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昨日、友人とご飯を食べに行った。
さりげなくトコジラミの話題を出してみたものの、まったく興味がなさそうだった。
「だいたいさ、トコジラミが家に出た人なんて周りで聞いたことないよ。本当に流行ってるのかなぁ」
友人は笑って流し、話題は他のことへと移っていった。
でもさ。
トコジラミと現在進行形で格闘している人が、周りにいないとは限らないよ。
話していないだけかもしれないよ。
わたしがあなたに話していないように。
*****
これまでのいきさつ:
我が家にトコジラミがいる。
駆除に苦戦する中、夫からトコジラミブログを書くよう勧められる。
ブログを書いていれば、仮にトコジラミ駆除に失敗したときも「失敗もブログネタになる!」と前向きになれるだろうからとのこと。
夫の提案を「ななめ上の発想だなぁ」と思いつつも、トトリはトコジラミブログを開始。
*****
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トコジラミブログを始めたことを、ルカさんに報告した。
ブログ開始の経緯を話すと、ルカさんは開口一番、こう言った。
「すっごい似たもの夫婦だね!」
え?
それはどういう意味で?
「だって、トトリも昔わたしに提案したじゃない」
「何を?」
「忘れたの? わたしが元ダンナの母親と嫁姑バトルをしていたときのことよー」
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ずいぶん昔、ルカさんが元ダンナ様と結婚していたころ。
ルカさんは、姑からの嫁いびりに苦労していた。
その件をわたしに話したところ、わたしはこう言ったのだという。
「こうなったら、その嫁いびりをブログに書いてやりましょうよ!
その姑の実態をブログで晒してやりましょう!
いびられるたび、ブログネタゲットです☆」
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あーっ!
すっかり忘れてた。
思い出した……
確かにそんなこと言ったわ、わたし。
「トトリ、あのときブログタイトルまで考えてくれたよね。
えーっと、確か……
『鬼姑の実態、全世界にバラしてやる!』っていうの」
「あはは、確かにそんなタイトル考えましたね」
まあ、その後ルカさんがブログを始めることはなかったけれど。
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ルカさんは、「そういえばさぁ」と話を続けた。
「その話をしたのって、トトリ家でホームパーティーしたときだったよね。
あの場にトトリのダンナ様もいたじゃない。
あー、そっか。
ダンナ様がトコジラミブログ開設を提案してきたのって、トトリと似たもの夫婦だからじゃないわ。
たぶん、あのときのトトリの発言を念頭においての提案だったんだと思う」
え……
だとしたら、「ななめ上」と思った夫の提案の元は、わたし自身の発想だったわけ!?
過去の自分の発想を「ななめ上」とか思っちゃったわたしって一体……
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のちに夫に確認したところ、確かに夫はわたしの発言を覚えていた。
そして、覚えていたからこそ、「トコジラミブログ」の開設を提案したのだと言った。
ルカさんが睨んだ通りだった。
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結局のところわたしは、過去の自分の発想が元で当ブログを始めることになったのだった。
でも今となっては開設して良かったと思っているので、過去のわたしの発想、悪くなかったんじゃないかと思う。
というわけで、皆さまにもおすすめ。
何か辛いことや嫌なことがあるなら、それをテーマにブログを作るべし。
そして再度辛いことや嫌なことがあったときには、
「ブログネタゲットだぜ!」
と思えばよろしい。
トコジラミとの戦いの模様を最初から読むなら↓
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