2/11 【本の長屋(高円寺)】
本の長屋は共有書店。
私は「えほん+∞」の屋号で、特価古本その他を販売しております。
寄稿した『望星』(2月号) も入荷。
絵本、児童書、発達関連書、詩の本、70年代『月刊絵本』、宮沢賢治豆本などなど📚
山口法子さん画『Our Childrenポスター』は、折れ防止のクリアファイルごとお求めいただけます。
ぜひお手に取ってご覧下さい。
緊急
— noriko yamaguchi 山口法子 (@nori_yamma) 2024年2月13日
即時停戦を求めます。
パレスチナに自由を。 pic.twitter.com/hQqenU7PBj
パレスチナの子どもたちは私たちの子どもたちです。
— noriko yamaguchi 山口法子 (@nori_yamma) 2024年2月23日
とにかく子どもを殺したり怯えさせたりしないでほしいんです。ぜったいに。#HandsOffRafah#FreePalestine#StopGenocide pic.twitter.com/jqozlyJINb
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2/14 【理由】
国会図書館や学校図書館勤務〜絵本コーディネーターの肩書で活動する現在まで、20年間一貫して「読書推進」をやっています。
読むこと、思考すること、自分の言葉をつくることは平和につながると信じているから。
きっと多くの司書、子どもの本に関わる人も同じ気持ちで、未来の読者を創ろうとしている。
紙面で紹介される作品はいずれも1997年〜2005年、パレスチナの十代の子どもによる創作作品。
『失われた子ども時代』(2002年/ムスタファ・バキル14歳)、『失った声』(2003年/マハ・アケル13歳)、『人生における絶望と希望――月を目指して』(2005年/ディアー・アルー13歳、ディアー・メヒディン13歳)等々。
『無駄にした子ども時代』(2003)の最後には、こうしるされている。
私たちは何ものにも遮られることなく、子ども時代を生きる権利があります。
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2/16 【春近し】
屋根の雪が溶けはじめて、川も小鳥も嬉しそう。
どうして?
《いいことが あるからさ
いいことが あるからさ》
《ろ ろ ろろろ》
地面の下のちいさな音。
雪国の子どもは、その微かな春の気配を探り当てます。
大好きな絵本です。
(神沢利子 作/片山健 絵/福音館書店)
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2/17 【本を知るTV「タイプライターズ」】
地上波フジテレビ「タイプライターズ」が今日をもって、そして「BSタイプライターズ 」も、3月2日㈯の放送をもって終了との報。
過去には私のような者まで呼んでいただき、本当に様々な角度から「読むこと」「書くこと」「手渡すこと」……「本」にまつわるものもの、本の文化に光を当ててくれた、実に貴重な番組でした。
ありがとうございました!
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2/21 【読書会】
本の長屋でのんびり主宰しております、「なんとなく目を逸らされがちなジェンダーを読み語る会」、通称「ジェンダー読書会」を4ヶ月ぶりに開催。
第3回は『赤毛のアン』を村岡花子訳で。
南北戦争・産業革命・ピューリタニズム・19c末カナダ女子教育・20c「児童の世紀」的思想・第一次大戦と欧州中国の女性・登場人物やシリーズタイトルに現れるモンゴメリ・訳者背景・読者にとってのアンetc……
梁の上からコクテイル書房の猫ちゃんも耳を傾けてくれました🐈
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読書会終わりにドクターOさんが鞄から取り出して見せてくれた『道徳的人間と非道徳的社会』(ラインホールド・ニーバー/岩波書店)
ここ数年間、私の考え続けていることが表紙にしるされている。読んでみたい。
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後日、Kさんが2009年の大晦日に書いたというエッセイ(と呼びたくなるもの)を送ってくれた。
