては「上書き」のほうが直感で理解できます。

ちなみに英語OSの画面を確認したら、まったく同じ内容でした。つまり、英語を日本語に訳してあるのですね。英語版ソフトのローカライズなので、日本語だけ独自の文言にできないのはわかります。でも使いにくい。


上の画面では、ファイル名はちょっとマズイので消してあります。ファイル名も入ると字だらけで、もっとわかりにくいです。


このブログのタイトルには「マニュアル課」と付いています。

もしかしたらご存知の方もいるのかもしれませんが、このブログとは別に「マニュアル課」というサイトがありました。

業界では少し知られているサイトだったようです。


マニュアル課は、フリーランスのテクニカルライターの緩い集団です。

メーカーあるいは製作会社にとって、経験豊富なテクニカルライターはなかなか見つからないもの。

マニュアル課のテクニカルライターは、仕様書のコピーではなく、企画、構成、取材、執筆をこなします。

私もマニュアル課に少しだけ関わらせていただきました。


今は事情があってサイトは閉鎖されています。

本家のマニュアル課がお休み中なので、このブログでマニュアル作成の世界を少しだけでも伝えていきたいと思います。


マニュアル課にはぜひ復活してほしいと願っています。

私は翻訳だけでなく翻訳レビュー(チェック)の仕事もやっています。

翻訳者からあがってきた日本語をチェックするんですが、いろいろな訳文を目にします。


・日本語として意味の通らない文

・あまりにも直訳で日本語らしくない文(これって日本語?)

・思いっきり想像を働かせて書いた文(超訳?)

・あいまいで複数の意味に解釈できる文


このように、列記するといくらでも出てきます。


まあ「翻訳」といっても、分野は多岐に渡ります。

上に挙げた内容がすべての分野の翻訳にあてはまるとは限りません。


が、私がこだわっているのは、日本語のわかりやすさ、読みやすさです。

中には、こちらが誤訳だと指摘すると、「自分の翻訳は間違っていない。好みを押しつけないでくれ」と反論する翻訳者もいます。私も翻訳者ですから気持ちはよくわかります。

でも、自分の訳した文章を読む人の立場になってほしい。


海外に本社のある企業では、各国語のサイトが用意されていますよね。

感じたことありませんか。日本語がとても読みにくい!

ああいう翻訳を変えていけたらなあと夢想する日々です。

前回、翻訳時にスタイルガイドを参照することについて書いた。


たとえば、細かいものだと次のようなものがある。


・かっこ ([ ]や()など)を全角にするか半角にするか

・半角文字(英数字など)と全角文字の間に半角スペースを入れるか


このような規則が数え切れないくらいある。

しかもクライアントごとに規則が異なる。正反対のこともある。

翻訳するときは、事前にこれらの規則を頭にたたきこむ。

翻訳が終わったら、規則に違反していないか入念にチェックする。


同時に複数の案件を進めていると、混乱することがある。

だから納品前のチェックには時間をかけるようにしている。

翻訳するときは、細かいことは気にせず一気に訳し上げる。


翻訳の善し悪しも当然だけど、規則に従うということが翻訳者に求められているようだ。

トライアルのときのチェックポイントとして、スタイルガイドと用語集に準拠するということが大きいようだ。

翻訳の依頼は突然来る。

お昼ご飯の後、のんびりしているところに、翻訳の依頼。

きたきた。で納期は?

今日の夕方。

おいおい、そりゃ無理でしょ。


他の案件も今日中が納期。どうしようか。

こういう場合、自分は即答で断れない性格。

気持ちとしては、何とか受けたい。いつもお世話になっているし。


訳すだけなら、それほど時間はかからない。

翻訳者って、英文を読むと同時に訳文を入力するくらいのスピードがないとやっていけないと思う。

自分も訳すときは、同時通訳のように同時翻訳できるところから訳していく。

構文の理解など少しでも時間が取られそうと判断したら、すぐに別の文に移る。

そうしないで、一つの文で悩んでいたら納期に間に合わせることは絶対にできない。


さらに、クライアントの提供するスタイルガイドや用語集に訳文を合わせる必要がある。

その時間も考慮すると、無理だと判断。


この仕事はお断りしました。

翻訳会社の方ごめんなさい。またよろしくお願いしますね。