レビューの仕事もよく受けますが、最近ひどい。レビューというより、「これだとリライトじゃないの!?」と思うこともあります。
レビューア泣かせのベスト(ワースト)3 を発表します!
1.まったく意味が通らない
2.訳語の選択ミス
3.指示が守られていない
一般の人には信じがたいかもしれませんが、これが翻訳者の実態です(一部であることを願います)。
指示が守られないのは日常茶飯事。結構ベテランの翻訳者でも平気で指示を破ります。
というかハンドオフもインストラクションもすべて英語。翻訳者で英語読めません、というのもどうかと思うが、億劫なんでしょうか。
もしかして後工程で直してくれるからいいやと思ってない?
後工程を担当する私は怒ってます!
次に訳語の選択ミス。これも多い!?まさか英辞郎検索して終わりじゃないよね。
いやいやWeblioでも同じですよ。
専門的な業界特有の用語についてはいうまでもなく、中学で習うような基本単語の訳もおろそかになっていることが多々あります。基本単語のほんとうの意味を理解していない翻訳者というのもいっぱ~いいるんです。基本単語こそ、中学で習った辞書の一番上の意味を知っているだけで、理解したと思っている人、たくさんいるのでは?
基本単語だから辞書ひかなくても、調べなくてもいいや、と思っている人は、まず翻訳者には向いていません。
最後に、栄光あるワースト1。おめでとうございます。
これほんとうにあるんです。
日本人として読んでおかしいという文あるじゃないですか。あれです。
なぜそれを日本人である翻訳者が書いてしまう?
翻訳した後に、その文を日本語だけで読んでみれば、すぐおかしいと気づくはずなのに。
もしかして、最後の通読チェックやってない?
よく最終チェックで英語と日本語を突き合わせて翻訳を確認します。
でもそれだけで納品してくる人なのかな。こういうミスをするのは。
品質の良い翻訳者は、この作業に加えて、日本語だけでの通読チェックもやっているはず。
だって文章を書き、それを製品として売っているんですよ。我々翻訳者は。ライターや作家と同じなんです。読者にとっては。
つくづく思う。翻訳者って、なりたくてなったんじゃないのかな?
いやいやながら翻訳者になった人っているのかな。
その職業になりたくてやっとなった人が、どうしてきちんとした仕事をしないのか、非常に疑問。
好きな仕事なら「早くその業界で認められる仕事をして、1人前になりたい」そう思うのが普通ではないのかなぁ。
外国の言葉を「こういう意味なんだ」と理解できたときのうれしさ、ゲームを攻略したときのような快感、そういうのないのかなぁ。
やった人ならわかると思うけど、翻訳って、ある意味、職人仕事のようなものです。地道な作業でもコツコツと周年深くやらなければならないんですよね。
そういう地味~な、リアルの翻訳作業が性に合わない人、やっててhappyじゃない人は、続けていくのは難しいんじゃないかなぁ。
というか、好きでもないことを続けていくのはなぜ?