『赤毛のアン』に書かれている「命」のこと、そこから金子みすゞの童謡――「大漁」へと繋げた彼女の思いが、静かに力強く綴られている。
(せっかくなので冒頭の一部を転載させてもらいます)
↓ ↓ ↓
アンは生きていかれることがわかった。ミス・コーネリアの話をきいて再び笑顔さえ見せる日がきた。(『アンの夢の家』)
烈しい苦悶の焔は燃えつくし、その灰色の灰が全世界を覆った。肉体的にはリラの若い生命は母よりも早く回復した。ショックと悲しみのためブライス夫人は何週間も床についた。リラはまだ生存ということを考慮に入れなければならない以上、生存をつづけていかれることがわかった。(『アンの娘リラ』)
※いずれも、村岡花子訳・新潮文庫版
20世紀初頭に生まれた少女文学には、数多の人の死が描かれる。
今より医療も発達していないし、世界が大きな戦争へとなだれ込んでいく時期だし、そのことは思いの外身近なことだったに違いない。
とはいえ、愛する者の死がもたらす衝撃と悲しみは、今も昔も変わるものではない。……(略)
――いくつかの事柄への答えとして
(2009年12月31日 Kさん)
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2/25 【猫へのラブレター】
◇『きみがいるから』
(くさかみなこ 作/はしもとみお 絵/マイクロマガジン社)
2匹の保護猫と暮らす作家による、猫へのラブレター。
《きみじゃなければ だめなんだ。
ほかの ねこじゃなくて きみが いい。》
人と猫
そこにある(かつてあった)かけがえのない時間、愛を
再生する絵本。
私も猫と暮らしたことがあります。
あの柔らかな感触、重さや温もり。甘えていたかと思えば、膝からするりと抜け出して行ってしまう気まぐれ――
絵本を開いて、そういうあれこれが蘇るようでした。記憶の再生装置のよう。
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2/26 【ジャイアント馬場の伝記絵本】
新潟県出身、九ちゃんの歌に励まされた……私との共通点はこれっきり。
でも
あの曇天の下に育ち、そこから世界へ――挑戦に出た彼の生涯に、闘う姿に、心を動かさずにはいられない。
◇『うえをむいてあるこう ―ジャイアント馬場、世界をわかせた最初のショーヘイ―』
(くすのきしげのり著/坂上暁仁絵/303BOOKS)
図体の大きさをからかわれ、
プロ野球の世界で挫折して、
アメリカで孤独におそわれて……
生きていれば、項垂れることは誰にでもある。
でも、彼は決して腐らない。
何度でも顔を上げる。
「馬場正平」の姿はきっと、こうありたいと願う人々の力になる。
クライマックスに向け、感動をぐんぐん押し上げていく物語です。
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2/28 【たりなくても大丈夫】
たてがみは半分だけ、そんな未完成のライオンのぬいぐるみが主人公のお話です。
周囲の仲間は、彼がなんとかライオンらしく見えるようにと心配し、世話を焼きたがります。
でも、大丈夫。
彼はそのままで、たりないままで大丈夫なのです。
自分で決めて、教わって、身につければ……
きっと誰より強くなれるから!
☆『はんぶんライオン』(大原悦子 文/猫野ぺすか 絵/福音館書店)
どこか懐かしさを覚える猫野ぺすかさんの絵。光と影の演出も含め、とても魅力的です。
ドラマ
Netflixで『カルテット』を再視聴。
「志のある三流は四流だからね」が、やけに胸に残る。四流上等じゃ、うりゃ!と嬉しくもあり悲しくもあり。
しかしいいドラマだ。
台詞だけじゃなくて、声、音、ぜんぶに耳を澄ませたくなる。意図を探りたくなる。
真紀さん(松たか子)を「結婚してみたら普通の人だった」とがっかりして好きじゃなくなった夫さん(宮藤官九郎)のあの感じは、『花束みたいな恋をした』を彷彿させる。
普通の人 は
だいたい幻だ。
そして
おとなは秘密を守るのだ。よし。真紀さん、よし。
ちなみにわたしは今、韓国ドラマにはまりにはまっており、飲みながら食べながら心ゆくまで語りたい春です。
健康第一で。
ごきげんよう